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変なスライムの物語  作者: フラフラ
変なスライム、現る。
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冒険者ギルドへ

俺達は街に到着した。

よくある中世ヨーロッパ的な街並みだ。門が閉じられた後、別の門番がこっちに向かってきた。

「身分証の提示を。」

「いやぁ、今回はギリギリ間に合ったぜ。おい、お前も出しな。」

ゴリラは農民にそう言って、胸元から運転免許証位の大きさのカードを取り出した。何これ?鑑定してみるか。


鑑定

冒険者ギルドのギルドカード

持ち主の種族、性別、名前、階級が記されている。ギルド内の魔道具で詳細を確認できる。簡易的な鑑定スキル妨害の効果有り。


ゴミレベル鑑定の時に妨害されたのはスキルのせいでもゴリラのせいでもなく、カードを鑑定したからなのか。

門番はゴリラ達のカードを確認した後、一言「問題を起こさぬ様に。」とだけ言って定位置に戻った。コイツやる気無いのか?


「さて、とりあえずギルドに行くか。その後にコイツを売りに行こうぜ。」

そう言って俺を指差した後、門から少し離れたところにある大きな建物に入った。


受付嬢「アァ〜お帰り〜。遅かったねぇ〜。」

なんか間延びした声の受付嬢だな。やる気出せよ。

「出発が遅かったからなぁ。ま、ギリギリ入れたから良いだろ。」

「ホラぁ、草出しなぁ。」

この受付嬢接客向いてないな。草ってお前。

「あっはい、これが依頼分の薬草です。」

農民小僧はそう言って束ねた薬草を受付のテーブルに置いた。数を確認した後、薬草をカウンターの後ろの棚に置いた。

「ハァ〜い、ご苦労さぁん。」

そう言うと硬貨を並べた木の皿を農民小僧の前に置いた。

「これで今日の宿代と飯代位は稼げましたね。街にも何とか入れましたし、良かったです。クリスさん、今日はありがとうございました!」

農民小僧は嬉しそうにしているが、俺の事を忘れてないだろうか?忘れてくれても良いんだけど…リアルエルフは一度この目で見てみたいな。目は無いけど。そう思っていると、「オイオイ、コイツを売りに行くの忘れてねぇか?酒代位にはなるぜ?」

と言った。

農民小僧はハッとした顔をしている。コイツ金貰ったらもう忘れてんじゃん。

「ホラ、さっさと行くぞ。」

「はっ、はい!忘れてました!行きましょう!」

「じゃあね〜。次ぃ〜、来なぁ〜。」

ダルそうな受付嬢は後ろに並んでる冒険者に声をかけた。

これからリアルエルフに会うのか。何か少しだけ楽しみだな。それはともかく、このダルそうな受付嬢も鑑定しておこう。やる気無いしコネ採用かなんかのカスだろ。

鑑定

種族:鬼人族(変異種)

名前:ナイン 苗字無し

年齢:1022

性別:女

レベル:146

体力:4800

魔力:6000

物理攻撃:7000

物理耐性:5500

魔法攻撃:10000

魔法耐性:8700

速度:6200

スキル 鑑定100 短剣術100 双剣術100 体術100 気配操作100 雷魔法100 風魔法100 水魔法100

称号: 災害 勇者殺し 限界突破者

あだ名:ダルそうな受付嬢


何こいつ?見た目で20代後半の普通の女かなって思ってたけど、こいつ1000歳超えてるし人ですらなかった。鬼人って何だろうか。あと、称号が災害とか勇者殺しってこいつヤバくない?

知ったところでどうにもできないし、する気も無いので気にしない事にした。

ゴリラと元農民が扉に向かって進んでいく。

これから俺は売られるんだ。

あのクソ神が言うには、スライムだから素材にされたりはしないらしい。最悪、閉じ込められて終わりかな?

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