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姫と騎士  作者: いつき
続編
45/127

あとがき

 最終話を載せて、すっかり完結させた気でいました。

 あとがきは毎回、書こうと決めているのにっ。と、いうことで、以下ネタバレだらけのあとがきです。興味のある方はぜひお付き合いくださいな。





 で、やっと本編完結いたしました。引っ張って、引っ張ってこんなに長くなってしまいました。すみません。お待たせいたしました。

 続編を書こうと思い立ち、プロットを練り、ティアとアレクを頭の中で動かし始めた当初は、『別に付き合うとかしなくてもいいんじゃない?』と思っていました。

 二人は、自分たちが結ばれないということをきちんと自覚して、それでも想い合っている感じでしたので、逆にくっつけちゃうと違和感かなぁ、と。


 付き合う、とか結婚する、とかいう概念よりはどんな形でも『一緒にいる』ということを前面に押し出したいと思いました。

 アレクがティアに約束したとおり、たとえ主従関係のままでも近くにいて、辛いときには寄り添っていけるなら、どんな関係でも二人にとっては関係ないのかなと思ってました。


 が、書き始めると主役二人は、暴走気味に突っ走ってました。

 一番最初に書き終わってから、すでに結構な時間が経っていたので、私の中でも彼らの中でもある程度の整理がついたせいかもしれません。

 連載中、何度か活動報告のほうで、ティアの考え方について触れてきました。


 王代行になる前から、彼女はとても王族らしい人でした。

 と、いうよりは、私が彼女にそれを求めていました。作中の誰よりも美しく、気高く、王族として恥じない人、というのが『姫と騎士』を書く要でしたから。

 それは書き始めた当初から変わってません。何年か前に、『主従モノを書こう』と思ったときからの目標でした。

 だから、今回、彼女が国も民も捨てる描写は、どうやったら彼女の『痛さ』が伝わるかな、と思いながら書きました。

 当初は全く捨てさせるつもりなんかなく、大臣たちが折れる形でアレクが王族の配偶者になる、という設定だったんです。(結婚はさせる、と長く考えた末に)


 彼女はどうやったって王族だし、そうとしか生きれない。国と民がいなければ、生きている価値もない、と思う人だし、絶対に捨てられないんだと思います。

 アレクもそれを知っているし、この十数年間で実感しているので、彼女が王族を辞めるんなんて考えもしなかったでしょう。

 だから、彼女の支柱はずっと『民・国>アレク』だったんです。

 国のためなら、アレクさえ見捨てることも厭わない、というのが当初からの彼女の柱というか、要でした。


 反対に、アレクは始めて書いたときから断固とした『柱』ってあまりなかったんです。

 意志薄弱、ということではなかったんですが、国にも民にも自分の家にも、そして自分の地位にさえ執着心がなかった。

 書き始めたときは、とりあえず『鉄面皮ー。無表情ー。だけどかっこよく。さらっと。ヒーローだしね、一応』と言いつつ書いてました。

 いつへタレになったんですか。アレクさん。

 でも書いてるうちに、『柱』がなかったはずなのに、いつの間にか支柱ができてきました。まぁ、言わずと知れた『ティア』なんですけど。


 なので、続編を書き始めてしばらくすると、ティアの支柱がグラグラと揺れました。

 アレクも大切。だけど国と民はもっと大切にしなくちゃいけない。大切なんじゃなくて、『大切にしなくてはいけない』なんですよね。彼女の場合。

 前作ではティアの支柱のほうがしっかりしてたのに、今作では逆にアレクの支柱のほうがしっかりしてました。

 一回もぶれることがなかった。

 ティアがいるなら、国が滅びようが民が死に絶えようが、彼にはあまり関係がないんです。ただ、彼女が悲しむから、国も民も守ろうとしているだけ。

 アレクの支柱がしっかりしてたので、彼の行動はかなり一貫性があったと思います。

 反対に、ティアは揺れまくってましたが。


 グラグラ揺れる、彼女の支柱を皆さんが少しでも感じてくださったら、今回のお話を書いた意味があるのかな、と思います。

 もちろん、彼女たちが幸せになって、嬉しいと感じてくださっても、根本的なところは変わりません。

 

 彼女が何を考え、何を選ぶのか、ハラハラしながら見守ったのは、実は私だと思ってます。ええ、アレクよりよっぽど心配してましたともっ!

 

 ただまぁ、幸せになったとは言っても、彼女らの歩く道が平坦なはずもありません。今後も問題が目白押しだと思います。

 たとえば、彼女らの子供は王位継承権を持ちますし、元王族が騎士という貴族の地位さえないところに嫁ぐのも初めてですし……。

 ジークの動向も気になりますね。

 彼らに平穏な日々はあるんだろうか、と少し不安になってきました。



 最後に、ここまで読んでくださってありがとうございました。

 また短編をいくつか載せる予定ですので、ぜひご一緒にハラハラしながら、彼らの行動を見守ってください。

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