ゲームスタートやで~~~
~世の中歴1000年~
カチャカチャッ
みずいろのくま「あーー、このゲームももう制圧しちゃったやん」
そう呟くのは、パソコンに向かってゲームをしている、水色をした少し小柄な小熊であった。首には茶色いリボンをつけている。
モノクロ「どした?お前もうそのゲーム制圧したのか」
みずいろのくまの後ろから声をかけてきたのは、肌色をしたみずいろのくまよりもひとまわり大きい熊であった。首に年中黒いマフラーをつけている。
みずいろのくま「あんなゲーム余裕やったで!くまの実力でちゃったやん」
モノクロ「そうか、ならいま話題の『これは戦争だ』っていうゲーム一緒に始めないか?まだこのゲームを征服したものはいないらしいぞ」
みずいろのくま「そんなのくまにかかれば余裕やで」
みずいろのくまは振り返りモノクロの目を見てそう言った。
モノクロ「じゃあ一緒に始めようぜ」
みずいろのくま「ええで、すぐ征服したるやん、そして全ての国に白旗揚げさせたるやん」
くまは、すぐさまパソコンを操作し始めた。そして通話ソフトを開きくろいにゃーにゃーに電話をかけた。
みずいろのくま「『これは戦争だ』っていうゲーム始めるんやけど、くろいにゃーにゃーバックアップ頼むやん」
くろいにゃーにゃー「了解した」
くろいにゃーにゃー、見た目は黒い猫であり、体格はそれなりに大きい大人のねこである。この猫はくま専属の天才ハッカーで、あらゆるネット攻撃を可能とし、手馴れたハッカーが100人集まっても倒すことはできないほどの実力をもっている。普段はサイバー攻撃から身を隠すためにくまとは違うパラレルワールドに住んでおり、そこからくまの世界に干渉している。
~数分後~
♪くまくま~くまくま~
みずいろのくま「くろいにゃーにゃーから着信やん」
ポチッ
くろいにゃーにゃー「これは戦争だについての情報が集まった」
みずいろのくま「さすがはえーやん!聞かせてくれやん」
くろいにゃーにゃー「このゲームは3年前にリリースされてユーザー数は300億にのぼる、その名の通り戦争をするゲームだ。国と国とが戦争をし、戦勝国は資源、領土、兵力を手に入れることができる。そして敗戦国は戦勝国側につくか、新しくゲームを始め直すことになる」
みずいろのくま「負けたら1からやり直しってことやな」
くろいにゃーにゃー「そういうことだな」
みずいろのくま「ゲームの始め方はどうすればいいやん?」
くろいにゃーにゃー「ゲームの始め方は2通りだ。自分で国を立ち上げるか、どこかに入るかだ。くまなら選択肢は一つだと思うが」
みずいろのくま「自分で立ち上げるに決まってるやん!」
くろいにゃーにゃー「まぁそうだよな。国を立ち上げるには条件として自分を含め最低10人以上集まってからで、集まるまでは募集し続けることになる。そして国名を決める必要がある」
みずいろのくま「なら、国名は「くま王国」にするやん!!!」
こうしてみずいろのくまの戦争が始まる。これから起こる絶望を知らずに。
側近「ベビィー陛下、KUMA株式会社社長のみずいろのくまがこのゲームを始めるようです」
ベビィー「ほほぅ、ついにみずいろのくまもこのゲームに参戦か、これがゲームではなく戦争であることを教えてならないとな」




