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第零話 差し込む光、憧れの空

新作です。

現代都市のビル群のなかをハイスピードで駆け回る。こういうのがはちゃめちゃに好きなんだ、俺。

どうぞよろしく。


 〔“レッドスター”が走る走る!壁を走るその速さに“ホーリーナイト”は追いつけない!〕


 一度は空を走りたいと思った。だが、すぐに諦めた。無理だと分かっていたから。


 それでも。


 〔“レッドスター”、急転換からの剣の一閃!“ホーリーナイト”の右腕を叩き斬る!〕


 こんなものを見てしまったら、また目指したくなってしまうじゃないか。


 あの日見た夢の続きを。


 〔おおっとそれでもカウンターの一撃!これには“レッドスター”も片足を持って行かれてしまう!〕


 あの日した友との約束を。


 〔「チェックメイトだ」〕


 縦横無尽に駆け巡るあの風を。


 〔BATTLE FINNISH〕


 この空に映る流れ星のように眩いその輝きは、


 〔強烈な時間差攻撃ィ!勝者、“レッドスター”!〕


 俺の暗い未来に光る、一筋の希望の光のようだった。

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