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『奪われた名:ゾロの屈辱』  作者: 大皇内 成美


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第7.4話:大森建設・幻の特別工区(職人魂の共鳴)

第7.4話:大森建設・幻の特別工区(職人魂の共鳴)

四人のゾロが集結したことで、1.3兆階の塔は「ただの建物」から「時空を超えた共同体」へと進化した。 正美は、三人の先代ゾロたちに、大森建設の特製ヘルメットと、日立・三菱製の「重力制御工具」を手渡した。


「諸先輩方。あなた方の経験と情熱を、この塔の『魂』として組み込みたい」


1951年版のゾロ(通称:モノクロ大師)は、地下7,000階のマントル工区を担当した。 「土の匂い、岩の重み……。戦後の復興で培った私の『根性』で、この塔の基礎を宇宙一揺るぎないものにしてみせよう」 彼はセピア色のオーラを放ちながら、オリハルコンの杭を素手で大地に打ち込んでいく。


1957年版のゾロ(通称:怪傑スター)は、地上1万階から1億階の「迎賓・商業エリア」の装飾を担当。 「建築はエンターテインメントだ! 訪れる者すべてを驚かせ、銀座アスターの料理を最高に引き立てる劇場を、私が演出してやる!」 彼のマントが翻るたび、殺風景な外壁に豪華絢爛な装飾が施されていく。


1996年版のゾロ(通称:リンク少年)は、全階層を結ぶ超高速通信網と、光速エレベーターの制御アルゴリズムを担当。 「ボクはもう迷わない。この塔の隅々まで、一秒間に1.3兆ギガの愛が届くように、最高のネットワークを組んでみせるよ!」


正美は、彼らの働きを見つめながら、成美菩薩と顔を見合わせた。 「成美、これが僕たちの求めていた『JV(共同企業体)』だ。利権ではなく、情熱で繋がる最強のチームだ」


「ええ、正美。これで塔はもう、公爵の規約ごときで崩れることはないわ」


しかし、その平穏を破るように、マケマケの地平線から巨大な「黄金のシュレッダー」を模した利権公爵の最終兵器が現れた。 「無断協力、不法な情熱の共有! 貴様らまとめて『規約違反』として断裁してやる!」

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