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変なスライムの物語  作者: フラフラ
変なスライム、子供を育てる。
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壊れた男

城に向かっているけど、いい加減デブを引き摺るのが面倒になってきた。

「なんでこのデブずっと動かないの?自分で歩けよな。」

俺がボソっと呟くと、マサゾウがビックリした顔をしている。何驚いてんの?

「君が麻痺させてるからじゃないか…。」そうだっけ?そうだったかも…。あ、魔法かけてるわ…。解除しよ。

麻痺の魔法を解除するとなんかフガフガ言って喚いてる。なんでコイツ歯が無いの?まあいいか。とりあえずボコろう。

俺は泣いてるデブを棍棒で殴りまくった。「ひゃめぉ!ひゃめへくぇ!」「殴られたくなかったら歩け。」「てあひのけんをきっふぁくへになにいっへんら!おまえあふぁあおかひいのか!?」デブが何か言ってキレてる。何言ってんのコイツ?何語?フガフガ喋んな。まあいいか。

「歩けよデブ。」「うぅっ…なんなんらこいふ…。」デブが泣きだした。マサゾウがこっちを見てる。なんだよ。

「歩ける訳無いだろ…。君が手足の腱を切ったんじゃないか…。」「そうなの?」「えぇっ!?覚えてないの!?」俺がやったの?じゃあ仕方ないか。

仕方なく城まで引き摺って行った。

城までの道中、色んな奴がこっちを見てきた。なんだよ。

城に入ると厳つい軍官みたいなのが来てデブを何処かへ引き摺って行った。

ヤス達が居る部屋に着くと、俺達が一番乗りみたい。やったね。

拠点で見付けた紙をヤスに渡した後、マサゾウに説明を押し付けて帰る事にした。

出て行く時にヤスがまた明日来いと言ってたな。

俺はリリーを魔王の家に迎えに行ってから家に帰った。

次の日、リリーを送ってから城に向かうとなんか城の中が慌ただしい。何かあったのかな?

部屋に向かうとヤス達が待ってた。

なんか城が騒がしいんだけど?って聞くと、どうやら奴隷を買った貴族を捕まえに行くらしい。そういやあの紙に名前書いてたな。

暫くするとマサゾウが来た。

他の連中はまだ?ってヤスに聞いたけど、まだかかるらしい。俺達がこんなに早く終わらせるとは思ってなかったみたい。

とりあえず報酬を渡しておくって言われた。全員が拠点を潰して帰ってきたら王に謁見するとか言ってる。報酬とは別になんか貰えるらしい。

報酬を貰ったから俺は帰る事にした。リリーが帰って来るまで串焼きの粉を作ったり買い物したりして過ごした。

報酬を貰ってから1ヶ月後、また城に呼ばれた。全員帰ってきたみたい。

城に向かう途中で人集りがあったから覗いてみると、公開処刑が行われていて人間がめっちゃ吊るされてた。何匹いんの?コイツら何?

処刑台の近くに居た兵士に聞いてみると、違法奴隷を買った貴族とか商人達だって。他の拠点でも奴隷を買った奴のリストがあったらしく、この国の貴族とか商人の名前が結構あったみたい。でも大人しか吊るされてないぞ?子供は?

聞いてみると、子供以外は全員処刑で子供は国外追放だって。ついでに吊るせば?

城に向かって部屋で待ってると全員来た。皆拠点を潰し終わったみたい。王の準備が出来るまで待ってろと言われたから皆と話をした。

アリシア共は苦戦したみたい。

マリアとペネロペは、マリアが兵士を引き連れて来て数の暴力で殲滅したらしい。そういや結構前にやたらと騒がしい日があったな。

カブトムシはタマが全部片付けたから何もする事が無かったんだって。コイツの名前なんだっけ?

話しながら暫く待っていると、王の準備が出来たみたい。ヤスが全員俺についてこいと言った。

案内されてる時に、絶対に無礼な真似をするなとヤスにキツく言われた。王を怒らせたら不敬罪で死刑になるんだと。なんで俺にだけ言うの?

ヤスに案内されてでかい部屋に入ると、王と王妃と後なんか色々居た。ここ謁見の間って奴だな。

王の前に行くと、ヤス達が片膝を着いて俯いてる。俺どうすればいいの?

