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変なスライムの物語  作者: フラフラ
変なスライム、王都に行く。
59/232

盗賊を食べよう

ゲコの護衛依頼を受けた俺は、ずっと馬車の幌の上に居る。見晴らしいいな。クッソ遅いけど。馬って遅くない?走ったほうが早いんだけど?

うーん、どこまでも続く道。遠くに山も見える。いつ着くの?聞いたらまだ10日ほどかかるらしい。山を越えるから時間がかかるんだと。もう街を出て4日位なんだけど?

街を出て7日目、遠くに見えていた山に入ると盗賊が現れた。10匹位居て、その内5匹は馬に乗っている。

「ヘッヘッヘ、女の商人かぁ。ツイてるぜ!」「フゥ〜!護衛も女しか居ないぜ!」「ゲヘヘへ!今日は朝まで楽しめそうだぜ!」「たまんねぇなぁ!」盗賊達がニヤニヤしながら言った。

お前ら中学生か?蛙と単眼と虫だぞ?女ならなんでも良いのかお前ら?引くわ…。

「では皆さん、お願いしまぁす。」ゲコが落ち着いた様子で俺達に声をかけた。ちょっとイントネーションおかしくない?

「盗賊騎士ッスね。厄介ッスよ。馬から落とシて貰えるッスか?」アカメが無表情で剣を抜きながら言った。

盗賊騎士って何?あとお前表情変わらないな。

「じゃ、私とグミで落とすわね。準備は良い?」チクチクが投げ槍を構えるような構えをして、俺に目配せした。

「ウッス。てかこいつら食って良い?」「「「エッ!?」」」ゲコ達が引いてる。なんで?

「は?なんだそのスライム?喋るのか?こりゃ良いぜ!高く売れるな!」盗賊嬉しそう。よかったね。あ、俺の方に向かって来る。たべちゃうぞ。

「貫け!ウィンドスピア!」

チクチクがなんか変な事言ってる。

あ、掌あたりに風の槍っぽいを作り出して飛ばした。でも詠唱短くない?ペネロペが言ってた短縮詠唱ってやつかな?こいつ結構やるじゃん。

「グァッ!?」馬に乗った盗賊が一匹、貫かれて死んだみたい。おいしそう。てか俺の方に向かって来るのは無視?

アカメは徒歩の盗賊と戦っている。終始無表情で無言なのが怖い。刀っぽい形の剣でズバズバ斬っている。お前は目からビーム出さないの?出されても困るけど。

「クソッ!魔法使いか!ハチから殺れ!」「おい殺すなよ!アイツは俺のだからな!」

盗賊が反転してチクチクに向かって行く。チクチクって子供くらいの背丈なんだけど…お前ってそういう趣味?引くわ…。

てか俺は無視?なんかムカつく。爆破してやろ。

チクチクに向かって行く盗賊に狙いを定めて、火魔法と風魔法の組み合わせの上位魔法を使ってみた。上位魔法の本でやり方を覚えた奴だ。火魔法を風で増幅させるらしい。どこぞの頭のおかしい爆裂娘ほどの威力は無いけどな。あいつの詠唱ってなんで毎回違うの?

てか、目の前まで来ておいて後ろ向くとか馬鹿なの?死ね。

ブッシャア!

盗賊の上半身が消し飛んで流れ弾?肉で馬も死んだ。馬かわいそう、後で食べるね。

「爆発!?なんで!?」チクチクがビビってる。なんで?あ、俺がやったってわからないのか。

「俺がやったぞ。体の中を爆発させた。」「えっ!?無詠唱者なの!?」「そもそも詠唱自体しらない。これから学校に通う。」「何それ!?普通逆じゃない!?」チクチク焦ってるよ。

「何が起きたんだ…?」盗賊ビビってるな。逃げようとしてない?

「こいつら逃げたら追いかける?」ゲコに聞いてみると「んまぁ、良いよ。盗賊の物なら仕入れ値がタダだからね。お金儲けばんざ〜い!やっちまえ〜!」だとさ。商魂逞しくない?

