特製エリクサー
城に転移してすぐ王に会う事にした。城に行くと普通に入れた。まぁ王子居るからな。城の中はあんま変わって…いやなんか古くなってる。200年も経ってるしこんなもんか。
王子があの部屋で待ってるって伝えろって兵士に言ってから地下室みたいな所に俺達を連れて行った。なんで地下室?あの部屋って何?
地下室に入るとなんか地面に魔法陣が描かれた何も無い部屋だった。
暫くすると王となんかエラソーな奴らが入って来て扉を閉めた。扉が閉まると同時に魔法陣が光って何処かに飛ばされた。
飛ばされた場所はなんか虹色のモヤが漂ってるよくわからん部屋だった。てか広くね?でも椅子とか普通にある。シュールだ。皆が座ると王が口を開いた。
「ユリウスよ、此処に儂らを呼ぶと言う事は、余程の事なのじゃな?」
「はい、父上。此処でしかお話することが出来ない内容です。」「左様か。」左様…。
そこから呪いとかの話が始まった。俺にも質問とかしてきた。なんかいっぱい話してたけど忘れた。
でも話が進む毎に王と一緒についてきた奴らの表情がコロコロ変わって面白かったのは覚えてる。青褪めたり顔真っ赤にしたり笑顔になったりなんか面白かった。あ、ヤクザめっちゃ褒められてた。勲章を与えるとか言われてヤクザが喜んでたな。バッヂで喜ぶとか変な奴だな。貴族ってそうなの?俺は変なスライム。
一通り話し終わったらエリクサーを出せと言われた。エリクサーを出したらエラソーな奴らの中の魔法使いっぽい奴が鑑定してる。魔道具持ってないけどお前鑑定持ち?もしかして限界突破?鑑定…限界突破してるなコイツ。俺と同じ位強い。あ、コイツはあの小悪魔系の父親らしい。似てないんだけど?小悪魔系って何だよ。
「ほ、本物で御座います!あれ…?」魔法使いめっちゃはしゃいでる。魔法使いが大人しくなったら王が「うむ、お主がそう言うのなら間違い無いな。」だって。は?何コイツ?今あれ?って言った?
「お前ひどくね?何その態度?パチモン作ったと思ってんの?マジ?ナメてんの?」
俺が言うと王の取り巻きがブチギレてきた。なんで?
王子が不敬罪にならないように宣言したって言うと処刑の連呼は止んだけどめっちゃ睨んでくる。なんだよ。ここでエリクサー飲み干すぞ。え?もし飲んだら地の果てまで追いかけて殺す?や、やめといてやるよ…。
暫くボロクソに言われてたけど王が「もう良い。」って言ったら皆黙った。止めてくれたの?お前いい奴だな。なんかあげる。なんか…あ、串焼きの粉あげる。いらない?ついこの前作ったやつだぞ?いらない?なんだよ。
その後王が取り巻きの1匹にアリアを持ってくるように命令して取りに行かせた。
暫くすると相変わらずガラスの中で前衛的なポーズで固まってるアリアを持ってきた。うん、現代アートだな。いやここ異世界か。
「では、解除しようかね。」
キャベツがそう言って解除した途端にアリアが暴れ出した。
「ヤダあぁあぁあぁあぁ!!」うるっせぇなコイツ…あれ?なんか光ってね?あ…嫌な予感がする…。
アリアが叫びながらいきなり板状のビームを撒き散らしだした。
ビームだ!俺のトラウマのビームだ!ビー…なんか光の服みたいなのも着てね?なにこれ?誰が着せたの?ビーム!
「能力が発現した!?これはマズい!私が抑え込む!陛下をお守り…ぐあっ!?」発現?キャベツが抑え込もうとしたけどビームに当たってぶっ飛ばされた。コイツヤバくね?
「アリアーッ!うわぁっ!?」王子がアリアに突っ込んで行って抑え込もうとしたらまた光でぶっ飛ばされた。どうなってんの?てかお前が行って何が出来んだよ。
「ええいスライムよ!何としてもエリクサーを飲ませるのだ!殺さぬのならどんな手段を使っても構わぬ!早く飲ませるのだ!」王が命令してくる。なんで俺?他の奴にやらせろよ。その鑑定した奴とかにさ。
他…なんで皆王の周りに居んの?あ、護衛か。てか手加減してる余裕無くね?生け捕りとか無理じゃね?とりあえず変身だな。
俺はブチギレモードになってアリアを抑え込もうとした。(いいよ〜!そのまま壊れちゃえ〜!)ダれダおマえ?
