ダンジョンの街
魔王と話しながらガイコツに虐められた後、俺は宿の馬小屋に戻ってボーっとしていた。
眠れないって不便だな。
旅の途中は夜警をしながら棍棒を振り回していれば暇潰しが出来たんだけどな。
また棍棒を振り回して馬が騒いだら、宿屋のおっさんに文句を言われるだろうな。
そんな事を考えたりしていたら、ようやく朝になった。
ゲイリー達に、俺は外で待ってるから飯食ってこいと言って門の前で待つことにした。アキラも食わないから門の前で待つらしい。ガイコツが食い物食ったらダダ漏れだろうな。
暫くすると、ゲイリー達全員来たので街を出る事にした。
ダンジョンのある街までの道中は、特に何も起きなかった。
1つだけ違ったのは、夜の警備の時に話し相手が出来た事位だな。ずっと喋ってたらアリスにうるさいってキレられた。なんだよ。
街を出て2日目の昼頃に、ようやく街に着いた。
ノースフォートよりデカいぞこの街。
「フゥ〜。やっぱり徒歩だと時間がかかるな。」「やっと着いた…。」「お風呂入りた〜い!」「お腹すいた…。」「あれなんて街?」「こんな街あったのかよ。」
そんな事を言いながら俺達は街に入った。
街の中は冒険者だらけだ。さすがダンジョンの街。
そう思っていると、ゲイリーが「まずは冒険者ギルドに行こう。今回は暫く滞在するから、宿ではなく家を借りる。」と言った。
家借りるっていくらになるんだろうか。
「ま、盗賊の物を売った金があるし、良いんじゃないか?」「そうね、お風呂があるといいけど。」「お腹すいた…。」
ケイン達は慣れてるっぽいな。ところで、ここなんて街?いい加減誰か答えてくれない?
「ここなんて街?」「知らねぇよ。」
お前に聞いてないぞガイコツ。
「ここか?ここはダンジョンの街、ブラックオーガだ。」「なんでブラックオーガ?」「ここのダンジョンのボスの名前から来ている。ここは人型モンスターのダンジョンだな。」「はぇ~。」
まんまかよ。ブラックオーガって何?
そんな事を考えながら、ギルドに入った。
ゲイリーは掲示板に向かって行き、何かの紙を見比べている。気になって覗いてみると、家の間取りが描かれた紙だった。2階建ての4LDK、1ヶ月借りて金貨2枚みたいだ。
元いた世界の不動産屋で見た家の間取りそのまんまなんだけど…。どんだけ異世界人来てんの?
ゲイリーはこの4LDKの家を借りることにしたみたいだ。受付に紙を持っていって、紙とギルドカードを渡して少し話した後、ギルドカードと鍵を受け取った。
「よし、家を借りられたぞ、行こう。」
そう言って俺達を連れて住宅街の一軒家に連れて行った。
あれ?金払ってないぞ?なんで?
詳しく聞くと、パーティーを登録するとパーティーの口座を作れるらしく、そこに金を入れておけば勝手に引き落とされるらしい。
パーティーの口座は、リーダーかリーダーが決めた人間にしか触れないらしい。
ペネロペはちゃんとした教育を受けているから金庫番なんだって。
ペネロペが前の街で売った盗賊の持ち物がけっこうな額になったみたい。
家に入って一息付いてから、ダンジョンの話をする事にした。