暫くすると王が「面を上げよ。」と言った。あっ、よく聞くアレじゃん。あのガイコツも言ってたな。全員が顔だけ上げた。

その後、なんか良くやった的な事を言われた後、望む物を褒美に与えるとか言ってた。

皆それぞれ欲しい物を言ってたな。

マサゾウとカブトムシとアリシア共は金貨、タマとペネロペは魔石、マリアは騎士団の馬小屋の改築。俺は特に無いって言ったらなんか怒られた。なんか貰わないと無礼なんだって。じゃあ金でいいか。

俺もマサゾウ達と同じく金を貰う事にした。金貨200枚も貰っちゃったよ。

その後俺達は一旦解散して、夕方に打ち上げパーティーをした。リリーも連れて行ったけど、前みたいに腹パンパンになるまで食って翌日腹を下して学校を休んだ。

褒美を貰ってからは平和な日々が何年も続いた。リリーもどんどん成長してもうすぐ成人だな。たまに口喧嘩もするけど仲良く暮らしてる。

そういやいつの間にかリリーに彼氏が出来てたみたい。王都にある結構でかい食堂の息子なんだって。たまに店に食いに行ったりしたけど、もしかしてあの粉目当てで彼氏になったのか?なら殺す。あ、違う?一目惚れ?サーセン。

リリーが中3になった時、彼氏が娘さんを僕に下さいって言ってきた。リリーが良いなら俺は別に良いけど…。とうとうこの時が来たのか…。

「別に良いけど、泣かせたらこうだからな。」って言ってその辺を歩いてた冒険者に毒液ぶっかけて脅しておいた。めっちゃビビってたな。

その後毒液ぶっかけた冒険者の仲間に襲いかかられた。なんで?

まぁ色々あったけど、もうすぐリリーも中学校を卒業だな。卒業と同時に結婚するから家を出て行くし、俺は魔術学園にでも通おうかな。魔術学園の入学試験の申し込みに行くと、今年はもう締め切ったんだって。なんか前にもこんな事あったよな…。まあいいか。

そうしてリリーの卒業式の日が来た。

リリーは卒業式の後、友達と何処かに遊びに行くみたい。

リリーを送り届けてからアパートを引き払って、夜に結婚相手の食堂で待ち合わせする事にした。

夜になったから食堂に行くと、なんかいっぱり飾り付けをしていた。結婚相手はソワソワして落ち着かないみたい。

そういやリリーを育ててもう10年位になるんだな。色々あったけど月日が経つのは早いもんだな。

そんな事を考えながら待っていたけど、いつまで経ってもリリーが来ない。

結婚相手も不安そうにしている。リリーいつまで遊んでんの?

結局その日リリーは来なかった。何処に行ったの?

次の日、リリーが行きそうな所を探し回っていると、嫌な噂話を聞いた。 

昨日、制服姿のエルフと人間達がガラの悪い連中にスラムに連れて行かれてたんだと。

嫌な予感しかしない。

俺はスラムに向かった。

相変わらずきったねぇ場所…。リリーは何処だ?

スラムの奴をボコって話を聞くと、ボロボロの建物を指差してあそこに連れて行かれるのを見たと言う。

建物の扉をぶっ壊して中に入ると、ガラの悪そうな連中が居た。

「あぁ?スライム?」「お前らエルフの女知らない?俺の娘。」

俺がそう言うと「おじさん!」とリリーの声がした。コこニいタ。

ガラの悪そうな連中を殺して進むと、ボロボロにされたリリーとリリーの友達が居た。ナんデ?

リリーの近くに見覚えのある奴が居る。

昔魔王ん家で草むしりした時にリリーに絡んできたガキだ。大人になってるけどあのムカつく顔は忘れない。コイツがやったの?コろサなキゃ。

「オれノ…むスめ…。オ…。」「へっへっへっ!」

クソガキが笑ったのを最後に、そこから記憶が無い。

気付いたら俺はリリーの腕の中に居た。

なんか明るくね?ボロボロの建物の中に居たはずだよな?周りは瓦礫の山なんだけど?あれ?城が見える。なにこれ?

「ここどこ?」「おじさん…。」リリーに強く抱きしめられた。

「ふぅ、やっと正気に戻ったか…。死ぬかと思ったぞ。」「お前ら不死身じゃないの?」「いくら不死身といっても、取り込まれれば終わりじゃな。」「はぇ~。」「壊れた転生者って本当凄いね…。」「あたしゃジンゴロウが川の向こうで呼んでるのが見えたよ。」「三途の川かな?」「だろうねぇ…。」

てか魔王達居るじゃん。なんでお前らボロボロなの?あのクソガキは?てかここどこ?

「何これ?」「お主、正気を失っておったぞ。」「マジ?」「うむ。」

「君、すごい見た目だったよ。」「どんな見た目?」「どす黒い見た目で体から何本も触手が出てたね。最終異界でもあんなの見た事無いよ。」「はぇ~。てか最終異界って何?」「ん~、まだ知らなくて良いかな。」「なんだよ。」

「見た目もそうだけど、叫び声もとんでもなかったねぇ…。あたしゃあんな声はもう二度と聞きたくないよ…。」「どんな声?」「やめとくれ…。」「なんだよ。」

どうやら俺は正気を失って暴れたらしい。

ヤバい見た目で叫びながらスラム一帯をぶっ壊してたんだって。怖っ。

まぁリリー無事…じゃないか。回復魔法かけ…魔力0じゃん。

「魔王、リリー回復させて?」「既に何もかも済ませておる。」何もかも?ハぁ?