「オとナしクしロ!!クすリのメ!!アっ、テかノむデいイの?マあイいカ!ウごクな!オすワり!」なんか喋りにくくね? 「あ"あ"あ"あ"あ"あ!!」アリアがデスボイスで叫びながら跳ね回って光をぶち撒けてる。どっからそんな声出るんだよ…。
てか動かないで?とりあえず脚折るか。脚を棍棒でぶん殴ったけど効かない。何も手応えが無いぞ?ヤベェなコイツ。じゃあ触手で殴ろう。また光ってうわビーム!とりあえず避けてビームを叩き落とす…あれ?触手が消し飛んだ?なんで?嘘だろ!?
てかクソ痛ぇ!!え!?痛い!?なんで痛いの!?と、とりあえず本人を殴るか…。ビームを避けて近付いてアリアを触手でぶん殴った。効かない…。
マジで!?ブチギレモードで掠り傷すら付かないの!?コイツめっちゃ強くね!?てかアリアを殴った触手も消し飛んだぞ!?あ、でも消滅まで一瞬持ち堪えるな…。てか痛ぇ!
なんかムカついてきた。頭爆破し…たら流石に死ぬよな…。
とりあえずエリクサー飲ませなきゃ…。ピョンピョン跳ねるな鬱陶しい!バッタかお前!?寝てろ!動くな!動く…あっ重力魔法で止めればいいじゃん。
俺は全力で重力魔法をアリアにかけた。
お?跳ねなくなった。でもあんま余裕無いな。さっさと飲ませよう。うわすごい顔してる…怖っ。
エリクサーを取り出して飲ませようとすると払い除けられて瓶が割れた。
「何という事だ…。」王が絶望顔してる。王子と似てるな。てかどうしよう…。とりあえずエリクサー飲んどくか。俺死にかけだし、あの毒みたいに再現できるかも?試してみよう。
ちょっとエリクサーを飲んでみたけど…無理だなコレ…複雑過ぎる。お?消し飛んだ所が再生して体力と魔力全回復した。やったね。
なんか串焼きの味がする…。なんで?鑑定しよ。
鑑定
エリクサー(串焼き風味)
効果は通常のエリクサーと同じ。
味付きエリクサー作っちゃったよ…。いいのこれ?串焼き風味…。あ…釜の底に残ってたのって…。まあ効果は同じならいいか。味付いてるしお得だろ。
てか再現出来ないとエリクサーを雑巾とかに含ませて顔面に投げつけるとかしか方法…あ、取り込んで飛ばせばいいじゃん。俺天才。
「何をしておる!?何故お主が飲む!?」王ブチギレじゃん。落ち着けよ。
「ダま…レ…。トりコむ…ウつブせ…クち…トばス…。カんガえ…。コれシか…ナ…イ。」やっぱなんか喋りにくくね?
「何!?何と申した!?理解出来ぬ!何と申した!?」「陛下危険です!」普通に喋ってるじゃん。なんで通じないの?耳遠いのかな?コイツはとりあえず無視だな。
狙いを定め…そういやコイツうつ伏せじゃん…。一瞬解除して仰向けになったらまた重力魔法かけよ。
「オ…アァ…。」「ヤ"ダあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ!!だずげでえ"ぇ"え"ぇ"え"ぇ"え"ぇ"!!」
解除したらまたピョンピョンしだした。なんでお前蚤みたいに跳ねるの?鬱陶しいんだけど?うわビーム!死ぬ死ぬ死…ビュッ!なにこれ?
なんか木の根が飛び出して俺を突き飛ばした。「ハァ…ハァ…!」お前が助けてくれたの?サンキューローズ!
タイミングを合わせて…ここだ!
タイミングを合わせて重力魔法をかけたら成功した。やったね。
仰向けで地面にめり込みながらめっちゃ喚いてるよ。怖っ。とりあえずエリクサー飲ませよ。ムカつくしお嬢様言葉で精神攻撃もしてやるからな。
「あらぁ〜クソカス平民のアリアさんじゃありませんことぉ〜?は〜いお薬の時間ですわぁ〜!オーッホッホッホッ!お薬ですわよぉ〜!なんか変なお薬ギョーッホッホッ!てか口開け、お口あ~んしてくださるぅ〜?お口…さっきから大口開けて叫んでるわコイツ…怖っ。」
「遘√?閨門・ウ縲∝?縺ヲ繧呈オ?喧縺吶k縲」俺はアリアの口にエリクサーを飛ばした。せいこう。ガボガボ言ってる。今何て言ったの?「ウ"オ"オ"ゴボボッ!ゴバァ!!ゲッホ!ゲホ!…。」
お?大人しくなって謎の光が収まった。エリクサーが効いたのかな?なんか解呪出来たっぽい。てかアリア寝てない?自由な奴め。
ならもうブチギレモードは解こう。なんかこれ以上続けてると戻れなくなる気がする…。(チッ。)ダれ?
