転生してみました。
はじめまして黒猫です。今回初めて小説になろうで小説を書かせていただきました。よろしくお願いします。ではどうぞ。
キーンコーンカーンコーン
ガヤガヤ…
「ねーこのあとカフェにいかなーい?」
「いいねーいこいこ!」……
「さっさと帰ろ」
誰にも話しかけられず俺は帰る。
俺は黒北最…普通の高校生だ?イヤ訂正するいじめられっ子だ…クラスの中では最低辺に位置する人間。基本的な学力はあるが、体力はゼロと言っても過言ではない。周りの人間からは「腐った魚」と呼ばれている。クラスのトップに位置するリア充には話のネタofストレス発散機として使われている。先生はそれに気づきながらもトラブルを避けたいらしく見て見ぬふり…そらぞらしいなおい!というわけで俺は高校が嫌いだ。あたりまえだな…今日も静かに帰り、静かに自分の趣味に没頭し静かに楽しむ。そんな静かな日常が俺にとってのオアシスだ。
てくてくてく…俺はただ静かに歩く。周りは俺を見る気もなしに通りすぎる。まぁこれはこれでいいんだがな…そんな俺にひとつの事件が起きた…
「キーーーーーーードンッッ」
体が宙に舞う。重力というものを無視したようだ。
「ドサッ」
地面に勢いよく落ちる。ありゃひかれてしもうた…足が変な方向にまがっている。背中からは生暖かい赤色の液体。誰かの叫び声が聞こえる。まぶたが重い。痛さを感じる前にむなしさが自分の脳を占める。
ここで死ぬんだな…俺…何かやったか?…何もできなかったな…友達ぐらいほしかったな…親はどう思うだろ…何も感じないかな?…
どんどん意識が遠のく。赤色の液体は俺の周りを染め、まるで一輪のバラを描いているようだ。空が青い…はぁー空ってこんなに綺麗たったんだな…俺は今までの何も意味のない人生を振り替える。小学校の時…先生には迷惑をかけたな…中学の時あのときからかな…趣味に没頭するようになったのは…高校生…地獄だな…そんな風にさまざまな自分の記憶を片っ端から見ていると何度も思った…俺は屑だなと…
色々と残念だ…あっそろそろ時間か…自分の終わりを本能的に感じる
「サヨナラ」
最後に俺はそう呟き意識を手放す。
「ほんとーにすまなかった。」
はっ?何どうした急に…目の前には一人の老人が頭を深々と下げている。
「あの、え、えーとあなた誰ですか?」
「黒北最どの…ワシは神だ…すまなかった。ワシの部下がワシの頼みでいも羊羹を買いにいく途中にひいてしまったのだ…すまなかった。ほんとーーにすまなかった。」
えっ何この人。神?いも羊羹?神様っていたんだ…いも羊羹を食べるんだ…周りを見ると金色の雲が一面に広がっている。俺は自分が立っている下を見る。すると俺の死体が無様にある。なんてしに様だ…周りには人混みができ救急隊員が必死に俺の周りの人を払っている。その人混みの中には俺の親がいた。親はただ無言で俺を見ている。まぁそうなるよな。ダメ息子が急に死んだんだから…あっいっけねーすっかり神様の事を忘れてた…神はまだ頭を下げている。スゲーなこの人。
「あのもう頭を上げて下さい。別に俺はそこまで大した人間でもないですし後悔もそこまでしてませんから…」
そう。俺はそこまで後悔はしていない。強いて言えば友達が一人ぐらい欲しかっただけだ。
「し、しかしのぉ一つの命なのだから…」
「いえホンとに気にしないで下さい。」
「君には悪いことをした。だから私からプレゼントとして転生をさせて上げよう。次の世界で三つ特殊なスキルを使えるようにしておこう。この件は本当にすまなかった。」
「えっ?あ、はい。ありがとうございます。」
転生か…ラノベの鉄板だな…なんか楽しそうだしもう一回生きるか。
神は笑顔で去っていく。俺は一人取り残される。下を見ていると親が泣いていた。親は俺の事で泣いてくれている。なんかごめんな…こんなダメな人間で…親孝行してやればよかったなー。そう考えているとまた自分の体が重くなる。そして俺の意識は遠のく。
ベットの上…隣には一人の女の子…どうした?ここどこ?あれ?俺の記憶がある…転生したのか…周りを見る。すると周りには20人ぐらいの子供と五人の大人…ここは…そうか孤児院か…そして俺はここで幼少紀を過ごすことになる。
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