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073★バイトを紹介したのは、誰?5+α(緋崎くんと氷川くんのゲーム内容)



 浅黄の質問に、氷川が記憶を思い出しながら答える。

 

 「いや、道路に登れるようにする階段か? スロープの材料が入っていたんだ」


 緑川が、ちょっと首を傾げながら言う。


 「道路の中を通って、砦? 館? に、入れるほうが、便利だと思うのだよ」


 それに対して、浅黄が、ちょっと首を振って言う。


 「それは、強度の都合があるから、均等に配置できないでしょう」


 ちなみに、ピラミットの見解は次の通りだったりする。


 緑川は、ピラミッドの中に通路があって、その中をとぉって石を運んだ派。

 浅黄は、古代のエレベーターというか、クレーンを使って積み上げた派。


 そして、和也は、ピラミッドの周囲の岩盤が、クレーター状になっていたので、通路は、坂を下ろすという状態だったので、簡単に作れたという説を押している派。

 ピラミッドが出来上がった後に、周りを削ったというファンタジーが面白いというお茶目な性格です。

 ついでに、赤沢ツインも、その大胆すぎる説を、面白いといって押しています。


 青木や紫島は、普通に、傾斜を引きずり挙げた説でイイじゃんといういい加減な派。

 緋崎と氷川は、両親の影響で手塚マンガが好きなので、三つ目がとお○の岩石をくすりで溶かして、運んでから、別のくすりを使ってピラミッドを形成した説をとっている派。

 マジメな性格でも、古代建造物に対しては、ロマンやファンタジーや面白さを求めるという…………。


 和也は、割りとネガティブな部分があるので、つい最悪なパターンを想像して言ってしまう。


 「それに、丸い大理石を破壊して、道路に侵入されるのは……ゴメンこうむりたいってところじゃないですか?」


 巨大建造物に、わくわくしてしまう浅黄は、つい、リザードマンから離れて、道路そのものに興味が移ってしまう。


 「それよりさぁー……その道路を、何処の国が、どうやって造ったか、ものすごぉーく、気になるんだけど……」


 それに、青木が、カブッと食いつく。


 「なぁー…万里の長城より、道路の幅があって凄いんだろ?」


 青木の発言に、つい和也も、本心をポロッと口にする。


 「造る期間も、金額も、気になります……それと…維持費や管理費も…高速道路のように、料金所があるのか? ……色々な道路が合流するジャンクションがあるのか? サービスエリアみたいな存在は? …考え出すと…止まりません」


 紫島は、周りに引きづられて、普通な考えを極普通に口にする。


 「だぁーよぉーねぇー……材料を用意してぇー…運ぶぅーのも…大変だよぉー……きっと……ピラミッドぉ……並みぃー……」


 色々な発言に、ろくな説明もしないで、緋崎がヘロッと応える。


 「んにゃ……リザードマンの長…トッカゲン…に聴いたら…地の精霊…を…使役して…あっと言う間に造ったんだってさ…………」


 その発言に、説明をはぶきたい氷川も、雑に言う。


 「…それに……『還元』…って、魔法が、かかっているから……磨耗しても…壊れても…元に……もどるんだってさ……」


 2人の発言に、素直に感心する紫島だった。


 「うっわぁー……魔法って…便利ぃー…」


 あまりに感動されると、後でのゲームに影響が…………。

 などと思い、緋崎は、ちょっと考えながら言う。


 「ただし、魔法の効力の続く期間を超えたり、効力を超える回数壊れたら終わりだってさ……あと…規模にもよるって…言っていた」


 緋崎の答えに、紫島は、ちょっと残念という表情で言う。


 「ふぅーん……魔法ってぇー…けっこう…制限があるんだぁー……」


 緋崎と氷川と紫島たちの会話を聞きながら、和也は苦笑する。


 確かに、チカ達に頼めば、地形すら変えそうな勢いがありましたねぇ…………

 こちらが、望めばなんでも叶えるのがお仕事という感じでした

 もしかしたら、ピラミッドって、地の精霊達が造ったのかも…………


 あの世界だったら、本当にありそうです…………

 ……こんなことを考えるんじゃなくて…………

 リザードマンのことを聞いておきましょう…………

 もしかしたら、ボクもアチラで出会うかも知れませんから…………


 考えがまとまった和也は、緋崎に質問する。


 「ところで、リザードマンたちとは、友好的に意思疎通できたんですか?」


 「あのさ…和也ぁー…ゲームの中なんだから…普通に会話できるって…じゃなきゃ…ゲームになんねぇーって………なっ…緋崎…氷川」


 青木の発言に、緋崎と氷川は頷く。


 「聴き取りづらいってこともなく……なんの苦労も無く会話できたぜ……」


 緋崎の答えに、気を良くした青木が再度質問する。


 「なぁー……リザードマンって…綺麗なの?」


 青木の質問に緋崎と氷川は、顔を見合わせて微妙な表情を浮かべ口を噤んでいた。

 それに、焦れた紫島が、青木の問いに重ねて、質問する。


 「ボンキュッボンってぇ~……感じのぉー……可愛いぃー……はぁーいたのぉー? …そぉーれぇーとぉーもぉー…キッツイ感じのぉー美女ぉー?」


 ワクワクしてるのという表情の紫島に、氷川は苦笑してから答えた。


 ここで、きちんと答えないと……クラスが一緒で…………

 チームメイトなんだから……グズられたら……大変だし…………

 期待はずれだったって…………

 正直な感想を言おう…………


 「君が、思っている姿じゃないよ……はっきり言って……オスとメスの見分けなんてつかないんだ…まるっきり…………」


 「えぇぇぇぇー………マジでぇー…」


 「つぅまぁーんなぁーいぃー」


 男子高校生として、素直な言葉を口にするのは、青木と紫島だった。

 和也と緑川と浅黄は、想像通りだったので、苦笑するだけだったりする。

 そして、緑川が、青木と紫島を哀れみの目で見ながら、呆れたような口調で言った。


 「爬虫類や両生類、魚類なんかは、あんまり性別の違いとか差が無いのだよ」








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