カルトと勇者と限界突破
リリーを魔王に預けた後、まず短距離転移と浮遊を使って俺だけイーストフォートに向かった。
その後転移で戻ってきて、マサゾウを連れて転移した。二度手間だけど仕方ないよね。あ、この転移って範囲指定が出来るみたい。これ石の中とか人間の中とかに転移したらどうなんの?誘拐組織の奴で試してみるか。
イーストフォートの街に入ってヤスの予想した場所に行くと、スラムの廃墟だった。やっぱ怪しい連中って廃墟とか洞窟に住み着くんだな。てかドンピシャで当てるとかあいつすげーな。頭ん中どうなってんの?まあいいか。
金をタカりに寄ってきたスラムのガキを半殺しにしてから廃墟に入ってみたけど、中には何も無い。ハズレか?と思っていると、マサゾウが何かの魔法を使って地下へと続く隠し階段を見付けたみたい。なにそれ?って聞いたら探知魔法だって。俺も使える?あ、使えそう。使えたわ。やったね。俺も階段を見付けた。既にマサゾウが見付けて指差してるんだけどな。
なんか下にいっぱい生き物の気配がある。デカい気配?もいくつかあるな。聞いたら強い奴の気配ってデカいんだって。そうらしいな、マサゾウの気配がヤバいんだけど…。
「僕が全部片付けるから、君は回収をお願い。」「ウッス。」「よし行こう!」
作戦会議っぽいものをしてから階段を下りた。
階段を下りると人間が2匹居た。
「何故此処が分かった!?」「神敵だ!」即気付かれたよ。てかコイツら白服じゃん。殺さなきゃ。
そう思った瞬間にマサゾウが白服を斬り殺した。見えなかったんだけど…。
「見つかっちゃったし、消される前に証拠を見つけないと!悪いけど僕は先に行くよ!」「ウッス。」コイツうるさいな。俺は死体を回収してマサゾウが走って行った方に向かった。通路のあちこちに死体が転がってる。これも回収だな。なんで縦に真っ二つなの?怖っ。
死体を回収しながら進んでいると、戦ってる音が遠くから聞こえてきた。音のする方に行くと広い部屋の中でマサゾウが白服共と戦ってる。戦ってるってよりも一方的に蹂躙してるって方が正しいな。
なんか白服が殆ど死んでるんだけど…。あ、ちょっと違う感じの白服も死んでる。多分この違う感じの白服がデカい気配の奴なんだろうな。細切れになってるけど強かったのかな?
部屋の奥の方にでっぷり太ったエラソーな奴が居るな。宗教の偉い奴っぽい服装してる。ここのボスかな?
「にょへへへへへへへ!」マサゾウがキモい声を出しながら白服をどんどん倒していく。なんだその声…。キッモ…。
魔法もキモい声を出しながらぶっ放してる。コイツも無詠唱者か?無詠唱者だよな?あれ詠唱じゃないよね?あんな詠唱認めないぞ。にょへへ!で火の玉が出るなんておかしいもんな。
白服はどんどん倒れていく。キモいけどやっぱコイツつえーな。
「信徒達よ!私が脱出する時間を稼ぐのだ!」デブが残った白服に命令して逃げようとしている。今さら遅くね?
転移して両足でも食おうかなと思っていると「ニョヘヘ!逃さないぞ!」とマサゾウが叫んでデブに突っ込んで行った。いい加減その笑い声やめろって。キモいんだよ。何がオカシイんだよお前。本当に勇者かお前?
デブが逃げようとしてたけど何も出来ずにやられた。剣の柄で溝尾ドンしたみたい。デブは白目剥いて気絶した。仕事が早いな。
「お?来たね!残りを片付けよう!」「ウッス。」
俺が返事をすると、残ってる白服共がこっちを見た途端に「穢れが居るぞおぉおぉおぉ!!」と叫んでマサゾウを無視して突っ込んで来た。気付くの遅くない?てか目の前の人間族?の敵を無視してこっちに向かって来るとかどんだけ魔物嫌いなの?とりあえず毒ぶっかけよ。あ、転移の実験が先か。
真っ直ぐ向かって来る白服の内の2匹を同じ座標に転移させるとダブってグチャグチャになって死んだ。転移でミスるとこうなるの!?グロっ…。気を付けよう…。実験成功?したし、後は毒でいいか。
残った白服共に毒液を吐き掛けるとギャーギャー騒ぎながら溶けて死んだ。毒で溶けながらまた穢れがどうとか叫んでたな。お前らの方がよっぽど穢れじゃね?まあレベルアップするから…あれ?
