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最後の日々
場面が変わる。
世界中に、石が配置されていく。
エジプト、ペルー、中国、インド、日本。
全て、地磁気の特殊なポイントだ。
『これらの石は、ネットワークを形成する』
声が説明する。
『天体の配置が整った時、全てが起動する』
『そして、次の文明に警告を発するのだ』
「警告?」
『そうだ。五万年周期の災害は、再び来る』
『君たちの文明も、その時期に近づいている』
背筋が凍った。
「つまり、二ヶ月後の春分の日に……」
『災害が起きる。磁場の反転が』
「それを、止められるのか」
『いや。自然の摂理は止められない』
絶望が、胸を締め付けた。
『だが、備えることはできる』
『石が起動すれば、災害のパターンが分かる。避難する時間が得られる』
「それが、あなたたちの遺産……」
『そうだ。我々は滅びた。だが、次の文明を救いたかった』
光が、薄れていく。
『頼む。石を起動させてくれ』
『そして、君たちの文明を守ってくれ』




