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変なスライムの物語  作者: フラフラ
変なスライム、冒険者になる。
34/235

勇者パーティー現る

俺達は領主邸で報酬を受け取った。

1人金貨20枚だった。100万円位だな、すごくね?

ヘタレパーティー全員がキャーキャー言って喜んでたな。当たり前か。

俺は功績が認められたのと、ゴリラの推薦があったのでDランクに上がった。やったね。

弓男が「登録して1年以内にDランクなんて滅多に無い事だぞ。これでお前も冒険が出来るようになったな。」と言った。どういう事? 

詳しく聞くと、Dランクに上がるのって普通は何年もかかるらしい。

マトモな冒険に出られるってのは、どうやら冒険者の依頼ってDランク以上じゃないとまともに稼げる仕事が殆ど無いらしく、EランクやFランクじゃ仕事が薬草採りか、たまに湧くゴブリンの討伐位しか無いんだと。

Dランクが中堅って言ってたし、そうなんだろうな。

因みに、DからCに上がるのも数年かかるんだと。そう考えたらゴリラって凄くね?見た目オッサンだけどアイツ26だもんな。26で特級って凄くね?

そうそう、普通なら俺みたいなFランクがギルドマスターの指名依頼なんて受けられないらしい。

俺が単独で集落を潰して女冒険者を生きたまま連れ帰ってきたから、ハゲは俺をゴブリン討伐チームに入れる事にしたんだと。

そういえば、今回のチームのメンバーって良くも悪くも有名人ばかりだったらしい。悪い方の有名はヤバ嬢だけだろうな。

弓男はB、フワフワ女はC、剣士2人はDだからこいつら結構強くね?って思ったら、かなり有名なパーティーだったらしい。

ちなみにあのクソ農民の強さは普通らしい。そうなの?

そういえば、なんで銀行の事とかを俺に教えなかったのかとハゲに聞いたら「ちゃんと講習を受けろ。」だってさ。そういやそんな事言ってたな。

報酬を貰って領主邸を出た俺達は、ギルドに戻った。ゴリラ以外は全員金貨を預けるらしい。俺も預けた。やたらとジロジロ見られたからな。金貨が入ったスライムじゃ当たり前か。

その後、俺達は一度解散してからまた夕方に集まって、ギルドの食堂でゴリラの奢りでしこたま食って飲んで騒いでた。まあ、騒いでるのはゴリラとフワフワ女とヤクザ女だけどな。あいつらがまたあの状態になってるよ。

ヤバ嬢とキャベツは普段と変わらない。二人ともいくら飲んでも酔わないらしい。なんで?

俺も飲んだり食ったりしたけど、美味いとも不味いとも思わなかったし、いくら飲んでも酔いもしなかった。まあ、飲んだ食ったってより取り込んだって言ったほうが正しいもんな。

そろそろ解散するかってなった時、変な連中が絡んできた。剣士の金髪男と、魔法使いの女と、ヒーラーっぽい格好の女と、弓使いの女エルフだった。この世界に来て初めてマトモなエルフを見たよ。キャベツと大違いだな。

「おいそこの女達、こっちに来て酒を注げ。そこのブスは来なくていい。」と金髪男が言った。お前そんなに女侍らしといて何言ってんの?あと、言われてるぞキャベツ。かわいそう。

「だれおまえ?」俺がそう言うと、なんか金髪男がキレてきた。

「お前?誰に向かって言ってるんだ!?俺は勇者だぞ!ザコモンスターの癖に偉そうなゴミめ!」なんだこいつ。てか、俺が喋ってるのはいいの?「ギャハハハ!!」フワフワ女、ちょっと黙ってくれない?

「勇者とか知らねぇし、どっか行ってくれない?」「私の火魔法で焼かれたいの?モンスター。」「喋るスライム!?勇者様、危険です!」「勇者様、私にお任せを。この距離なら確実に射抜けます。」「ギャハハハ!!」

あいつ勇者なの?何こいつら?ハーレム?死ねばいいのに。

そう思っていると、ヤクザ女が立ち上がってキレだした。「ダッテメコラー!ズガタッキェー!」「ギャハハハ!!」お前ってやっぱそうなの?勇者引いてるじゃん。

あ、ヒーラーっぽいのがヤクザ女に近付いて行く。やめとけ。

「何ですか、その言葉遣いは?意味はよくわかりませんが、今すぐ私達に謝罪しなさい。」ヒーラーがそう言うと「ソマシャッテコラー…スッゾスッゾスッゾコラー!」とヤクザ女が凄みながらヒーラーの胸ぐらを掴んでいる。コワイ!

「まあ落ち着けよ。コイツはグミってんだ。一応、ちゃんとした冒険者だぜ?」ゴリラの酔いが覚めたみたい。「ギャハハハ!!」「ハァ?だから何だよ。俺は勇者だぞ!調子に乗んなよゴリラ!殺すぞ!」「おいおい…参ったなコイツは…。」殺すって、それ無理だと思うぞ。てか、勇者キレ過ぎじゃね?チンピラか?あとフワフワ女しつこい。

「君達、落ち着きたまえ。アリス殿もだ。手を離したまえ。」「ダマラッシェー!」「ブスは黙ってろ!」「ギャハハハ!!」キャベツかわいそう。そう思ってると、弓エルフがキャベツに突っかかっていく。

「あなた、どこのエルフ?出身は?随分と度胸が有るわね。」「エルフ?私の事かね?私はエルフではなく、ハイエルフだよ?そんな事もわからないのかね?あぁ、君はハーフエルフか…なら仕方ない。道理で人臭い訳だ。出身かね?魔王国にある、人間族が死の森と呼んでいる所だが、それがどうかしたかね?」「なっ!?」あいつハーフエルフなの?人臭いって何?死の森ってどこ?あとお前はキャベツ臭いぞ。

「あら、ペネロペじゃない。相変わらず陰気な「ギャハハハ!!」」「あなたどうしたの?」お前フワフワ女の知り合い?陰気って…さっきからずっとゲラゲラ笑ってね?いや、普段はフワフワしてるけどさ。まあいいや。

「いきなり絡んできてこいつらに酒注げとか意味わかんないんだけど。そもそも勇者ってなに?誰が決めんの?あっ、ヤバ嬢お前勇者殺したって聞いてたけど、殺したんじゃないの?それともこいつ偽物?頭かわいそうなやつ?」「殺したのはぁ、昔のぉ、勇者達よぉ〜。400年位ぃ、前だったかなぁ〜?楽しかったぁ〜!でもぉ、コレはぁ、弱すぎてぇ、つまんなぁ〜い。」「そうなの?」「ギャハハハ!!」

この勇者弱いらしい。俺でも勝てる?無理か。

「ハァ?勇者を殺せる訳ないだろ?不死身だぞ?この女馬鹿か?」「しなないの?」「当たり前だろ?そんな事も知らないのか馬鹿スライム。ゴミ。」「ギャハハハ!!」「なんだよ。」

どうやら勇者って殺しても死なないらしい。なんで?そう思ってると。ヤバ嬢が恐ろしい事を言い出した。

「そうよぉ〜。殺してもぉ〜、復活するよぉ〜。でもぉ〜、殺し続けたらぁ〜、最後はぁ〜、壊れちゃったあぁ〜!アハハハハハァ〜〜!!」怖い怖い怖い怖い。

「コ、コイツ…勇者殺しか!逃げるぞお前達!」勇者が青ざめた顔でそう言って逃げ出した。勇者に続いて女達も逃げ出した。なんだったの?

「ギャハハハ!!」

お前ずっと笑ってね?ヤバくない?

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