5.各イベント体感レポート①コミックマーケット
さて、本日から数回にわたってイベント体感レポートをお送りしたいと思います。なお、全て個人の体験・感想ですので、皆様のケースに当てはまらない部分もあることをご了承ください。
それでは、第一回目はコミックマーケット、通称コミケから。
誰しも名前くらいは聞いたことがあるであろう、世界中からオタクが集まる最大規模の同人誌即売会、コミケ。毎年お盆と年末頃の年二回開かれ、それぞれ夏コミ、冬コミと呼ばれています。近年は連続して二日間開かれています。
私が初参加したのは、コロナ禍で入場制限が設けられていた時です。とあるアンソロジーに少し寄稿させていただいて、その本を受け取るついでに一般参加しました。台風の来襲と重なってしまい、待機中に雨風にさらされたことを覚えています。サークル参加したのは、その後からです。なので近年の話になってしまいますが、ご容赦ください。
ここでお話ししたいのは、どうすれば売れるとか、どうやって宣伝すればいいとかの話ではありません。
どうやって生き延びるか、です。
冬は特筆することはないでしょう。足元が冷えるので、カイロやブランケットがあるといいかもしれません。
問題は夏です。
一番暑い時期に、たくさんの人が集まるイベントです。そして近年の猛暑の影響で、ホール内の暑さは尋常じゃなくなります。舐めていると、冗談じゃなく死にます。蒸し風呂です。
初めて参加する場合は、まずは一般参加で少しお邪魔して、あの空間に数時間いられるかどうか、見極めた方がいいです。少しだけのつもりでも、熱中症対策はお忘れなく。
そう、夏コミで一番大変なのは、熱中症対策です。
私の装備をお伝えしておきます。
まず、飲み物は最低500mlのペットボトル3本。そのうち1本はいつでも飲めるようバッグに入れて、あと2本は前日までに冷凍庫で凍らせ、それを大きめの保冷剤数個と一緒に保冷バッグに入れて持っていきます。
それから塩飴や塩タブレット、汗を拭くタオルに汗拭きシート、ハンディ扇風機やうちわ、近年登場したネッククーラーも優秀なアイテムです。万が一病院送りになった時のために、保険証も携帯しましょう。最低限これくらいは必須です。
それからしっかり睡眠を取って体調を整え、朝ご飯を食べてから行きましょう。そして、調子が悪いと思ったら無理をせず、撤退する勇気も必要です。
飲み物必須とはいえ、塩分や糖分、カフェインの摂りすぎはよくないので、ノンカフェインの麦茶やミネラルウォーターを上手く利用しましょう。
それから、清涼感のある汗拭きシートやデオドラントスプレーも売られていますが、あれらはメントールの清涼感で、ひんやりした気分になっているだけです。すっきりはしますけどね。物理的に冷やさないと死にますので、過信は禁物です。
とにかく、出来る対策は全てして、万全の状態で挑みましょう。もはやサバイバル。
君は生き延びることができるか? 生き延びてください。
……と、熱中症対策の話だけで終わるのもアレなので、本筋の売れるのか?的な話を。
結論から言うと、私のサークルはまあ悪くはないと言えるくらいの売り上げは出しています。年間のイベントでは一番か二番くらい。まあ、総売り上げが大したことないし、赤字であることに変わりはないのですが。
私は例年、一次創作のジャンルで申し込んでいます。こういったイベントは、似たような傾向のサークルは固まって配置されますが、人気作品の二次創作と違い、一次創作の島は、コミケではまあ過疎っています。そうはいっても、絶対数が多いので、そこそこ人の流れはあります。そしておそらく、そこでわざわざ一次創作の島に来てくれる人はそれを求めているわけで、手に取って買ってくれる人もまあまあいるように感じます。
自分の作品が売れればもちろん嬉しいですが、配置が同じ日であれば、好きな作品の二次創作を漁ったりもできるので、個人的にコミケは楽しいです。まあ、私が最近贔屓にしている某刀剣育成シュミレーションゲームはだいたい一日目で、一次創作は二日目なので、あまり行けないんですが……。
皆様も興味と機会があれば、足を運んでみてください。




