閑話 とある転生者の話
私の名前は、山中薫。友達からはカオリンと呼ばれてた。元日本人。
この世界に来て、もう20年になる。
元の世界では、商社勤めの父50歳、近所のスーパーでパートをしている母47歳、大学生の兄21歳、そして高校生の私17歳の4人家族だった。ペットは居ない。
17歳の夏休み、帰省している兄と、兄と一緒に遊びに来た兄の彼女、同じクラスの彼氏と私で、海水浴に来ていた。
理由も思い出せないような些細なことで彼氏と喧嘩し、1人で人気のない所で不貞腐れていると、知らない人達に攫われた。
車に押し込まれ、連れ去られている時に隙を見て、猛スピードで走る車から飛び出した。何度も体を地面に打ち付けられ、意識が無くなると、真っ白な空間に私は立っていた。
私は死んだらしい。
神様?は私に、できる範囲で悪を滅ぼせと言った。
姿を変えて転生もできるみたいだけど、この姿で良いと言ったら、快諾してくれた。
その後、武器を選べと神様に言われたけど、私武器なんて持ったことない。
ショートソードがオススメと言うので、それにした。
装備は、着けている限り死なない装備をくれるらしい。
その後神様は、転生する世界の事を詳しく教えてくれた。
基本的に、ナメられたら終わりだとも言っていた。
どうすればいいかと聞けば、動けなくなるまで痛めつけて唾でも吐きかければ良いと教えてくれた。
そんな事出来ないよね?って思ったけど、思考が変わるから平気だと言われた。
それから私は異世界に来た。
何故か水着姿のままだ。でも、水着の鎧?になっている。
それから私は彼方此方を巡り、悪い人たちを懲らしめ続けた。
魔族の女の人と友達になったりもした。綺麗な長い黒髪に羨ましくなるようなスタイル、頭には2本立派な角がある。とても背が高くとても強い、でも少し引っ込み思案な優しい女の人だ。
私は最近、こう呼ばれているらしい。
ビキニアーマーおばさん、と。




