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竜を纏いし勇者の伝説  作者: 椎名綴
序章 異世界に呼ばれた先で
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序章 異世界へ

『貴方の世界で代わり映えの無い日常を

送り、周りに恐怖・畏怖の対象として見られながら生きて行くという選択。

目の前の刀を抜き、勇者として異世界で旅をしながら仲間を作り、まだ見たことのない様な物を見ながら生きて行くという選択。

貴方は何方を選びますか?』


♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎


時は遡ること1時間前草陰慎司は学校の図書室で独り本を読んでいた。慎司は5歳の時から、実家の道場で古武術を学んでおり、そこで、わずか、10歳で免許皆伝し、

周囲からは、恐れられていた。そのためか、彼の周りには、いつも、人がいない。

だから、慎司は、いつも、放課後は図書室で本を読んでいた。今日も、いつも通りに読書をしていた。そして、この世界を退屈だと感じていた。

「今日もいつも通りの学校だったな。つまらない。つまらない。

何で、何時も変わらない。こんな世界には、もう、いたくもない‼︎」

そう、慎司が言った時、

突然、足元が輝きだした。突然の輝きに慎司は、しばらくの間視力を失った。その直後、慎司の身体から、重力が消えたと思ったら、腰から、地面に放り出された。

「痛っ、ん?ここは、どこだ?」

慎司は腰をさすりながら、回復した視力で、辺りを見渡した。そこは、何処までも続いているように感じられる、だだっ広い何もない白い空間だった。

『大丈夫ですか〜?』

「ウワッ」

後ろから、突然、間の抜けた女性声が聞こえて慎司は思わず、後ろに飛び退きながら聞いた。

「あんたは、誰だ?」

『私ですか〜?私はですね〜、異世界オークグランデが最高神アルサエルと言います〜。』

「異世界?最高神?一体、どういう事だ?説明してくれ。」

慎司は、頭の中の情報を整理しながら、最高神アルサエルと名のった女性を観察した。

アルサエルは、顔は、整っており、神は銀髪のロングストレート、身体つきは、出るとこは、出ており、締まる処は締まっているという、女性なら、誰しもが、羨むであろう体系をしていた。そして、慎司の好みの女性と完全に一致していた。そうして、しばらく、見惚れていると、

『私が草陰慎司君、あなたを読んだのは、あなたに私が管理する世界、オークグランデを救って欲しいからです〜。

オークグランデは、今、自分が何を守護していたのか、忘れて堕ちてしまった、元異世界の門の守護神の手によって、滅亡の危機に瀕しています〜。異世界の門の守護神が堕ちてしまったことによって、かの神は、その門より、異世界より、大量の怪物をオークグランデに入れてしまっているのです〜。この世界の人たちは、殆どがこの怪物に歯が立たない人たちばかりなのです〜。

それに、私は、何があっても私、一人だけでは、手を出してはいけないっていう世界のルールがあるのです〜。だから、お願いなのです、あなたの力を貸してください。』

最後の方は、口調が真面目になりながらも、慎司をこの世界に連れてきた理由を説明した。それを聞いた慎司は、

「俺には、何かメリットがあるのか?」

と、聞いた。それを聞いたアルサエルは、一振りの刀を取り出しながら、慎司に問いかけてきた。

『それでは、そんなあなたに2つの選択肢を差し上げます〜。

一つは、貴方の世界で代わり映えの無い日常を送り、周りに恐怖・畏怖の対象として見られながら生きて行くという選択。

もう一つは、目の前の刀を鞘から抜き、勇者として異世界で旅をしながら仲間を作り、まだ見たことのない様な物を見ながら生きて行くという選択。

貴方は何方を選びますか?』

それを聞いた慎司は、考える素振りを見せずにすぐに答えた。

「そんなの聞くまでもない。初めから、答えは決まっている。


俺は、その刀を抜き、勇者となろう‼︎」


慎司はそう言うと、アルサエルから、刀を受け取り、鞘から、漆黒の刀身をもつかたなうを抜いて見せた。その光景を見た、アルサエルは、感動しながら、

『すごいです〜。その刀に主として認められるなんてスゴイのです〜。』

「おい、あんた、もしかして、抜けない可能性もあったのか?」

『はい〜、もちろんありますよ〜。

だって、その刀は、かつて、最強と言われた伝説の竜、バハムートを封印してあるので、バハムートに認められなきゃ、抜けないのですよ〜。』

「なっ、なんて、無茶な刀なんだ。

まあいい。で、この刀の名前はなんて言うんだ?」

『その刀の名前はですね〜、最強の刀』


竜王刀バハムート










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