白服共を倒したのはいいけどなんか成長した感が無い。そういやここ最近ずっとこんな感じだな。なんか上に行けない?抑えつけられてる?って感じ。もしかしてレベルカンストしてる?鑑定しよ。
鑑定して自分のレベルだけを見てみると、レベルが99になってた。
そういや結構盗賊殺してたもんな。抑えつけられてるような感覚は限界だったって事なのか。
限界…あ、なんか俺限界突破する薬持ってたな。飲んでみるか。
俺は限界突破の薬を飲んでみた。うん、ちょっとおいしい。これ何味?わからんけど魔王が言ってた通りちょっとおいしいジュースだな。これ何味?トロピカルな味がする。おいしいかも。
これで限界突破できるの?まあいいか、鑑定しよ。
あ、限界突破者って称号…うわ、悪口みたいな称号がめっちゃ増えてる。
あ、俺の今の称号はこんな感じ。
称号:愚者 笑い者 卑怯者 無礼者 人でなし 食いしん坊 変態 殺人鬼 害獣 限界突破者
人でなしとか変態とか害獣とかひどくない?誰が決めてんのこれ…?
落ち込みながら飲んだ薬の瓶を仕舞っていると、マサゾウが「うわぁ…。」って言って引いてる。なんで引いてるの?お前のにょへへ斬りの方がドン引きなんだけど?
マサゾウはドン引きした後「なんで溶けたの?」って聞いてきた。あれ?コイツの前で毒液使うのって初めて?まあいいか。説明しよ。
「なんかヤベー毒液。だいたいあんな感じで死ぬ。石鹸の材料にもなるぞ。」「そんな危ない物で作れるの!?」「動物の脂とこれを錬金釜でグルグルしたら作れた。」「錬金釜?そんな不思議な物があるんだね。あ、ぼっ僕にはその毒掛けないでよね!?」「なんで?」「えぇっ!?」
マサゾウは錬金術を知らないみたい。
その後俺達は気絶してるデブを調べる事にした。とりあえず丸裸にしよう。
帽子を取るとハゲ散らかしてた。きったねぇ頭。頭ハリケーンかよ。
靴を脱がしたら靴下に穴が空いてた。色々と残念な奴だな。爪くらい切れよ。足くっさ。
次は服を脱がす事にした。
服を脱がしているけど…高そうな服…。このキラキラの糸って金じゃね?金持ってんなぁ。これいくらになんの?
服を脱がしたらオレンジのパンツ履いてた。なんでオレンジ?趣味悪くね?てかきったねぇ体…。種付けおじさんかよ。このブツブツ何?きったねぇ…。
ついでにオレンジのパンツも脱がすか。なんか隠してるかもしれないし。
チ〇コちっさ。黒いししとうみたい。かわいそう。とりあえず切り取っておくか。
切り取ろうとしたらマサゾウに止められた。なんで?
とりあえずデブを丸裸にできたな。うん、本当汚い。微妙に毛深いのが更に汚い。顔もキモい。スケベの顔してる。あと酸っぱ臭い。なんで生きてるのコイツ?
マサゾウが口の中を調べてる。口くっさ。口ん中汚い便所かよ。調べたらなんか薬が出てきた。鑑定したら毒みたい。よくある自殺用の毒かな?
うわ…マサゾウがケツの穴穿ってる。何してんのお前…?
散々穿った後「何も無いね。」と言った。
ケツに何か隠すのって結構あるんだって。結構あるからって…お前よくこんな汚いおっさんのケツ穿れるよな…。きったねぇ…。
その後身体中をベタベタ触って調べてた。本当お前何してんの?もしかして男もイケる口?
聞いたら全力で否定された。「僕は女の子が好きだ!」だって。よく知ってる。じゃあなんでベタベタ触ってんの?
マサゾウが言うには、皮膚の下にも何か隠す奴が結構居るんだと。
全身満遍なく触りまくった後「毒薬だけだったね。」と言った。お前すぐに手ぇ洗えよ。
このデブは自殺用の毒以外は体に隠してなかったみたい。なんでコイツ逃げようとしたの?死ねば良かったのに。あ、死なれたら俺達が困るか。まだ毒持ってるかもしれないし、歯を全部抜いておこう。
歯を引っこ抜くとデブが飛び起きて絶叫した。ちょっと静かにしてくれない?
