零話
不定期更新となりますが、暖かい目で見守ってください。
人は、莫大な力を手に入れた時、何か変わるのだろうか。
人は、膨大な知識を手に入れた時、何か変わるのだろうか。
人は、守りたい者ができた時、何か変わるのだろうか。
人は、決して抗えない絶望を知った時、何を思うのだろうか。
『バロック帝国初代勇者の手記』より
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かつて、この世界には1体の竜王が存在していた。
かの竜王は、その力と知恵を持ってして、この世界の頂点に君臨していた。
ある日、それを快く思わない1人の青年がいた。
青年は、竜王に戦いを挑みんだ。
青年と竜王の戦いは、3日3晩続いた。
1人と1匹の戦いは、一心一体の攻防となり、青年は竜王を討伐することが出来た。
青年は、竜王の力を1本の刀に封じ込め、ある封印を施した。
この刀を振るのにふさわしい人間以外には決して鞘から抜けないように。
そして、刀に名を付け、女神に渡した。
その刀の名は、
《竜王刀バハムート》
童話『英雄と竜王』より
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『ねぇ、あの子が良いんじゃない?』
『うん、あの子が良いね』
『それじゃあ、あの子にしようか……バハムートの所持者は』
『??たちの会話』より