ハゲと角刈り
俺はハゲに連れられ、領主の屋敷まで来た。でっかい家…魔王ん家よりでかくない?領主だし当たり前か。
ハゲが門番に話しかけてる。「北の森でゴブリンの集落を発見した冒険者を連れて来た。領主様には話を通してある。」領主に会うのに、そんな感じで言っていいの?友達?
そんな事を思っていると、門番が門を開けた。ハゲが俺の棍棒とナイフを取り上げようとする。なんで?
「おい、棍棒とナイフはここに預けていけ。」「なんで?」「お前バカか?…バカだったな…。貴族に会うのにそんなもん身に付けて行けるわけないだろうが。」「はぇ〜。」
俺は大人しく門番に武器を渡した。
屋敷に入って応接室に通された。俺とハゲは暫く待った。いつ来んの?呼んどいて待たせるとか舐めてんの?
そんな事を思っていると、高そうな服を着た厳つい角刈りのオッサンと、トロンとした目付きの男が何かを持って入って来た。何こいつら?ヤクザ?
ハゲが立ち上がって角刈りの前に行き、片膝を着いた。何してんのこいつ?そう思っていると、角刈りのオッサンが右手を上げて「この場での一切の無礼を許す。」と言った。なにそれ?
そう言った後、角刈りのオッサンはハゲに椅子に座るように言った後、向かいの椅子にドカっと座った。
「誰この角刈り?ヤクザ?」「領主様だ、馬鹿野郎。」「それがゴブリンの集落を発見した冒険者か。」「そうだけど?」怖っ。声低っ。
トロンとした目付きの男が、丸い文鎮いくつか置いて、紙を広げた。紙は地図だった。地図を広げ終わると、角刈りが口を開いた。
「集落の大体の位置はわかるか?わからないなら、街までかかった時間でも良い。」あ~、場所教えろって事か。あんま覚えて無いんだよな。帰りにかかった時間でもいいかな。
「街まで3時間位かなぁ。ボロボロの女連れてたからちょっと遅いぞ。あっ、集落から道まではそんなに時間かからなかったな。10分くらい。」「集落を出て街道に出た時、どっちに曲がって街に帰った?」「右。」
そう言うと、トロ目の男が何がブツブツ言った後、森の街道近くの左辺りに文鎮を置いた。
「親父、この辺りだと思います。」トロ目の男がそう言った。親父ってやっぱそうなの?怖っ。ここ何組?
なんか角刈りが難しそうな顔をしてる。なにかあったのかな?
「クミチョ!?ドシタンス!?」「お前っ、やめろ!」ハゲに怒られた。
「街から近すぎる。ヤス、お前ならどう見る。」ヤスって誰?犯人?そう思っていると、トロ目が答えた。「300前後です。マズいですよ、親父。」コイツの名前はヤスって言うのか。
「ヨハン、何人使える?」「…8人です。」「なら、明日連れてきてくれ。」「承知しました。」ハゲと角刈りが何か話してる。なんなの。
「おいグミ、俺はもう少し話してから帰る。お前も数に入れてるからな。明日の朝、またここに来い。お前はもう帰れ。」ハゲがそう言うと、俺を追い出した。なんだよ。
俺はそのまま屋敷を出る事にした。
何だったの?




