86章
86.章 決着
どこかの村の、どこかの教会、そこに魔王は、呼び出されていた。
司祭のインベルは、高く天に突き刺さる教会の屋根に片膝をたて、片足をぶらつかせながら、座っている。
「よお…ハルト」
そうやって、教会のシンボルの元で、魔王である、ハルトを待ち構えていた。
「主は来ませり、だろ。」
「ハルト。」
「ガキの頃、クソみたいな教会に通わされていたのを覚えてるか?」
アメトはそう言って声をかける。
「………アメト…!」
ハルトはアメトの出現に、緊張をもって身構える。
「意外と…下らない事を覚えていたり。…大事な事を、忘れていたり…いろいろだ。」
そう話すと、重力に逆らう様にゆっくりと立ち上がる。
雲に隠れていた、西陽が現れ、アメトに後光が射す。
「そろそろ、僕と決着をつけよう…」
司祭はそう言い、にっこりと笑った。
『今となっては、僕の方が正しく魔王なのは皮肉だな…』
アメトが、ハルトの殺意を認めながら、
臨戦体制にはいる。
『それが、この世界にとっての不幸ともいえるが』
あとがき
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