「1人残シて後皆殺シで良いッスか?」

「そうだね~。やっちまえ〜!」アカメとゲコの会話物騒過ぎない?お前ら盗賊かよ。

あ、徒歩の盗賊が残り1匹じゃん。仕事が早いな。

「クソッ!この女共…ナメやがって!まあ死体でも使えるからなぁ!ぶっ殺してやる!」馬に乗ってる盗賊がキレてるよ。死体でも使えるって…お前の趣味ヤバくない?

てか俺男なんだけど?あ、こいつ食おう。

俺はキレてる盗賊に近付いて馬伝いに登って、盗賊の体を這い回りながら食ってみた。登ってるのに馬も気付かないとかナメてんの?

「はっ!?コイツいつの間に!?うわあぁあぁ!!痛い痛い痛い痛い痛い痛いギャアーーッ!!!」すっごい悲鳴を上げてるな。ちょっと静かにしてくれない?

うーん、ヒトモドキの肉とオーガの肉に近い味。悪くないかも。

「おいしいかも〜。」

俺がそう言うと「嘘ぉん…。」「マジッスか…。」「ヒッ…。」と3人が引いている。なんで?

「何だよコイツ…!?逃げるぞ!」

あ、盗賊達が逃げようとしている。とりあえず馬のやつだけ始末するか。

俺は逃げている馬乗り盗賊に毒液を飛ばした。ビチュッ。放物線を描いて飛ぶ毒液。グジュジュジュ。見事に背中に命中。やったね。

「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!」

すっごい悲鳴をあげて馬から落ちて溶けた。ここダンジョンだっけ?あ、馬も溶けた。これは食えない。ざんねん。

もう一匹は走ったら追いつけそうだったから走って飛びついて頭から食った。

「うわあああ!!たすっロごェ!?」なんだその声?なんで吐きそうなの?

あ、脳みそおいしいかも。馬乗り盗賊は全滅した。やったね。

残った徒歩の盗賊が悲鳴を上げて腰を抜かして這って逃げて行く。走ってくれない?遅いんだけど?

その後、チクチクをゲコの護衛に残して俺とアカメで盗賊の後をお喋りしながらゆっくり追いかけて拠点に乗り込んだ。

この世界の人間族ってか人型種族って、普通に別種の人型種族でも平気で抱くらしいし、普通の事なんだって。普通に子供も出来るんだと。何でもありかよこいつら。素晴らしい世界だな。

お喋りしながら腰抜け盗賊を追い掛けていると、砦っぽい所に着いた。ここが拠点か。

てか、なんでこいつ拠点に戻ったの?拠点の盗賊とばっちりじゃん。かわいそう。でもないか。

見張りをぶっ殺して中に入ると、高いところの椅子に傷面のエラソーなオッサンが踏ん反り返って座っていた。あれ絶対盗賊の頭だろ。ヨハンの親戚かな?

毒ぶっかけて殺そうとしたら「アレは賞金首ッスね、首は綺麗な状態で取っておいた方が良いッスよ。」とアカメが言うので帽子ゴブリンの鎌で首を飛ばす事にした。あ、せっかくだからアレをやろう。俺は両手に見立てた触手を合わせて、オジギをした。

「はじめまして、盗賊のみなさん。首刈りスライムです。」ドカーン!すかさず背後に爆破魔法を発動。炎多めでねっ。

「グワーッ!?」あ、アカメが巻き込まれて吹っ飛んだ。そこにいるとあぶないよ?

