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名前などない「僕」の詩集

昔と今と未来、幸せですか? 

作者: 冷原哲史

昔の自分は、幸せでしたか?


学業やスポーツ、友人関係や青春な恋、家庭環境に受験


親に養われている安心感と、自立した大人になることへの焦燥感との狭間で――幸せに過ごせたでしょうか?



今の自分は、幸せですか?


成人、1人暮らしに上京、就職


自立を果たして選択肢が増え、自分の意思決定でほぼ全てを叶えられることへの充実感と、大人としての義務や責任感の狭間で――幸せでしょうか?



未来の自分は、幸せでしょうか?


結婚するかしないか、子供を作るか作らないか、老後への備え


加齢に伴う肉体変化への実感と、死が刻一刻と間近に迫りつつある圧倒的な現実感の狭間で――幸せに過ごせるでしょうか?



自分の人生には


ゲームと違ってリセットボタンなんかは……ない


でもね


ゲームと一緒でスタートボタンは――いつでも押せるよ



だから――ね?


自分の幸せのために


スタートボタンを――押しに行こう


リセットしたい失敗なんて気にしないで


(失敗は経験だ。失敗を繰り返すことで成長出来るのが、我々人間だ。)


リセットしたい不運な環境を嘆かないで


(嘆いて状況が変わるのは稀だ。結局、手っ取り早く変えることが出来るのは、自分と自分の行動と――その行動の結果だけだ。)


人生のスタートボタンを――押しに行こう


誰のためでもなく、自分のために


自分の理想とする幸せな人生のために


スタートボタンを――押しに行こう



『昔と今と未来、幸せですか?』


という自問自答に


「幸せです」


と答えるために、スタートボタンを押しに行こう


「始める」という行動こそが――成功や理想への第一歩



さぁ、始めよう


人生の充実と――幸せのために


人生にリセットボタンはないけれど、スタートボタンはある


何十回でも、何百回でも


命ある限り


スタートボタンは――無限だ


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