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069★バイトを紹介したのは、誰?+α(緋崎&氷川のゲーム内容)



 ことの展開や顛末がなんとなく似ているのは、ボクと緑川君の性格が似ているセイなんでしょうか?

 それにしても、ここでも、やっぱり[名被せ]とか[名盗り]とかっていう流れになるんですねぇ~………


 そう言えば、浅黄君もそうでしたよねぇ………

 他の人達はどうだったんでしょうか?

 全員、このワードが入る展開なんでしょうか?


 「緑川君とボクとのゲーム内容は、色々と共通点がありますねぇ……浅黄君とも重なる部分がややありますし……」


 そう言う和也に、青木が楽しそうに、くすくす笑って言う。

 

 「それじゃ……俺の番かな?」


 青木君は、おもしろい冒険をしたんでしょうねぇ~

 ……《バグ》ってしまった、ボクと違って……

 でも、ちょっと気になることがあったのを思い出しました


 と、いうことで、青木君のお話は後回しにします

 ボクは、疑問を解消したいんです…………

 ゴメンネ……青木君……


 内心で色々と思っていたことを隠して、和也は質問する。


 「そういえば、青木君は、1人でしたか?」


 「ああ…1人だったけど……みんなそうなんじゃねぇーの?」


 和也の質問に、青木は首を傾げて、周りの人間達を見回してから言う。

 緋崎と氷川は、青木の視線を避けるように、ジュースを飲むために下を向く。

 そのちょっと不自然な2人を無視して和也が、青木の問い掛けに答える。


 「いいえ…ボクの勘だと…緋崎クンと氷川君は……一緒だったと思うんです」


 和也の断言?に、緑川は不思議そうな顔をして尋ねる。


 「ぅん? ……どうして…そう思うのか教えて欲しいのだよ……和也……」


 「緑川君が、刀があれば、自分とボクと浅黄君は、獣人より強いって言ったときに、自分と氷川君も銃があれば………って…言いましたから…………」


 緑川の問い掛けに、和也はさらりと答える。

 内心では、不自然に青木の視線を避けていた2人の姿に、間違い無いと思いながら。

 和也の発言に、緑川は、納得して緋崎と氷川に話すように促す。


 「なるほど…では、さっさと…話すのだよ……」


 苦手意識のある緑川と、逆らったらマズイとわかっている和也からのキツイ視線を感じて、耐性の無い氷川がビビッて言う。

 

 「うっ……どうする? …清雅…」


 話しを振られた緋崎も、怖い目にはあいたくないと、素直に頷く。


 「さっさと……言わないと…マズイかも?」


 大きな図体で小動物のようにおびえる緋崎と氷川に、見かけは小動物、中身はトラ?の和也は、あくびをしながら言う。


 「早くして下さい……ボクは眠いんです……」


 密林の眠そうなトラが、牙ががっつりと見えるほど大きく口を開けてアクビをしている幻影を和也の後ろに視た緋崎は、心底おびえて氷川の肩に手を置き言う。


 「はいはいただいま……清雅が話します……」


 緋崎に話しを振られて、氷川は小さな声で言い返す。

 

 「どうしてオレに、話を振るの?」


 「だって……俺より説明が…上手だろ…」


 緋崎に、無理矢理話しをするようにしむけられた氷川は、1つ溜め息を吐き出すと話し始めた。


 「目が覚めたら、オレは…草原? らしい場所にいたんだ……とりあえず…あたりを見回したら……高雅が…見えたんだ…」


 視線で続きを話せと言われた緋崎は、シブシブ話しだすが、ちょっとゲームと関係ない話が混ざっていた。


 「俺も、目覚めて周りを見回したら清雅が見えたんで……驚いた…だって…このバイトで、ログインする前に会ったのは、黒沢と浅黄と緑川だったから……」


 「オレが、ログイン前に会っていたのは、紫島とセンパイ達だったんだ……まさか……高雅がいるとは思わなかった……だから……けっこう…驚いたんだ」


 2人の説明に、和也はちょっと首を傾げる。


 そう言えば、あの時、一緒にバイトを始めたのは……

 ボク、緋崎クン、浅黄くん、緑川君の3人だった

 此処に居る人間の方が、多いですね


 スポーツマンの部って、そんなに多いんでしょうか? 

 なぜ? ……そんなに……スポーツマンを必要とするんでしょうか?

 それに、ゲームをやったことのある者で…………


 スポーツバカじゃない人間って言ってたけど…………

 本当は、ゲーム好きの普通の人間だけでもイイんじゃ?

 ふむ……目的は、ゲームだけじゃないのかもしれませんねぇ…………


 ちょっと横道にそれた話の内容に、和也が食いついた。


 「そうなんですか……それで、バイトは、誰に紹介されたんですか?」


 和也の質問に、氷川はヘロッと答える。


 「紫島……短期で高額バイトって言われた……」


 どうせなら全員に聞きたいと思った和也は、それぞれに視線を送りながら質問する。


 「みんな、誰に紹介されたか教えて下さい」


 「おぉれぇーはぁー……赤くん達だよぉ~……」


 「僕も赤沢ツインなのだよ」


 「俺と黒沢は、相沢センパイだ」


 「俺も、相沢センパイなんだ…黒ちゃんもやるって言ってたから…………」


 紫島、緑川、緋崎、浅黄の発言は、どうってこと無かった和也だったが…………。


 「俺は、サクラから……和也もするからって……アイツは…モデルの仕事が入っていたから…ショウガナク…俺に…譲るって言ってたんだ」


 青木の発言に、和也は、やぶへびになりそうだったので、すかさず話しの流れを変えるのだった。


 「というと……やっぱり…このゲームは…赤沢君達の会社で作っているモノですね……どおりで……軍事機密に近い技術を、惜しみなく使っていると思いました」


 それに緑川はガブッと食いついた。

 緑川も、ログイン時の器械の群れに疑問を持っていたらしい。








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