エルフの家にお泊り
「ま、何にせよもっと詳しく調べるには彼女が必要さ。とりあえず、いくらか払っておこうかね?。それとも、明日まとめて払うという事でもいいかね?」俺、いくらになるんだろう?。「貰うのは俺じゃねえからな、お前が決めな。」喪女とゴリラは農民に問いかけた。「う〜ん、明日でも構いませんよ。あ、このスライムはどうします?。」「私が預かってもいいが、逃げても責任は取らないよ?」この喪女結構意地悪だな。「う…それは…。でも魔物と一晩過ごすって怖いなぁ…。」ヘタレめ。ノソノソ動くだけの俺がどうやってお前に攻撃できるんだよ。「預かってもらえよ。寝ぼけて踏んだら死ぬぞ、コイツ。」俺、弱くない?「じゃあ、預かってもらいます。」農民は俺を喪女に預ける事にしたようだ。「では、明日の朝にここに来てくれたまえ。では、もう帰りたまえ。」「おう、また明日な。寝坊すんなよ。」「また明日お願いします。」
ゴリラと農民はそう言うと部屋を出ていった。「なんかあの人、キャベツみたいな臭いしませんでした?」「あぁ〜、キャベツか。言われてみればそうだな!ハハハ!。」喪女の悪口が聞こえてきた。たしかに、言われてみればこの臭い、切ったキャベツだ。
「キャベツ…。」このキャベツエルフはショックを受けたようだ。
冒険者達が去っていった後、キャベツは何も言わずにさっさと帰り支度を済ませた。
鞄と俺を持って建物を出て、扉を閉じた後、取っ手の辺りに手をかざすとガチャッと音が聞こえ、壁の窓が全て消えてただの壁になった。
何?今ので鍵かけたの?魔法かな?
鍵をかけた?のを確認した後、エルフはそのまま街の更に中心部へと歩き出した。
しばらく歩いた後、木に侵食された家の前でエルフが立ち止まった。ここがこいつの家か、変な家。エルフが敷地に入ると木の根が動いて扉が出てきて勝手に開いた。そして家の中に入ると、また扉が勝手に動いて閉まった。自動ドアとオートロックみたいでハイテクだな、木だけど。
家の中もあの部屋みたいに汚いんだろうなと思っていたが、意外と綺麗だった。家具は1人分しかないみたいだ。
「はぁ〜、もう寝よ。」おい、風呂は?飯は?そのまま寝るの?着替え位しろよ。いや、別に見たくないけど。エルフは奥の部屋に入って鞄と俺を扉の近くに置いた後、ベッドに倒れ込んでそのまま寝た。
俺も寝ようかなと思ったけど、寝られない。そもそも眠くならない。何なら腹も空かない。どうしよう、暇だ。
ロープで縛られたままの俺は、動くことも出来ない。朝まで何もする事が無いので、その内俺は考えるのをやめた。