「オワ…リ…。」てかなんか喋りにくくね?
ブチギレモードを解除した。
「おくすりのめたね。」「解呪…出来たの…かね…?」お、普段通り喋れるようになった。てかローズ死にかけじゃん。何してんの?その顔なんか良いな。
とりあえず回復…魔力0じゃん。なんで?かなり残ってたじゃん?あのモードって解除すると魔力0になんの?前に実験した時は魔力残ってたのに?なんで?まあいいか。
「多分。てか誰か魔力ポーションくれない?魔力0なんだけど?」
「使え。」ヤクザがなんか瓶を転がしてきた。なにこれ?毒?そんなわけないか。とりあえず飲も。
飲むと魔力がマックスまで回復した。すげぇ。てか何これ?鑑定しよ。
鑑定したらマジックフルポーションだって。飲むと魔力が完全回復するみたい。値段めっちゃ高いって書いてる…。いくらすんの?とりあえず回復しよ。あ、先に回復しよ。王子もついで…あの魔法使いが回復させてるな。ローズ無視?かわいそう。ローズに回復魔法を思いっきりかけた。うん、全快。
「あぁ…すまないね…。ふぅ…もう大丈夫だ。」
「う~ん…串焼き…あれ…?私…?……えっ?」あ、アリアも起きた。やっぱ串焼き味だよな。
「アリアッ!」王子がアリアに抱き着いた。セクハラだぞ?
「いつ串焼きなんて…?私は何を?キャッ!?えっ…?誰?だ、ででででで殿下!?ギャッー!?えぇっ!?どどどどうし…えぇっ!?なんでなんでなんでなんでなんで!?ギャーッ!ギャーーーッ!」うるさいなコイツ…。やっぱコイツ負けヒロインじゃね?この騒ぎっぷりは負けのムーブだぞ?
「姉さん!」「心配かけたねぇ、もう平気だよ?」「そうですか…。」なんかいい雰囲気。
あ、良い事思いついた。
「ヤス〜!押し倒せ〜!」「ザッケンナコラー!」あっヤクザなんでこっち来んの?何?やめて?叩かないで?めっちゃ怖い!アイエエエ!!てか今ザッケンナコラー!って言った!?ザッケやめて!叩かないで!!コワイ!!やめてください!!すいませんでした!!グワーッ!ゆるしてください!!グワーッ!たたかないでください!!あっスッゾコラー!も言った!なんでたたくの!?やめて!?アイエエエエエ!!アバーーーッ!!
ヤクザにめっちゃ怒られた。またなんか漏らしちゃった…。これ何…?何が漏れたの…?
しこたま怒られて謎の汁を漏らしまくった後、王子がアリアに今までの状況を説明した。
アリアは一々ギャーピー騒ぎながら聞いてたな。うるさかった。でも理解はしたみたい。ペット食ったのが相当ショックみたいだった。ゴミはいいの?
最後のハッキリしてる記憶はあのモブ貴族令嬢トリオに何かの液体を掛けられた記憶だって。ローズが呪いの薬だろうってさ。薬ならコネ入学のカスでも呪いかけられるな。なっとく。
王はこれから学園長とモブ貴族令嬢を捕まえる作戦会議をするらしい。しばらくかかるって言ってた。
王がお前らは今日は城に泊まれってさ。
俺達は城の部屋に案内された。アリアとローズが同じ部屋、俺とヤスが同じ部屋らしい。ヤクザと王子は作戦会議に出るんだって。どうせならヤスとローズ一緒の部屋でよくね?俺は城ウロウロしとくぞ?俺はそういうのには気が効くからな。覗きに行くけど。
駄目?なんで?部屋から出るな?なんだよ。あっヤクザけしかけないで?わかったよもう。
仕方なく朝まで部屋で大人しくしていた。
翌日学園に戻って大人しく授業を受けて過ごした。
アリアは当分の間は城で保護だって。お前平民の癖に城暮らしとかズルくね?




