6.各イベント体感レポート②コミティア
本日はコミティアのお話を。言い忘れていましたが、作者は現在関東在住ですが、地方に遠征する余裕はないので、東京近郊のイベントレポートが主になります。ご容赦くださいませ。
コミティアは、一次創作オンリーの即売会です。「自主制作漫画誌展示即売会」と銘打たれていますが、オリジナルであれば漫画以外(イラスト、小説、評論、音楽、グッズなど)の販売も可能です。
東京の他、北海道や九州などでも開催されていますが、各地のコミティアは「自分の地元でもコミティアを開催したい」と、コミティアの趣旨に賛同した有志が集まって開催しているもので、それぞれ運営は別の組織となっています。
東京コミティアは、現在年4回開催されています。こちらも東京ビッグサイトにて、9月とか残暑の厳しい時期に開催されることがあるので、熱中症対策をお忘れなく。
さて、「自主制作漫画誌展示即売会」と銘打たれているだけあって、やはり強いのは漫画です。というか、人間は視覚優位の生き物なので、ぱっと目に留まる漫画やイラストが強いのはもう宿命です。「この文章からは美味そうな匂いがする! 買いだ!」みたいになればいいのに。
いやまあ、小説は漫画や映像の下位互換だと言っているわけではなく、それぞれ特性があって、小説には小説にしかできないことがあると思うわけですが、それはそれとして。
そんな中で小説本を売るのは、かなり厳しいというのが実感です。売れてる人は売れてるのかもしれませんが。
恥を忍んで私の実績を公開すると、初参加から3回くらいは売り上げゼロで、心が折れかけました。てへ。最近は1冊か2冊売れるかなあ、という感じです。年間の売り上げとしては、コミケ・文学フリマ>小規模イベント>>>越えられない壁>>>コミティア、という感じです。
それでも参加している理由ですが。東京コミティアには(東京の話です、他の地方は知りませんのでごめんなさい)、有志による巡回受付という制度があって、これを4回やると、1回無料でサークル参加できる券がもらえるという恩恵があります。なので、まあいいかなあというところ。サークル入場時間より早く行かないといけないので、ちょっときついかもしれませんが、ご興味ある方はぜひ。
この巡回受付というのは、一般開場前に各サークルを回って、出欠を確認し、見本誌を回収するというものです。サークル参加すると、「やってみませんか?」と案内が来るのです。
サークルスペースの割り当てと、そこに座っている人物が一致しているか確認されるので、拙作『サークル主俺、アンソロ寄稿者に“販売担当者”呼ばわりされた挙句、サークルを乗っ取られた件』みたいに、しれっと空いた机を乗っ取ることはおそらく不可能ですw
この作業をやっていると、時々「あんた何さ?」みたいな反応をされることがあるんですが、見本誌の回収に係の人間が行くことは案内にも書いてあるはずだから、ちゃんと読んでおいてくれ、頼む。という愚痴も少々ありつつ。
そして巡回受付をやっていると、「こんな本あるんだ。あとで買いに来ようかな」など、思わぬ出会いもあります。サークルとして参加すると、じっくり会場を回る余裕もそうないため、これが楽しかったりもします。
まだ見ぬ本との出会いがあったり、ネットでは出会えないような人が思いがけず本を買ってくれたり。そういうことがあるのが、リアルイベントの醍醐味かなあと思います。
まあ、お金のかかる趣味ですので、少しでも売れて経費を回収出来たらなあ、とは思いますが、そこは各々納得、もしくは妥協できるラインを探りつつやっていくしかないのではないかと思っています。出費がきつくて、精神的にも辛くなり、創作自体が嫌になったら元も子もないので。ここはwebに作品を載せて、「読まれない……。評価されない……」と病んでしまうのと似ているかと。
自分の本が売れれば一番嬉しいですが、どうすればもっとアピールできるか、周りのサークルは何をやっているかなど見て考えたり、勉強になることは何かしらあるかなあと思います。
ともかく、リアルイベントは無理のない範囲で楽しめればいいかなあということで、本日の締めとさせていただきます。続く!




