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抹消された古代遺物~5万年前から届いたエメラルドの秘密~  作者: 畠山ゆな@姉弟で小説共作✏️


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沖縄へ

羽田空港、早朝六時。



俺は偽造パスポートを握りしめて、搭乗ゲート前に立っていた。



「田中康平」



自分の偽名を、何度も心の中で繰り返す。間違えるわけにはいかない。



「おはよう」



背後から、黒木が声をかけてきた。



「準備はいいか」



「はい。でも、昨夜……」



俺は、あの脅迫電話のことを話そうとした。



「分かってる」



黒木が、俺の言葉を遮った。



「君の家族に接触があっただろう。心配するな、既に手は打ってある」



「え?」



「君の家族には、警察OBの知人をつけた。表向きは防犯ボランティアだ」



黒木が、搭乗券を取り出した。



「彼らは、そう簡単に民間人に手を出さない。それをすれば、騒ぎになる」



「本当に、大丈夫なんですか」



「保証はできない。でも、君が引き返しても、状況は変わらない」



黒木が、俺の肩を叩いた。



「進むしかないんだ。分かるだろう」



俺は、頷いた。



那覇行きの飛行機に乗り込む。



窓際の席に座って、外を見た。



東京が、どんどん遠ざかっていく。



「行ってきます」



小さく呟いた。

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