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091★再びゲームイン 和也と銀嶺の装備



 主である和也の世界の動物達?に思いをはせて黙っている銀嶺をよそに、和也は苦悩していた。


 なんども、アンデットを連呼されると…………

 このゲーム世界では、ネクロマンサーが居るのでしょうか?


 しかも、冥王神の神官が……ネクロマンサー?

 ……それって、変ですよねぇ?

 随分と無茶振りな設定ですねぇー…………


 そうじゃなくて…………

 銀嶺に乗って、空を飛べたら………

 イイなぁ~と思ってはいたんですけどぉ………


 飛竜戦士……飛竜騎士……ドラゴンライダー……ドラゴンナイト……

 あぁぁーあこがれるなぁ………


 そう思ってから、最初の時に見た銀嶺の姿と大きさを思い出して、たらぁ~り脂汗を流す。

 

 流石に、飛竜に鞍無しじゃキケンが多すぎて…………

 銀嶺から滑り落ちたら………たら…………

 冥府の麗しき女神様のもとへ…一直線じゃないですか


 でも、銀嶺に乗ってみたい………はぁ~………

 いや、もっと前向きに考えましょう


 鞍が無いなら作れば……そうです………作ればイイんです

 あっ……そうだ……チカ達に頼んでみよう


 ぐるぐると考えていた和也は、地の精霊達を思い出してコクッと頷く。


 「チカ……ボクの所に来て……」


 和也の召還?の言葉が終わらないうちに、ヒョイッとチカが現れた。


 「ますたー……チカに……お仕事なの?」


 和也が自分の希望をチカに伝える。


 「銀嶺に乗って空を飛びたいんです」


 和也の言葉にチカは、とぉーっても良い笑顔で答える。


 「飛竜用の鞍を作ればイイの?」


 珍しく撃てば響くようなチカの答えに、和也はにっこり笑う。

 

 うわぁー……こんなに簡単に意思疎通できるなんて……

 なんか……すごぉーく…得した気分です…


 精霊とのコミニュケーションのスキルは…………

 セーブした時よりあがっているようですね。

 だっら、もっと欲しいモノを言ってみますか…………


 「それと、空を高速で飛ぶ為の衣装と装備も欲しいんです

 出来るだけ早く、あのオアシスに銀嶺で飛んでいきたいんです……

 出来ますか?」


 和也のお願いにチカは可愛らしく小首を傾げる。 

 

 ますたーって……ここの…飛竜騎士の装備を…知らないのかな?

 飛竜に乗る騎士も軽い鎧を着けるけどぉ………


 飛竜も鎧と武器を着けるって……もしかして、知らないとか?

 とりあえず、マスターに聞いてみよう………

 出来れば……銀嶺の装備も作ってみたいなぁ…………

 

 チカは、和也をじっと見ながら質問する。


 「ますたー……あのね……通常の飛竜騎士は…………

 飛竜にも、鎧とか武器……

 主に尻尾、次に足に武器を装備させるけどぉ……

 銀嶺にも装備させるのぉ?」


 えっ……飛竜も鎧や武器を着けるんですか?

 ……ああ……確かに……たまに、ゲームキャラでは………

 飛竜も鎧とか武器を装備していましたね


 ということは………銀嶺にも、鎧とかを装備させた方が目立たないですね

 ちょっと、大変でしょうけど……チカに我がままを言ってみましょう……


 「そうですか………では、こちらの飛竜騎士と同じように

 ボクと銀嶺の装備をお願いします」


 和也のお願いに、チカは腕組みして考える。


 うーん……せっかくの…ますたーからのお仕事なのにぃぃぃぃ~…

 今すぐ、飛びたいって……コトは…………

 アタシひとりの力じゃ無理だよなぁ~…………


 はぁ~……ここは……この前みたいにぃ~…………

 チエやチホと手分けするしかないかぁ~…………


 だって、銀嶺って、普通の飛竜と比べられないぐらい

 高速で飛べるんだもん…………


 ますたーが、ちょっとでも…急いで欲しいなんて言ったら………

 空気を切り裂いて飛ぶと思うしぃ~…………


 下手したら亜空間を通って、瞬間移動に近いコトするかも…………

 《契約》しているから、大丈夫だと思うけどぉ~

 亜空間で、振り落とされたら…たら………大変だもん


 ここは、がっちりとした鞍と命綱は必要だよね

 服装だって、空気を切り裂く衝撃や極寒といってイイ温度にも

 ファイアブレスに耐えられる丈夫さが必要だよね…………

 銀嶺に装備する槍や弓や剣や盾の類も必要だよね…………


 うっわぁー……嬉しい……

 ますたーに…いーっぱい色々なモノを作ってあげられる


 アタシ…ひとりじゃ…残念だけど無理って………

 はっきり…わかっちゃうなぁ………

 でも……イイの…みんなと…作ろう…………


 あっ……銀嶺の鎧と武器は…他の地の精霊に頼んじゃおう…

 みんな……きっと……よろこぶなぁ……わくわくしちゃう……


 考えがまとまったチカは、嬉しそうににこにこ笑って言う。


 「今すぐ作るにはぁ………チカだけじゃ無理だからぁ~………

 チエやチホと手分けして、鞍と衣装と装備を作るねぇ………

 ちょっと…まっててね……ますたー」


 手を振りながら、地上に何時の間にか出来た穴にチカが入ろうとする前に、和也はお礼を言った。


 「ありがとう……チカ……」 


 「どういたしまして……ますたー……」


 和也にイイ笑顔を残してチカは消えた。








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