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変なスライムの物語  作者: フラフラ
変なスライム、王都に行く。
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王都に行こう

ゲイリー達と一緒に冒険者ギルドまで来た。

「すみません、ギルドマスターを呼んでいただけませんか?」「はい、かしこまりました。少々お待ち下さい。」

ゲイリーが受付にギルマスを呼びに行かせている。

しばらくすると、長方形のメガネをかけたインテリヤクザみたいなのが出てきた。

「私に何か用か?」コイツがギルマス?もしかて角刈りの身内じゃねぇの?

「ダンジョンを踏破した冒険者を連れて参りました。」

「そうか、部屋に来てくれ。」「誰こいつ?」「ギルドマスターに決まってるだろ…。お前ってそういう所あるよな…。」

ゲイリーが呆れてる。なんで?

インテリヤクザの部屋に入った。

「私を知らない様だから、自己紹介しよう。私はミノル・ニシキだ。ここのギルドマスターをしている。」「お前貴族じゃないの?」

やっぱ角刈りの身内じゃん。

「確かに私は貴族だか、私は次男だ。跡は継げない。兄貴が親父の跡を継ぐので、私はギルドマスターになる道を選んだ。」「兄貴ってヤスの事?」「そうだ。」

貴族ってそうなの?

それから俺はダンジョンの事について詳しく話した。ダンジョンコアの事は言ったけど、俺に干渉してきた奴等の事は黙っておいた。

話が終わると、戦利品を出せと言われた。追い剥ぎかな?

全部出したら部屋が埋まる位あったな。

ここで悲しいお知らせ。

手に入れた肉が全部腐ってた。前半に手に入れたのなんて液状化してやべー臭いがしてる。くっさ。

あ…もしかして…キノコも?

カラカラに乾いてるだけっぽい。これはいけそう。やったね。

ペネロペ曰く、アイテムボックスは時間経過があるのが当たり前らしい。

なんで?普通転生者特典だと時間経過無しじゃね?

あ、ペネロペのを真似したからか。

時間経過無しのアイテムボックスを作らないとな…。あ、できそう…できたわ。やったね。ペネロペにも教えてやろう。

教えたら鼻血ブッパしてひっくり返った。かわいそう。

あ、あの宝石だと思ってたのは全部魔石らしい。冒険者は皆、普通の魔石の事を宝石って呼ぶんだと。レアなやつだけ魔石って呼ぶんだって。ややこしくない?

一通り説明が終わったら、皆が変な顔をしている。

「なんだよ。」

「ダンジョンコアが異世界人だったとはな…。まぁ、管理者が居るなら氾濫は起きないという事だから良しとしよう。それにしても…凄まじい量の魔石と素材だな…。」氾濫?なにそれ?まあいいか。

「この石ころとか買い取ってくれんの?」

「ああ、全て買い取ろう。魔石や魔物の素材は幾らあっても困らない。だが、腐った肉は買い取れない。それに、査定にかなり時間がかかりそうだ。」丁度いいや、肉集めにいこ。

「肉集めたいから別にいいぞ。んで、何日位かかんの?」

「10日程かかる。」結構かかるんだな。

「じゃあまたダンジョン潜ってくる。」

「追加で査定をすると、更に時間がかかるが良いのか?」

「肉以外は無視するから今のだけ査定して。」

俺がそう言うと、ゲイリーが「嘘だろ…。」と呟いた。なんだよ。串焼き屋さんするんだぞ?あ、塩とか買わないと。

「なあ、塩とか胡椒とかってどこで売ってんの?」

「肉を焼いて売るつもりか?」ヤクザは察しがいいな。

「うん、駄目なの?」

「なら、商業ギルドで登録をしろ。材料も安く仕入れられるし、登録証を持っている方が信用される。」そうなの?いってこよ。

「じゃあ商業ギルド行ってからダンジョン潜ってくるわ。」

「そうか、ではまた10日後に受付に声をかけてくれ。」「ウッス。」「では、私達も失礼致します。」「ああ、ご苦労。」

ヤクザの部屋を出て、俺は受付で商業ギルドの場所を聞いてから向かった。

商業ギルドで登録したけど、肉焼いて売るとかちっさい小屋で雑貨屋なんかをする程度なら一番下の鉄級で良いらしい。

登録に小金貨1枚取られた。あと、税金?とか登録維持費?とかで毎年小金貨1枚取られるらしい。なんで?

因みに商業ギルドのランクはミスリル、金、銀、銅、鉄の順らしい。ミスリルは知らないけど、この並びって通貨のやつだよな?聞いたらそうなんだと。

あ、ちょっとでかいスーパー位の規模でも銀級で充分なんだって。

ミスリルやら金やらは元いた世界で言う所のクソデカ商社クラスとか田舎商店を駆逐するクソデカデパートクラスらしい。ミスリル級の額も一応聞いたけど、登録も年会費もミスリル金貨1枚らしく、金貨に換算すると2000枚なんだって。ミスリル金貨とか知らないし、円換算で1億円位かよ…桁飛びすぎだろ?ヤバくね?

