表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
変なスライムの物語  作者: フラフラ
変なスライム、王都に行く。
61/235

スライムの串焼き屋さん

メシを食う事になったから、バーベキューコンロと炭を出して準備を始めた。

包丁とまな板と肉と串も出しておいた。

あ、塩と胡椒が塊だから砕かないといけないじゃん…。なんか砕けるやつ…これでいいか。

錬金釜にぶち込んで棒でガシガシやってると、魔力をちょっと流してしまった。

なんか完全に砕けてサラッサラになったんだけど…。まあいいか。何故か塩胡椒が出来てしまった。やったね。

塩胡椒を瓶に詰めていると、遊んでるガキ共の中からエルフのガキが抜け出してきて寄ってきた。

「なんだよ。」「ハ、ハーブとか、い、入れないの?」なんで吃ってんの?ハッキリ喋れよ。

「無いもん。」俺がそう言うと、その辺の草を千切って持って来た。何してんの?

「こ、これ…肉料理に使うとお、おいしい。」「はぇ~。じゃあ他にもあったら集めてきて。」「!!!うん!」ガキが川の周りを暫く走り回って草を千切っていた。

暫くすると、色んな草を持って来た。

他のガキ共は遊んでいる。働けよ。盗賊ん所である意味働いてたか。

貰った草とさっき出来た塩胡椒を錬金釜にぶち込んでガシガシやってさっき位の魔力を流すとまたサラッサラになった。

ミックスハーブが出来たっぽい。某ゾンビゲーの赤と緑と青のハーブを混ぜたやつみたいな色してる。

炭の準備が出来たので、肉を一口大位に切って粉をかけて串に刺して焼いてみた。

すっげぇいい匂いすんなぁ…。でも何の草入ってんのこれ?

焼けたけど、正直草共が怪し過ぎる。毒とか入ってない?まぁ毒は効かないんだけどな。

とりあえずコイツに毒味させよ。死んだらコイツのせいだし、いいよね?

「焼けたからお前食え。」「い、いいの?」「全部食え。食わないとお前食う。」「ありがとう!…えっ?」初めて吃らなかったな。

ガキが肉をムシャムシャ頬張っている。

どうやら即効性の毒は無いっぽいな。遅効性の毒か?

他の奴等にも毒味させよ。遅効性なら他の奴が食ってる間にこのガキ死ぬだろ。

「お前らも食えよ。」そう言うとゲコ達が寄ってきた。

「う〜ん、いい匂い。」「いい匂いッスねぇ。」「いただくね〜。」

ゲコが食おうとする。ゲコ死んだら依頼失敗じゃん。アカメ達は別に良いけどさ。ちょっと待てよ。

「あ、まって、先にガキ共と大人共に食わせよう。」「ふ〜ん、君って結構優しいんだね。」「まぁ、ワタシ達は少し遅れてもいいかナ。」「えぇ〜?こんないい匂いさせてるのにお預け〜?」「毒味だぞ。」「「「えっ?」」」

俺は肉をどんどん焼いて他の奴隷共に食わせた。なんでこいつら泣きながら食ってんの?意味わかんないんだけど。

しこたま食わせたら皆満足そうな顔をしていた。

うん、誰も死んでない。一番に食ったガキも死んでないし、毒はないみたい。

奴隷共が満腹になったっぽいので、ゲコ達に食わせることにした。俺も食ったけど、すっげぇ美味い。なんで?怪しい草共すげーな。

皆ムッシャムシャ頬張ってる。チクチクの奴、体の何処に入ってんだって位食うな。そのケツの所か?触っていい?

「うまぁい!」「美味いッスねぇ。調合が絶妙ッス。」「おいし〜!どんなハーブを入れたの〜?」「しらない。なんかあのガキが拾ってきた草全部混ぜた。」「「「えっ?」」」

一瞬怯んでたけど、美味いからいいかってまたムシャムシャ食い出した。

そうだ、あのガキに何拾ってきたか書いといてもらおう。

俺はガキの所に行って、紙とペンとインクを渡した。「さっき拾ってきた草共の種類と数全部書いて。」「うん!」

この紙とペンとインクはゲコがくれたやつな。串焼きの代金だって。頭おかしい量の紙を貰った。どうすんのこれ?

ガキが書き終わってくれたけど、知らない草ばっかりなんだけど?ゲコなら知ってる?

あ、配分は秘密にしとこ。秘伝の粉だからな。多分。

俺は草の種類だけを書き写してゲコに見せて持ってるか聞いた。

知ってたみたいだけど持ってないみたい。

王都に行けば揃うってさ。王都なんでもあるんだな。

メシ食って暫くのんびりした後、野営の準備をしだした。今日はここで野営か。

皆満腹だったからかすぐに寝た。風呂入ってメシたらふく食って寝る。これ以上に幸せな事は無いだろうな。太るぞ?

その後俺はいつも通り夜の警備をしていた。

(お主、妾にその粉を少しわけてくれぬか?)

魔王が話しかけてきたよ。別に良いけどさ。(すまんの。)

そう言うと魔王が転移で現れた。

ちっさい瓶を持っている。準備万端かよ。

俺は魔王に渡された瓶に粉を詰めて蓋をして渡した。

魔王は受け取った瓶の蓋を開けて粉を指に付けてペロっと舐めている。

「うむ、完璧な配分じゃな。どれか一つでも過不足があるとこうはなるまい。偶然とは言えこれは素晴らしい出来じゃな。ありがたくいただくとしよう。ではの。」

そう言って蓋を閉めてから魔王は帰っていった。お前ソレだけのために転移してきたの?暇かよ。暇だったな。

暫くすると夜が開けてきた。

皆が起きる前に肉を焼いておこうかと思って焼いていると匂いで全員起きてきた。いつの間にかエルフのガキが皿を持って近くに立っている。なんだお前、気配無かったんだけど?そんなキラキラした目で見てくるな。

とりあえずガンガン肉を焼いて渡していった。

寝起きでどんだけ肉食うのこいつら?胃袋どうなってんの?胸焼けしない?

周囲が明るくなる頃には全員食い終わった。

その日はかなり早い時間に出発する事が出来たな。

ガキがいよいよ俺から離れなくなったんだけど…。これ飼わないといけないの?

まあいいか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