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抹消された古代遺物~5万年前から届いたエメラルドの秘密~  作者: 畠山ゆな@姉弟で小説共作✏️


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11/30

深夜の解析

午前三時。ネットカフェの個室ブースで、俺は画面に釘付けになっていた。



高橋さんが残したデータ。その中に、驚愕の情報が隠されていた。



「これ、マジかよ……」



石の成分分析レポート。そこには、地球上には存在しない元素記号が記されていた。



『元素番号142。周期表に存在しない未知の元素。安定同位体の可能性あり』



つまり、あの石は地球上の物質じゃない。



「宇宙から来たのか? それとも……」



紋様の解析データを開く。



高橋さんは、あの幾何学的な紋様を、何千ものパターンに分解していた。そして、それぞれに意味を推測するメモが添えられている。



『パターンA-7:座標情報の可能性』



『パターンB-3:時間軸の記述?』



『パターンC-1:起動コマンド?』



起動コマンド。



つまり、あの石は何かを「起動」するためのものなのか。



「何を起動するんだ……」



背筋が、ゾクリとした。



最後のファイルを開く。そこには、高橋さんの音声メモが残されていた。



『ケンジ、これを聞いているということは、俺はもういないんだろうな』



高橋さんの声が、イヤホンから流れてきた。



『この石は、人類史を書き換える発見だ。でも、それ以上に危険なものかもしれない』



『俺が調べた限り、この石と同じようなものが、世界中で発見されている。でも、全て闇に葬られてきた』



『なぜか。答えは一つだ。誰かが、真実を隠蔽しようとしている』



音声が、一瞬途切れた。



『ケンジ、お前に託す座標は、次の石がある場所だ。おそらく、それは起動装置の一部だろう』



『全てを集めれば、真実が分かるはずだ。頼んだぞ』



音声が、そこで終わった。



「先輩……」



俺は、拳を握りしめた。

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