ダンジョン脱出
4階に下りた。
しばらく進むと、棍棒を持ったオークが走って来る。
想像通りの二足歩行の豚だな。おいしそう。
「でやぁっ!!」ケインが早速斬り掛かった。
斬ったのはいいけど、効いてなくね?そう思っていると、オークがキレてケインの横っ腹を殴り飛ばした。
「プギィイィ!!」ボコッ。殴り飛ばされたケインが壁際まで転がっていった。かわいそう。
「ケイン!この豚ァ!死ね!」「よせ!アリス!」
ケインがやられてキレたアリスが、ゲイリーの制止を聞かずに突っ込んでいった。
思いっ切り斬ったけど効いてないっぽいな。「ブオォーッ!!」ボコッ。
アリスがキレてるオークに顔面を殴り飛ばされた。いたそう。
ゴロゴロと転がっていって、そのまま動かない。何してんの?
「ハァ〜…。豚程度でコレかよ、ったく…。」アキラが呆れている。オークってそんな強いの?とりあえずまだオークがキレてるし、殺しとくか。
「とりあえず殺しとくね。」「アァ、お前槍持ってたろ?ソレ使って心臓ブチ抜け。鳩尾の少し上だからよ、お前なら突き上げりゃ刺さる。」「ウッス。」「ブギィイィイィ!!」
俺は槍を取り出して近付き、オークの攻撃を避けて心臓を貫いた。オークは顔を歪めた後、バタっと倒れて溶けた。
オークは肉を落としたみたい。とりあえず食ってみよう。
うーん、なんかドイツで食った豚のタルタルステーキみたい。やっぱ豚肉なんだな。おいしい。
そう思っていると、ゲイリーがケイン達に走り寄って行って叫んでいる。何かあったのかな?
「おい!しっかりしろ!ケイン!アリス!聞こえるか!?」「うぅ…。」「…。」ピクピクッ。
ケインは意識はあるけど、アリスは痙攣している。一応二人とも生きてるっぽいな。そう思っていると、「もう駄目…脱出する…。」とペネロペが言って駆け足でゲイリー達の所へ行った。
これで終わり?つまんない。
「グミ!アキラ!2人もこっちに来てくれ!」ゲイリーが俺達を呼んでいる。
俺達が皆のところに行くと、ペネロペが脱出の魔法を使った。俺達の回りに魔法陣みたいのが出てきて、陣が光ったと同時に俺達も光りだした。
光で目の前が見えなくなった後、少ししてから光が収まると、俺達はダンジョンの入り口に立っていた。これが脱出魔法?覚えたぞ。
「とりあえず、ダンジョンから出るぞ!ペネロペ!出たらすぐに回復魔法を頼む!アキラ!アリスを背負ってくれ!」「しゃーねぇな。わかったよ。」「うん…。」俺は?
聞く前にゲイリーとアキラがケイン達を背負ってダンジョンを飛び出した。
ペネロペも魔力回復ポーションを飲んでから外に走っていった。ねぇ、俺は?
仕方なくダンジョンの外に出ると、ペネロペがケイン達の近くに跪いて何か言っている。
「我が魔力を糧に速やかに癒し給え、クイックハイヒール。」なにそれ?
そう思っていると、アリスの腫れた顔が元に戻っていく。アリスは意識を取り戻したみたい。
前に魔王が冒険者に使ってたやつかな?これも覚えたぞ。そう思っていると、次はケインにかけるみたい。なんかペネロペが苦しそう。
「フゥ…フゥ…。後は…お願い…。我が魔力を糧に速やかに癒し給え、クイックハイヒール。ウッ!」
今度はケインに魔法をかけたみたい。ケインの表情が和らいでる。魔法って便利。
そう思っていると、「ヴゥ"エ"エ"ェ"ェ"!!」とペネロペが吐いてぶっ倒れた。
ペネロペが白目剥いて泡吹いて痙攣してる。あ、漏らした。なにこれ?
「アァ?即効回復をたった2発でゲロってんのか?ンだよコイツ。」
なんかアキラがまた呆れてる。なんで?そう思っていると、ゲイリーがアキラに怒っている。
「何だと!?クイックハイヒールなんて普通は1回出来るかどうかなんだぞ!?わかってるのか!?」「ンだよ、キレんなって。」
アキラ怒られてる、ざまあみろ。
「こいつらどうすんの?」
俺が聞くと、「フゥー…。とりあえず、家に戻るぞ。」とゲイリーが言った。
「リーダー…すまない…。」「ごめんなさい…。」
ケイン達が申し訳なさそうな顔をしている。
「ペネロペは俺が運ぶ。お前達、歩けるな?」とゲイリーが言うと「うん…。」「ええ…。」とケイン達が言った。
俺達は家に戻る事にした。




