2.出られるイベントはどこだ?
さて、即売会に参加してみようと思ったら、善は急げです。とりあえず、参加申し込みをしてしまいましょう。
でも、どれに申し込めばいい? そもそもどんなイベントが開催されているのかよく知らない。そんな時は、まずは情報収集をしないといけないですね。
誰でも名前くらいは聞いたことがある即売会といえば、コミックマーケット、通称コミケでしょうか。世界最大のオタクイベントと言われるアレですね。
会場は、東京ビッグサイト。BIG SIGHTです。四本の柱の上に逆さになった四角錐がくっついたような建物が象徴的な、あの建物です。
家電量販店はビックカメラ。BIC CAMERAです。お間違えなきよう。
余談ですが、あの四角錐の部分は会議棟で、その周りにある東ホール・西ホール・南ホールと呼ばれる場所が、イベントに使われるだだっ広い会場のようです。田舎者の私は最初その構造を理解しておらず、あの不思議な形の建物でイベントが開かれているのだと思っておりました。
コミケの他にビッグサイトで開かれている有名な同人イベントは、東京コミティア、文学フリマ、それとCOMIC CITYなどの赤ブーブー通信社さん主催のイベントでしょうか。文学フリマは二〇二四年五月までは、東京流通センター(靴屋さんじゃないよ)で開催されていましたが、規模の拡大に伴い、二〇二四年冬からビッグサイトに場所を移しています。
それから、ビッグサイト以外で開催されるイベントも各種存在します。東京や大阪などの大都市での開催が多くなってしまいますが、きっとあなたのお住いの近くにも。
では、それらのイベントの情報は、どうやって入手すればいいのか? 自分はどうしてたっけ……と思い返すと、だいたいTwitter(現X)経由だった気がします。
文学フリマの存在を知ったのも、本好き仲間の言っていたことがきっかけだった記憶があります。カクヨムを始めてからは、創作をしている人のフォローが増えたので、そこから同人活動をしている人の情報が流れてきて、色々知りました。
あとは、コミケや文学フリマにサークル参加すると、スペースに印刷所やイベントのチラシが置いてあるんですよね。それにも目を通しておくといいと思います。
こうした大きなイベントのほかに、個人でイベントを主催しているすごい人も、中にはいます。その情報を手に入れるのも、やっぱり横の繋がりですかね。アンテナを広く張っていないと、何も入ってきません。情報戦です。
自分でイベントを主催するという手もありますが、人を集める人脈や人望がないと失敗に終わるのは目に見えているので、コミュ障にはハードルが高いです。イベント主催の方には、本当に頭が上がりません。
話は逸れますが、自作の宣伝をするのもやっぱりXが中心になってくると思いますが、最近はアルゴリズムが変わって拡散力が落ちていると言われています。私は元々ほぼ独り言アカウントなので、変化は体感しづらいんですが、やっぱりそうなんでしょうか?
私はフォローした人たちの呟きや、流れてくるイラストや写真を眺めてぼんやりしていたいのですが、それだと情報を得ることはできても、自分を知ってもらうことはできないです。やっぱりものぐさなコミュ障をどうにかしないといけないのでしょうが、SNSを活用できる人、すげえなあと思うくらいで、時間が過ぎていってしまいます。
さて、話を戻しましょう。
出てみたいイベントが見つかったら、とりあえず申し込んでしまいましょう。売る本を作るのは後ででもできるので、応募要項をよく読んで、申し込みできそうだったらしちゃいましょう(適当)。うかうかしてると締め切りを過ぎたり、先着順だったら枠が埋まってしまうこともあります。
小規模イベントは先着順のことが多いです。私の知っている限りだと、文学フリマは先着一定数までは出店確定、それ以降は抽選。コミケは抽選、コミティアも募集数を越えたら抽選です。
抽選の場合は、書類に不備があるとまず落とされるので、そこは気を付けましょう。サークルカット(カタログに載る、各サークルのアピールのようなもの)のサイズが合っているか、必要事項がきちんと記入されているかなど。他にどういった要素が関わって来るのか、私は運営側じゃないのでわかりませんが、コミケも毎回当選してるし、無名・初参加だからといって落とされることはなさそうです。
あとは聞いた話ですが、ダミーサークルだと思われると、落とされるとか。ダミーサークルとは、活動の実態がなく、売るものもないのに、目当てのものを買うのに真っ先に会場入りするために、サークルとしてイベントに入り込む人のことです。
それをどう判断するのかはわかりませんが、pixivなり小説投稿サイトなりに活動実態があって、ちゃんと創作活動をしていると思ってもらえれば大丈夫じゃないでしょうか。本当のところはわかりませんが。
申し込みが完了したら、大体のケースは後日サークル入場証や参加案内が郵送で届くので、それを待ちましょう。何時に会場に行けばいいか、宅配搬入はどうすればいいかなど、必要なことはおおよそそれに書いてあります。
さて、ではいよいよイベントまでに本を作っていきましょう。――続く。




