第1話 コミュ障、同人誌即売会に挑む
どうも、月代零と申します。いつも拙作をお読みいただいている皆さま、ありがとうございます。初めましての方は、お越しいただきありがとうございます。
さて、本日はコミュ障が同人誌即売会にサークル参加したレポートなどを、つらつらと書いてみようかと思います。これからイベントに出てみようかな?という人の参考になるかもしれないし、ならないかもしれない。もし誰かの一助になったのなら、勿怪の幸いにございます。
一応軽く解説しておきますと。同人誌というのは、同好の士(同人)が資金を出して、自ら執筆・編集・発行を行う本のことです。二次創作のイメージが強いけれど、それだけではないです。
そもそも、どうして私が同人活動などしているかといいますと。
ズバリ、本業以外でお金になる活動をしたかったからです。純然たる下心です。
結果から言うと、現状、全っ然、まったく、収益化なんぞ夢のまた夢なんですが。真っ赤っ赤の大赤字です。なので、よっぽど「俺有名だし、絶対本も売れる」って自信のある人以外、収益化は難しいと思った方がいいです。
と、のっけから夢のない話をしましたが、それでも同人活動は楽しい。きっと。そんなエッセイになる予定です。
さて、話を少し戻しますと。
お恥ずかしながら、私はずっと人生に行き詰まりを感じていました。給料は最低賃金ベースでしか上がらず、貯金もままならない。このままでは先細りなのは目に見えている。
まあ、そんな雇用形態に甘んじている自分が悪いのですが、如何せんコミュ障故に(それだけではないかもしれませんが)面接を突破できず、いい仕事にありつけないのです。あがり症なのもありますが、自分の言葉が全部嘘に思えるんですよね。
自己PRなんて何も浮かばない。就活時の自己分析とか、地獄でした。子供の頃のことなんて思い出したくないし、ガチの貧乏学生で、サークルも入らずひたすら大学とバイトの往復をしていたので、ガクチカ学生時代に力を入れたエピソードもない。誇れるものなんて何もないと思っていました。その自己肯定感のなさが、自分の言葉が嘘に思える原因だとは思いますが。
その話をすると別ジャンルのエッセイになってしまうので、また気が向いた時にでも。
まあ、そんなコミュ障の私ですが、ある時、即売会に出てみようと思ったわけであります。
文学フリマというイベントが、初めて参加した同人誌即売会でした。
それ以前からハンドメイドアクセなどを細々と作っていて、イベントに出たこと自体は何回かあったのですが、同人誌即売会は初めての参加でした。
コミュ障なのにイベントに出て平気なのかって? ご安心ください、コミュ障でも接客はできるのです。むしろ、型にはまったその場限りの会話だから、接客はできる。自分を出さなくていいから。
文章を書くのは、言いたいことを的確に、じっくり過不足なく考えてから公開すればいいから、これもできる。突発的な会話は、言いたいこと、言うべきことを瞬間的に構築して口にしないといけない。この「瞬間的な構築」がどうも苦手なので、会話の難易度がとても高いのです。結果、当たり障りのない相槌を打って終わってしまうという。悲しい生き物です。それ故のコミュ障。
それでも、「俺、コミュ障だし……」なんて、いつまでも自分の殻に閉じこもってはいられないのです。うじうじしていても、誰も助けてくれない。自分を変えられるのは自分だけ。
そんなふうにして、底辺なりに宣伝や呼び込みを工夫し、情報収集をして、次はもっとこうしよう、こうしたら良くなるんじゃないかと考え、試行錯誤を続ける。そして、リアルイベントはやっぱり楽しいと思う。そんな話をしていこうと思います。続く。