「ま、貴方に支払えるだけの財力があるとは到底思えませんがね。」って受付嬢に鼻で笑われた。「なんだァ?てめェ……」

とりあえず受付嬢を殴っておいた。ビビり散らかしてたな。なんで?

そんな感じで俺は商人にもなった。

どっかの巻き込まれて異世界転移したリーマンみたいだな。あっちのスライムはプルプルしてて透明で羨ましいぞ。

俺なんて微妙に固くてきったねー濁ったグミだぞ?なんだこの差は?ひどくない?

その後俺は、商業ギルドの売店っぽい所で串と塩と胡椒を買った。何故かバーベキュー用のコンロと網と炭もあったから買っておいた。備長炭とか普通にあるんだけど…。

異世界人来すぎじゃね?ほぼなんでも揃うじゃん。なんでコーラ無いの?

買い物が終わった後、俺はダンジョンに潜った。

ダンジョンに入ると、ダンジョンコアこと賢一郎が「何をしに来たんだ?」と話しかけてきた。

肉取りに来たって言ったら15階まで飛ばしてくれた上にデカオークとデカリザードマンとデカオーガだけ出してくれてドロップも肉固定にしてくれた。いいのかよ。

10日ほどせっせと肉を集めて、俺はダンジョンを出た。

ダンジョンを出た所でまたペネロペが白目剥いて泡吹いて痙攣して漏らしてたな。ケインとアリスがズッタズタになってたけど、お前らまた撤退したの?ペネロペかわいそう、お漏らしウイッチかわいそう。くっさ。

ゲイリーに「俺王都の学園に行ってくるから、じゃあな。」って言って冒険者ギルドに向かった。

受付に話をすると、少ししてからヤクザに呼ばれた。部屋に行くと、査定内容の内訳を説明しだした。

なんか石ころヤバい量あったし絶対長くなんだろこれ…。案の定、いつまで経っても終わらない。もういいや。

「めんどくせーし、お前ちょろまかしたりしないだろ?金は全部口座にぶち込んどいて。」って言ったら驚いてたな。

普通の冒険者なら、査定の内訳の紙を穴が空くほど見るし、何か少しでも気に入らない事があればギャーギャー騒ぎまくるらしい。大金だろうし普通はそうだろうな。

俺、別に金無くても気にならないんだよな。

傷だらけ無一文でも水吸って日光に当たってりゃそれでいいもん。俺は草か何かか?スライムだったわ。

内訳の紙を貰った後、お前のランクを上げておいてやるって言われてカードを取り上げられた。かえして?

暫くするとカードが返ってきた。Cランクになってる。やったね。

俺はギルドを出て王都に向かう事にした。

あっ、王都ってどこ?

また冒険者ギルドに戻って、受付に王都どこ?って聞いてたらヤクザが聞いてたみたいで呆れられた。なんだよ。

どうせなら王都までの護衛の仕事を受けろとも言われた。

丁度今日、王都行きの護衛を探している商人が居るらしい。他にも受けている奴が居るらしい。

いいのか?って聞いたら、依頼人は護衛は多いほうが良いと言っているんだと。そうなの?

俺は依頼を受ける事にした。

依頼人の居る場所に行くと、馬車の前に蛙人の女と単眼の女と人間の子供くらいの大きさの二足歩行のミツバチの女が居た。ミツバチのお前、ブーメランとか使わない?

「やあ、君も依頼を受けてくれた冒険者だね?私は商人のゲコ、よろしくぅ。」蛙女がそう言った。ゲコって鳴き声そのまんまかよ。

「ワタシはアカメ、ランクはCッス。剣士ッス。ヨロシク。」単眼女、なんかちょっとカタコトじゃない?

「チクチクよ、ランクはD。魔法と槍を使うわ。よろしくね。」ミツバチ女が言った。チクチク…。かわいい。

「俺グミ、さっきCランクになった。なんか色々つかえるぞ。よろしくね。てか護衛多くね?」

「んまぁ〜王都まで長いし、道中盗賊なんかも多いからねぇ。安全に金を惜しんで死んじまったら、元も子もないからねぇ。」「たしかに。」

こいつ抜けたような顔してんのに結構しっかりしてんな。

「さぁて、出発しようかぁ。皆乗ったかい?じゃあしゅっぱ〜つ。オルルァッ!」

俺達が馬車に乗ると、いかつい掛け声を出して馬を走らせ始めた。

バイバイ、ダンジョンの街。

ここなんて街だっけ?まあいいか。

俺達は王都に向けて出発した。

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