「アのガきドこイっタ!?」「既にお主が殺しておる!この有様を見て解らぬか!?」「そうなの?」「ふぅ…。」なんか魔王焦ってるよ。なんで?

その後俺達は魔王の家に行った。そういやマサゾウが瓦礫の近くで全裸で倒れてたな。あいつ何してたの?まあいいか。

リリーを送り届けたら、タマと一緒に街を出ろと魔王に言われた。なんで?って聞いたら、俺に訓練をさせるんだって。

ビームとか撃ってこない?って聞いたら、アレはギョロメしか出来ないみたい。よかった…。

リリーを着替えさせてから結婚相手の所に行き、リリーに別れを告げてタマと一緒に街を出る事にした。

街を出る前に皆に挨拶しておいた。殆どの奴らにとっては今生の別れだからな。

皆ショックだったらしい。ゲコも探して挨拶しておいた。

あ、マサゾウはギリ生きてるかもだって。勇者ってそんな長生きなの?てかスラムで何してたの?

全裸で兵士に捕まってたマサゾウに聞いたら、スラムでバケモノと戦ってたんだって。多分それ俺だな。

ゲイリー達にはペネロペが伝えておくってさ。

門に向かってる時にタマが「200年位は王都に戻らないほうが良いねぇ。」って言いだした。

200年とかリリーもう死んでるじゃん。ひどくない?もう二度と会えないじゃん…。俺の娘…。

落ち込んでるとタマが、エルフの血が濃く出た人間は200歳位は生きるから死に目には会えるだろうだって。そうなの?ならギリオッケー。

それから俺達は街を出た。あ、ノースフォートの連中にも挨拶しとこ。

とりあえずノースフォートに転移して挨拶しておいた。ハゲがゴリラと角刈りに伝えておくってさ。クソ農民忘れられてね?まあいいか。

あ、キャベツはあと8000年位、ヤバ嬢はあと4000年位生きてるから気にするなだって。ハイエルフと鬼人ってどんだけ長生きなの?

あ、同胞にも挨拶しておこ。

「やあ同胞、今生の別れだな。あばよ。」

あれ?同胞が止まった。なんで触手伸ばしてくんの?もしかして言葉わかってる?とりあえず俺も触手伸ばしとこ。

同胞の触手に触手を振れさせると、スッと引っ込めてまた暴走を開始した。

それをみていたタマが「何をしてるんだい?スライムは不死身だからね?また会えるよ?」だって。そうなの?恥ずかしい…。

ノースフォートを出て数日後、森に結界を張るからそこに籠もれと言われた。なんで?

どうやら結界の中で訓練させるらしい。

俺はタマの張った結界に入った。

結界に入ってからはずっとなんか面倒な訓練が続いた。これ何の訓練?

タマが言うに、あのヤバい姿になっても正気を失わずに制御する為の訓練なんだって。そうなの?

とりあえず訓練を続けていると、魔王が毎年イモ祭のついでに覗きに来て皆の話をしてくれた。

アカメとアリスとチクチクとリリーとマリアがそれぞれ子供を産んだとか、ゴリラが亜人帝国の帝王になって老衰で死ぬまで帝王だったとか、ペネロペが学園長になったとか、ビキニアーマーおばさんが死んだとか言ってたな。

ビキニアーマーおばさんは老衰で死ぬまでビキニアーマー姿だったらしい。老婆のビキニアーマー姿…。うわキツどころじゃないな。グロっ。

あ、クソ農民の事は知らないらしい。どうでもいいか。

国の様子もかなり変わったらしい。

ビキニアーマーおばさんの次に転生してきた奴が魔導工学とかいうのを広めたんだって。え?転生じゃなく転移?はぇ~。

アホ王国とカルト国は相変わらず人を攫ってるんだって。訓練終わったら滅ぼしに行こうかな。

そういやたまに魔王といっしょにモブ子も来たな。相変わらず俺の事をゴミ呼ばわりする。コイツ俺に対して当たりキツくない?いい加減ムカついてきた。

ゴミって言うなって言うと「貴様の名だろう?」だって。お前まさか…。

うん、俺の名前を間違えて覚えてた。

名前を鑑定した時にグミをゴミと読み間違えてたんだと。ドジっ娘属性追加かよ。

「ザッケンナコラー!!」ってキレたら「ひっ!?ごっ…ごめんなさい…。」って言って涙目で謝ってきた。なんだよその表情、なんかこう…来るモノがあるぞ。モブ顔なのに…なんかこう…。


おっふ…


そんな事も有ったけど、200年経ってようやく制御出来るようになった。


おっふ…

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