「盗賊殺すべし!イヤーッ!」「ビックリシたッス…。」「ごめんね。」

なんか傷面の偉そうなオッサンがゴチャゴチャ言ってたけど、周りの盗賊を無視してサッと近付いてサクっと首を飛ばした。

クッソ弱かったな。反応すら出来ないとか見掛け倒しかよ。雑魚め。

頭っぽい奴の首が落ちたのを見た盗賊たちが少し固まった後、この世の終わりみたいな叫び声を上げて逃げ出した。この世の終わり?そうだな。お前ら終わりな。ハイクを詠め!サツバツ!あはは。

逃げ回ってた盗賊たちの始末もあっさり終わった。一応、全員の首を飛ばしておいた。アカメがしっかり出入り口にスタンバって逃げられないようにしてたな。仕事の出来る奴め。

てかここ出入り口1つなの?砦の意味無くない?

終わってから拠点を物色していると、檻がいっぱい置いてる部屋があった。牢屋かな?

中には人間とかエルフとか獣人とかの女と子供が何匹も居た。皆ガタガタ震えてるし、虚ろな目をしてる奴も居る。なんで?

あと全員すっごい汚い。くっさ。風呂入れよ。くっさ。あとなんで裸の奴もいんの?

横たわって放心状態だけどお前の服は?

なんかたれましたよ?

こいつら捕虜?売り物?それとも非常食?まあいいか。

檻を全部溶かして「ちょっと1箇所に集まって待っててくれない?」と言ったら、動けない奴が何人か居ると言ってた。

足の健とかを切られてる奴が居るんだって。酷くない?あとなんでお前ら全員歯が無いの?フガフガ言ってて聞き取りにくいんだけど?回復魔法で治る?

試しに死にかけてるエルフっぽい子供に回復魔法をかけたら全快した。

なぜか切られてた耳と全部抜かれてた歯まで生えてきた。魔法って不思議。

なんでお前歯無かったの?って聞いたら泣いて悲鳴を上げながらゲロぶっかけられた。酷くない?ゲロ食っちゃったよ。

でもあの猛毒食った時に比べたらマシだな。おいしいかも〜。そんな訳無いか。

それを見ていた他の非常食?共も回復してくれってさ。仕方ないなぁ。

魔力回復ポーションガブ飲みして全員を回復させた。皆喜んでたな。よかったね。

そうしていると、ゲコとチクチクとアカメがこっちに来た。アカメ呼んできてくれたの?仕事の出来る奴め。

俺の周りに居た非常食達を見るなり「奴隷かぁ…。盗品はあんまり期待出来ないねぇ…。」とゲコが残念そうに言った。こいつら奴隷なの?ならこいつら売れば?まあいいか。

ゲコに「なんかこいつら全員歯が無かったんだけど、なんで?」って聞いたらなんか「んんん~…。」って言って口をモゴモゴしている。なんだよ。

チクチクに至っては「アンタサイテーね。」だってさ。ひどくない?

それを聞いていたアカメが「ソりゃあ、奴隷で歯を抜かれてるってんなら、コレッスよ。」と言って何か咥える様な動きをした。なにしてんの?

咥える?あっ…。マジで!?このガキも!?嘘ぉ…酷くない…?えぇ…。嘘ぉ…。

さっきのゲロぶっかけてきたエルフのガキに「歯とか生えてよかったね。また同じ事されたら言えよな。」って言ったらまた泣かれた。他の非常食達も引いているし、チクチクに思いっ切り怒られて蹴られた。なんで?

奴隷共をゲコに任せて、盗賊共の金目の物と食料と装備と首をアイテムボックスにぶち込んだ。

その後、盗賊共が持ってた馬と馬車を見つけたので案内して奴隷共を載せて出発する事にした。ドナ・ドナを歌ったら皆にボコられた。酷くない?俺は馬車の屋根に避難した。

奴隷を積んだ馬車はチクチクが運転するらしい。馬車を扱えるんだって。お前結構やるな。後で教えて?

そうして俺達は盗賊の拠点に後にして、再び王都を目指すことにした。 

あ、盗賊の拠点は俺が燃やした後に毒液を満遍なく撒き散らしたから多分二度と誰も使えないと思う。

そういや、何故かゲロぶっかけてきたガキに懐かれたな。

ちょっと離れてくれない?お前臭いんだけど?

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