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070★バイトを紹介したのは、誰?2+α(緋崎くんと氷川くんのゲーム内容)




 「赤沢ツインの持ち会社には、軍事産業系も、IT関連も…他にも色々と…ある……コングロマリットなのだよ……」


 それに対して、ゲームが好きで、タダで遊べて(=ゲーム内で和也と一緒に)、その上バイト代も入ると思っているだけの青木は、何も考えずに言う。


 「たぶん…オタク趣味に近いゲームを造っている会社なんじゃねぇーの」 


 和也は首を振って言う。


 「というより、仮想現実の戦争設定で戦う為のゲームでしょう……実際に…武器や弾薬…人的資源を使わないで訓練する為のモノ……と思ってもイイでしょう……」


 その推理に、緑川も同意する。


 「確かに、設定が懲りすぎだし、不測の事態が多すぎるのだよ」


 浅黄も納得という表情で、自分が感じたコトを言う。


 「RPGに、サバゲーを足した感じになっているよね」


 どうやら、ゲームに対して思うコトがあったのは、和也と緑川と浅黄だけだったらしい。

 そこでも和也は、よりゲームを詳しく知りたいと思い話しだす。


 「ということで……緋崎クンと氷川君は…銃とナイフを装備させられていたんじゃないでしょうか?」


 和也の推理に、青木は瞳をきらきらさせていう。


 「おもしろいじゃん……どんな……イベントが発生したんだよぉー……早く…教えろよぉ…」


 青木に催促されて、氷川はボソボソと話し始める。



 ここから、氷川と緋崎の回想にはいります。


 氷川は、緋崎を見つけるとすかさず話しかける。


 「高雅…君も…このバイトしていたの?」


 すると、緋崎は、氷川をじっと見てから答える。


 「清雅……お前もか……って……何を装備してる? ……」


 ここで、2人が何を装備しているか、すかさず聞いたことには、ちょっとした理由があります。

 2人は、幼馴染みの親友で、USAで育った期間があるの…………。

 銃は身近にあったんです。


 もちろん、自分の身を護るタメに、躊躇無く撃てと教えられています。

 ですから、銃火器類をいじることに、何の躊躇もありません。


 なお、2人とも、父親同士が親友だったので、一緒にハンティングに連れて行かれていました。

 

 ですから、動物を撃つことに躊躇はありません…………。

 また、撃った動物をさばいて食べることにも抵抗はありません。

 まさに、サバイバル向きの人間です。


 「クロスボウセットとサバイバルナイフ……あと、メッチャ小さい銃だね……」


 「ライフル銃と小銃とサバイバルナイフ…っと……ごっそりと銃弾らしいモノが…あるな……それと…ふくろ? だな………」


 「とりあえず、このライフル銃と小銃が使えるか確認するかぁ~………」


 「そうだね……オレも…クロスボウを撃って確認するよ………」


 刀やナイフとかの刃物は、切りたい対象に向かって、斬ったり刺したりするのに、確認するのは、手に馴染む使い易い重さかということ…………。

 それと、切れ味ぐらいです。

 だから、あまり確認はしません。

 だって、そのままで使えますから…………。


 和弓は、弦を張ることを、自分でやったり、やってもらったりします。

 矢を射る時は、自分の感覚が頼りです。

 洋弓についている補正装置スタビライザーなんてありませんから…………。

 だから、確認も割と大雑把です。

 所詮は、自分の感覚と精神状態が、的を打ち抜く精度を決めるので…………。


 でも、ライフル銃や銃などは、使う本人の能力も大切ですが…………。

 銃の性能も、とぉーっても大切です。

 銃身に施工されている螺旋状態の溝の出来にも、弾丸の飛ぶ飛距離とかが左右されます。

 的に当たる性能に差が出ます。


 ですから、試し撃ちを何度もして、がっつりまっすぐ飛ぶのか…………。

 ちょっと右にずれるとか……左にずれる……

 上にずれたり……下に……なんて、銃のクセを理解して撃つ必要があるんです。


 もちろん、飛距離も確認する必要が有ります。

 それと、実弾を撃ったときの衝撃の確認も必要です。

 その衝撃の大きさによって、撃つスタイルを変える必要が有ります。


 まっ、緋崎のように、子供の頃から撃っていると、その辺は簡単に判ります。 

 ついでに、ガタイがイイので、多少無茶な格好でも撃てます。

 ですから、緋崎の方が、確認に時間が掛かります。

 慎重に確認する必要があるので…………。


 クロスボウも、的に当たりやすいように、補正装置が付いているので…………。

 その分、補正装置のクセを理解して、補正装置を自分好みにカスタマイズする必要があるんです。


 便利で使い易い、その上、強力な武器は、けっこう使うときに気を使います。

 ですから、丁寧に確認するんです。


 ひと通りの確認が、終わるとほっとして、2人はのほほんとした会話をする。


 「高雅ぃー……なんか…テンガロンハットもどきに…マント…手袋…ブーツ…って……なんか……ちょっと悪趣味な西部劇のガンマンだね」


 「そういう……清雅だって……テンガロンハット…マント…手袋…ブーツ…手にはボウガン……西部劇? って…格好だぜ…」


 お互いの姿を見て2人は、くすくすと笑いあう。

 その後に、改めて周りを見回す。

 

 「どうやら…草原らしいね………」


 「でも……あっちの方に……何か建物っぽいモノがあるよな」


 草原には、茂みや藪、小さな林が点在していた。

 その中に、人工物?というような建物の屋根らしいものが、小さく見えた。

 お互いの顔わ見合わせて、2人は建物?のある方角に向かって歩き始めた。


 そのとき、緋崎は、ライフル銃を背中にかけて、小銃を腰ダメにして何時でも撃てる状態にして歩いていた。

 もちろん、氷川は、サバイバルナイフを持って歩いていました。

 そう、何が敵として出現するかわからないので…………。








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