麻痺の魔法をかけてから歯を全部抜いた。
抜いてて気付いたけど、奥歯が既に1本無かったな。奥歯の所に毒を仕込んでたみたい。
次は服とかを調べる事にした。
服を調べると、袖に聖書っぽいのと、丸めた紙の束が入ってる。
聖書っぽいのはカルト教の聖書だった。要約すると、人間族こそ至高!他は死ぬかオモチャになれ!だな。ひっでー本。あたおか。コイツら滅ぼさなきゃ。
紙には奴隷の出荷先が書いてるみたい。
出荷先はアホ王国の貴族が一番多いみたいだな。他にあった出荷先は、この国の貴族と亜人帝国の金持ちとカルト国の司祭みたい。
この国の貴族はエルフと竜人を買ってる。用途欄の素材って所にだけ丸を付けてるな。丸付けてるのは多分そういう事だろうな。エルフは素材になるって知ってるけど、竜人も素材になるの?てか竜人って何?
亜人帝国の商人はドワーフばっかりだな。
コイツのは労働に丸が付いてる。鉱山で働かせるのかな?
カルト国の司祭は色んな種族の妊婦ばっかり買ってる。
玩具に丸が付いてるよ…。ヤベーなコイツ…。妊婦を玩具とか極まり過ぎだろ…。
アホ王国の貴族は10才以下の男女ばっかり。
玩具に丸…。うわぁ…。
服には聖書と紙と金だけだった。金は貰っておこう。なんで金貨20枚も持ってんの?
金を仕舞っていると、マサゾウが靴を調べ始めた。
あ、靴底が外れた。スパイ映画でよくある奴じゃん。
外れた靴底の中には小さい紙が入ってた。なんか書いてるけど多分暗号だな。
てか剣は調べないの?俺が調べてみるか。
転がってる剣を持ってみると、すげー嫌な感じがした。何これ?すげー嫌な感じ。なんかムカついてきた。なんで?鑑定しよ。
鑑定したら退魔の剣って出た。魔物にめっちゃ効くらしい。だから嫌な感じがしたのか。俺スライムだもんな。
剣自体には特に細工は無いみたいだけど、鞘には毒針が仕込んでた。麻痺毒みたい。
デブから得られる情報はもう無さそう。とりあえず手足の腱は切っておこう。なんでコイツ動かないの?まあいいか。
デブを調べ終わったから、俺達は拠点を調べながら残党の始末をする事にした。
金がいっぱいある部屋とか紙がいっぱいある部屋とか色々あった。礼拝堂みたいなのもあったな。礼拝堂に神っぽい像があったけど、あれがマルベアって神かな?あんな神居んの?創造神のジジイなら知ってる?
(そんな神は居らぬ。)ジジイ急に話しかけてくんな。てか居ないのかよ。ならこの像の神っぽい奴は何?なんでもいいか。
とりあえず神っぽい像の顔面に毒液ぷっかけて溶かしてからまた探索を続けた。
探索しながら白服を片付けてを繰り返していると、ようやく牢屋を見付けた。牢屋が一番奥の部屋かよ、逃さない為かな?
牢屋の中には奴隷がいっぱい居る。ギッチギチに詰まってる。妊婦多くね?カルト国行きかな?
とりあえず鍵を壊して奴隷を外に出してから回復魔法をかけた。マサゾウも回復魔法を使えたから早く終わったな。
マサゾウが出荷リストに書いてる名前を呼ぶと奴隷が1匹反応した。他の名前も呼ぶと反応した。ここの奴隷は全員出荷が決まってる奴だったみたい。
イーストフォートの奴隷組織は潰せたみたい。
俺達は奴隷共と何故か裸で動かないデブを連れて地上に戻った。この奴隷共とデブどうすんの?なんでこのデブ口からいっぱい血が出てんの?歯槽膿漏?なんか言えよ。チ〇コちっさいなコイツ。マサゾウの10分の1しかないんだけど…かわいそう。
そう思っていると、兵士が来てマサゾウと何か話をしている。
どうやら奴隷共だけ引き取ってくれるらしい。
これで仕事完了だな、王都に戻ろう。
俺達はデブを連れて王都に戻った。
王都に入ってまずギルドに寄った後、城に向かう事にした。




