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123★敵キャラ登場?2 回想、そして、戦闘


 

 『監視し、彼らが我等以外の妖魔や魔族に

 《契約》を持ちかけぬように致します』


 我が君は、アズルに頷くとさらりと言う。


 『面白い報告を待っている』


 我が君は、我等の会話が終わると邪魔だからと態度で示し、我等はその場からさった。


 こうして、我は、我が君や側近達と話し合った。

 その後、我は手分けして監視を続け、事態が動き始めた。


 東で流行り始めた邪神アフラーを崇める狂信者達が、狂皇帝に近付く。

 彼らは、いずれは国教になるのでは………と言われ始めた…サンクト・クロージア教に対抗する為に、狂皇帝に近付いた。


 邪神アフラーを奉じる彼らは、妖魔、悪魔、魔族などと《契約》することを厭わない……そして……精霊などを捕らえ使役するコトを推奨する。


 人間が1番偉い…それは…神の神子だから……。

 他の者を使役するのは当然のこと……という教義を奉じる。


 我にとっては、人間の邪悪な部分のみを教義とする狂気の集団だと思った。

 が、サンクト・クロージア教も、同じような部分を持つから、人間の作り出す宗教は、似たり寄ったりだと、我は思った。


 ただ、自分達の宗教のみが、正しいと思い込んでいる者を操るのは面白いから、それはそれでイイと思った。


 我が君は、狂皇帝が、ラ・アルカディアンの皇子と、もしも係わったときに、余計なモノが付いているのは、警戒され過ぎるから……狂信者と《契約》し…不味いコトは全て…それらに押し付けろと命令された。


 だから、我は、狂信者とあえて《契約》した。

 狂信者との《契約》は、狂皇帝を、皇帝に返り咲かせるコトを協力するという曖昧なモノだった。


 それは、我より狂信者どもに有利な《契約》だった。

 ありとあらゆることに、我を妖魔をこき使えるように、わざとした《契約》だった。


 妖魔を色々と使役出来るとなれば、ヤツラは何を計画しても我を使おうとするから、ヤツラの計画が筒抜けになると思って《契約》した。


 例えば、もしも、翼竜が手に入らない時は、我が捉えてある飛竜の最大級の固体を手渡すコトになっている。

 そんな《契約》にイライラしているときに、我は、真っ白な翼竜を見つけたと部下から報告を受けて転移した。


 確かに、真っ白な翼竜が居た……ラ・アルカディアンの皇帝が…騎竜にしていた…固体に近いおおきさのすばらしい飛竜だったから、直ぐに捕縛の呪をかけた。


 あと少しというところで、我は、捕らえようとした翼竜に逃げられた。

 もちろん、狂信者達の禁呪術師の呪も失敗した。


 その為に、我は、ヤツラに要請されその飛竜を探していた。

 我は、やっと見つけた純白の飛竜にラ・アルカディアンの皇子が騎竜しているコトに驚いた。


 が、果たして、それは、ホンモノなのだろうか?と思った我は、アンデットドラゴンなどを大量に呼び出した。


 本物の皇子なら、冥王神の黒き槍を携えているはずだと思ったから。

 いや、《力》ある皇帝ならば、ヴァルキューレの黒の槍を借りる。

 我は、我が君に、連絡し《遠視鏡》を用意してもらった。


 さて、ラ・アルカディアンの皇族よ

 そなたの《力》は、どれほどのものか

 我に示せ


 赤き髪の妖魔バルドが、自分の《力》を見る為に、アンデッドドラゴン達を用意したと知らない和也は、ヴァルキューレを呼び出してしまう。


 そして、戦う為に銀嶺を戦いの場から退避するように命令した。

 命令に従い銀嶺は、和也とヴァルキューレ達との、距離をシブシブとった。


 こうして、和也とアンデッドモンスターとの戦い(和也による虐殺?といえるもの)が始まった。


 和也の持っている【黒の剣】は、剣圧が触れただけで相手を、強制的に浄化するという冥府の女神の剣だった。


 それ故に、和也は、空歩でドラゴンブレスを避けて縦横無尽に駆け回り、巨大なボーンドラゴンを一撃で真っ二つにしてみたり…………。


 ボーンドラゴンのブレスを、左手の障壁で防ぎ、右手の【黒の剣】で、叩き斬るという……見かけより…余程…力技な戦い方をしていた。


 その上で、和也は、広範囲に有効なオリジナルの魔法を使った。

 

 骨になっているドラゴンとかはイイんですけどぉ…………

 中途半端に、腐った肉が骨に付いているのはちょっと…………


 ここは、骨はあとにして、腐った肉付きを処理しましょう

 醜いモノは嫌いです……


 「冥府の全てを焼き尽くす黒い炎よ

 哀れな生ける屍を浄化せよ

 咲き誇れ 火炎華」


 和也の詠唱が終わると、肉を骨に纏わせた体を伴なったアンデッドモンスターは、全て黒い炎に包まれた。


 『ギャャャャー』『グォォォー』『ビギャャャー』『ガァァァー』

 

 凄まじい悲鳴とともに、アンデッドモンスターは、焼き尽くされた。

 後に残ったのは、ほの暗く輝く《魔石》のみだった。


 《魔石》の回収は、風の精霊を筆頭に火の精霊達も参加していた。

 なお、ヴァルキューレ達は、和也の戦いを見ているだけで何もしなかった。

 残ったのは、ボーンドラゴン達だった。

 それを、和也は、一体ごとに斬り方を変えて浄化していった。

 

 せっかくのRPGなんですから、お前ってば、中二病?と言われても、派手な魔法とかアクションを試してみたいです

 そう言われたら、ボクより派手にして見せて欲しいと浅黄くんや緑川くんに言えばイイんですし……ストレス解消です

 

 「冥界の永久凍土を流れる 流氷河 

 その水は冷たく 黒く輝く氷なり

 全てを凍らせ砕け 氷砕斬」 

 

 和也の言葉と共に、斬られたボーンドラゴンは、見る間に氷真っ白になり、カッシャーンシャリシャリリンという澄んだ音と共に全て砕け散った。

 残ったのは氷に覆われたほの暗い《魔石》のみだった。


 次に和也は、剣で指を切りその血を纏わせて、にっこり笑って言う。

 う~ん…氷雪系で…この威力……ですかぁ~

 【黒の剣】ってば、かなりのチートアイテムですね

 この剣を、使って、火炎系の技を使ったら…………

 ボーンドラゴン他を、一瞬で燃やし尽くしそうですね

 だったら、格好付けに、ボクの血を媒体にしてみましょうか

 くすくす……中二病って…1度やると病みつきになります


 「ボクの血を媒体に 纏え【黒の剣】

 始まりの光よ 始原の炎よ

 太陽の青白き炎よ 燃え尽くせ 

 青炎斬」

 

 和也が青白い炎を纏った【黒の剣】を振るうと全てのボーンタイプアンデッドは、青い炎に包まれて《魔石》のみを残して消え去った。









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