1/2
第零話 差し込む光、憧れの空
新作です。
現代都市のビル群のなかをハイスピードで駆け回る。こういうのがはちゃめちゃに好きなんだ、俺。
どうぞよろしく。
〔“レッドスター”が走る走る!壁を走るその速さに“ホーリーナイト”は追いつけない!〕
一度は空を走りたいと思った。だが、すぐに諦めた。無理だと分かっていたから。
それでも。
〔“レッドスター”、急転換からの剣の一閃!“ホーリーナイト”の右腕を叩き斬る!〕
こんなものを見てしまったら、また目指したくなってしまうじゃないか。
あの日見た夢の続きを。
〔おおっとそれでもカウンターの一撃!これには“レッドスター”も片足を持って行かれてしまう!〕
あの日した友との約束を。
〔「チェックメイトだ」〕
縦横無尽に駆け巡るあの風を。
〔BATTLE FINNISH〕
この空に映る流れ星のように眩いその輝きは、
〔強烈な時間差攻撃ィ!勝者、“レッドスター”!〕
俺の暗い未来に光る、一筋の希望の光のようだった。