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164★ロ・シェールの街27 これからの行動予定



 ユリアとリリアの2人と違って、思ったコトを質問するのはエリカである。


 「アレックス様

 今日は、こちらで宿泊予定ですか?」


 その問い掛けに、和也は首を振る。


 「いや、この顔合わせが終わったら

 オアシスに銀嶺で戻る予定です」


 和也の答えに、エリカは苦笑する。


 「では、何名が、あのオアシスに行くんですか?」


 エリカの問い掛けに、和也の中では最初から決まっていたメンバーの名を上げる。

 すなわち………。


 「ここに居る全員とレオですね」


 和也とエリカの会話を聞いて、今度は浅黄が質問する。


 「アレックス、オアシスに住んでいるの?」


 〔住んでいると言って良いんでしょうかねぇ?

 まぁ、活動拠点としているのは確かですし……

 このRPG世界での帰る場所ですから……〕


 などと思いながら、和也はシレッと答える。


 「ここから、ちょっと遠い砂漠の中に在る

 精霊達に隠されたオアシスに住んでいます

 その場所には、飛竜の銀嶺で移動する予定です」


 和也の説明を聞いて、浅黄はちょっと首を傾げて、更に聞く。


 「その飛竜って、何人も乗せられるの?」


 「乗せる気なら、10人は軽く乗せられます

 レオン、ボクと一緒に乗りますか?

 それとも、あの狼? に、乗りますか?」


 和也の言葉に、浅黄は楽しそうに瞳をキラキラさせながら言う。


 「俺も、アレックスと一緒に乗りたいな

 その隣りをアイツらを走らせるってのは

 見ていて楽しいと思うけど?」


 浅黄のセリフに、ちょっと子狼達が群れて走る想像をした和也は、しみじみと言う。


 「小さな子狼の群れなんて………

 某ゲームのグレイゴ○って感じで

 とても…面白いですね…」


 嬉しそうな和也に、自分も嬉しくなりながら、浅黄は実質的なことを更に聞く。


 「で、この侍女とレオの飛行用の衣装は

 どうするんだ?」


 浅黄の問い掛けに、和也は当然のように答える。


 「ああ…それは…チカ達に作らせますから…

 大丈夫です…」


 和也のセリフに、浅黄は小首を傾げながら確認する。


 「もしかして、地の精霊?」


 「そうですよ」


 サラリと首肯する和也に、浅黄もサラリと自分の要求を入れてみる。


 「だったら、俺もアレックスとお揃いの衣装を

 作って欲しいな」


 そのセリフに、装備するのにかなりの抵抗感があった和也は、確認するように言う。


 「良いんですか?

 コスプレって格好なんですけど………」


 そんな和也に、浅黄は笑う。


 「何言ってるのかなぁ~……

 俺のアルバイトが何だったか忘れた?」


 言外に、コスプレのような衣装なんて日常茶飯事だよと含ませる浅黄に、和也は納得して頷く。

 同時に、仲間ぁ~と思ったのは確かな事実である。

 が、そんな気持ちを隠して、和也は当然のように言う。


 「そうでしたね

 じゃお揃いの衣装と装備、剣も用意させましょう

 何か楽しくなってきました」


 和也のセリフに、自分が1番に合流できた嬉しさから、浅黄も頷く。


 「そうだね…本当に……

 RPGらしくなってきたかな?


 みんなと合流したら…

 全員に同じ装備を付けさせて

 チーム毎に、空中戦でもする?」


 ここ(RPG世界)でしか出来ないゲームをしようか?と言う。


 「あっ…それって…面白そうですね

 でも…同じ能力でと思ったら………


 それぞれが、飛竜を手に入れて

 飛ぶ練習をしないといけませんね」


 和也のセリフに、浅黄も現実的なことを考えて言う。


 「そうだよなぁ~……

 何処かに、飛竜の営巣地があるなら


 そこに行って《感合》をすれば

 1発で飛竜が手に入るのになぁ~


 そうなったら、アイツラは

 護衛として周りを駆けてもらうのに……」


 和也は浅黄のセリフの中にある単語に反応し、頷く。


 「営巣地ですか? 後で銀嶺に聞いてみます」


 浅黄は、和也のセリフに嬉しそうに続けて言う。


 「うん、頼むよ…それに…緑…いやいや…

 ユキヒョウ好きのアイツには…

 空を飛べるモノがいない


 ついでに、あのおまぬけ2人組みもな

 だから…あいつらと合流したら

 直ぐにでも飛竜を探した方がイイと思う」


 浅黄のもっとも建設的な提案に、和也は大きく頷いた。








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