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変なスライムの物語  作者: フラフラ
変なスライム、冒険者になる。
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報酬を貰おう

森から街までの道中、俺は女冒険者と話をしていた。「お前なんでゴブリンに引き摺られてたの?」「私達、ゴブリン討伐の依頼であの森に来ていたんです。」「そうなの?俺も受けたけど。ん?私達?」「でも…皆…。」「死んだの?。」「うぅっ…。」

どうやら、俺と同じ依頼を受けて、この女冒険者以外は全員死んだみたい。かわいそう。

ん?これって、ダブルブッキングじゃないの?そういうの有りなの?

そんな事を考えていると、スケベ農民が前から歩いてくる。

「あっ、変なスライム。」なんだよ。そうだ、こいつのモノマネしてやろう。

「ウルフィーネちゃ〜ん!」「ハフッ!?どこ!?」コイツ馬鹿なの?とりあえず殴ろう。

俺はスケベ農民を殴った。「痛いっ!!なんで!?」「前から殴ろうと思ってた。」「なんで!?」農民は訳がわからずに混乱している。てか、コイツ何しに来たの?もしかして…お前も?

「お前何しに来たの?」「何って、ゴブリン討伐だけど?」「お前1人で?こんな時間から?」「うん。」お前野宿する気かよ。それとも夜襲?てか、トリプルブッキング…。もしかして早いもの勝ちなだけ?制限とかないの?

「もう終わったと思う。」「えっ。」「あの…。」後ろを歩いていた女冒険者が何か言おうとしている。農民の目がカッと開いた。

「えっ、どうしたんですかその人!?」心配している割には、目付きがおかしいぞお前。女冒険者が視線に気付いたのか、体を隠す様な動きをした。

「ゴブリンの集落見つけて暫くしたら、コイツが引き摺られてきた。」「あぁ〜、無事で良かったですね…。」「はい…私だけは助かりましたけど…他の皆は…。うぅっ…。」

女冒険者がまた泣き出した。かわいそう。

農民がいつの間にか女冒険者を慰めている。

「日が暮れそうだし、さっさと街に戻るぞ。」「はい…そうですね…。」「あっ、俺も付いていくよ。」

俺達は街に向かってまた進みだした。

少し暗くなってきた頃に、ようやく街に辿り着いた。俺1人だとそんなに時間かからなかったけど、怪我人がいるしな。

街まで辿り着くと、門番がこっちに気付いて、誰かを呼んでいる。ゴリラがすごい速さで駆け寄って来た。

「おい!ソイツどうしたんだ!?ボロボロじゃねえか!早く神殿に連れて行くぞ!俺が運ぶ!」ゴリラが女冒険者を抱えて、すごい早さで門に走っていく。これが普通の反応だよな。恥を知れ、スケベ農民。

門番は、俺達が街に入るまで待っていてくれた。「お前達、冒険者だろ?。身分証は後でいい、早く神殿に向かえ。ギルドマスターを向かわせる。」いいのかよ。緊急事態だから?「神殿ってどこ?」「俺、知ってるんで連れていきます!」俺は農民に付いていった。

神殿の扉が開いている。中にはゴリラと女冒険者と神官が居た。ゴリラと神官が回復魔法をかけているようだ。とりあえず神殿の中に入ろう。俺、スライムだけど狩られたりしないよな?

「おい、これはどういう事だ?」後ろからハゲが来てそう言った。なんだよ、俺がやったとでも思ってんの?

「ギルドマスター!」「あ、ハゲ。」「説明しろ。」「ゴブリンの集落に、アイツが引き摺られてきたから連れ帰ってきた。」「集落…?ゴブリンはどれ位いた?。」「デカゴブリン1匹と小さいゴブリンがいっぱいいたぞ。」「デカゴブリン?そうか…。よく助けられたな。よくやったぞ。」ハゲに褒められた。

ハゲはゴリラ達の方へ歩いて行った。女冒険者がハゲに何か話している。こっちを見ている。俺と農民もゴリラ達の方へと進んで行った。「なんだよ。」俺がそう言うと、ハゲが立ち上がって「俺は領主様の所へ報告に行く。お前はギルドで待っていろ。」と言って出て行った。怒られんの俺?いや、褒めてたしそれはないか。とりあえずギルドに向かうか。ゴブリンスティック持ったまんまだし。相変わらず芋祭でごった返している街を進んで、ギルドに着いた。

扉を開けると、またあのビキニアーマーおばさんが冒険者をボコっている。なんなのお前?血に飢えてんの?頭バーサーカー?

そんな事を思っていると「アァ〜、グミちゃんだぁ〜。おかえりぃ〜。」とヤバ嬢が言った。コイツ、俺の事気に入ってんのかな。いつ見ても怖い。まあいいや、受付にゴブリン棒を渡して報酬貰おう。コイツに見せたら引くかな?引いてくれたらいいけど。

俺はヤバ嬢の所へ向かった。コイツの受付だけいつも空いてるんだよな。気持ちはわかる。

「ゴブリン殺してきた。これ、ゴブリンのゴブリン。」「なぁにぃ〜?それぇ〜?ここにカードとぉ、討伐証明部位を置いてねぇ〜。」そう言ってヤバ嬢は、長方形の小さな木の盆と、丸くて大きな木の盆を受付のテーブルに置いた。

俺は小さい方にカードを置いた後、大きい方にゴブリンのゴブリンをぶちまけた。

「ヴゥエ"ッ!!」気になって覗き込んでいた横の受付嬢が盛大に吐いた。きったねぇ。俺も人の事言えないか。ヤバ嬢は?

「アァハハハハハ!!面白ぉ〜い!!いいねぇ〜!!」すっごい笑ってるよ。怖っ。

不気味な笑い方に気付いた冒険者達が様子を見に来た。

食堂から魔王とモブ子も出てきた。

「なんじゃ?騒がしいのう?」「騒々しい、静かにせよ。」そのセリフ、何処かで聞いたな。

てか、お前ら居たのかよ。もしかして、朝からずっと?そんな訳無いか。

そうこうしていると、ヤバ嬢が数え終わったみたい。仕事が早いな。

「ハァい、これが報酬ねぇ〜。上位種が1本でぇ、普通のが42本だからぁ、銀貨1枚とぉ、小銅貨2枚ねぇ〜。」「やったね。」

円に換算すると5200円か、デカゴブリンって一匹1000円なんだな。見つけたら積極的に狩ろう。

てか、本で数えるなよ。いや、まあそう数えるのが正しいんだろうけどな、棒状だし。

銀貨と銅貨を体の中に取り込んでいると、魔王とモブ子が近づいてきて、魔王が話しかけてきた。

「お主、何を持って来たのじゃ?」「ゴブリンのゴブリン。」「なんじゃそれは?」「オ◯ン◯〜ン!」「やだぁ…。」「阿呆かお主…。」

でっかい声で言うなよヤバ嬢。冒険者達、引いてんじゃん。モブ子も引いてる、素が出てるぞ。阿呆ってどっちに対して言ってる?俺?俺だろうな。サーセン。

あ、ビキニアーマーおばさんがこっち見てるよ。うわキツ。

そうしていると、ハゲが帰ってきた。「おい、何を騒いでいる。」「アァ〜、ヨハンちゃんだぁ~。」お前それ誰にでも言ってんの?なんか悔しい。

「ナイン、何がおかしい?」何って、ナニですよ。

「グミちゃんがねぇ〜、ゴブリンのオ◯ン◯ン持って来たぁ〜。」「は?オチ、何だと!?おいグミ!」「何スか?」「何スか?じゃねえ!テメェ!部屋まで来い!」「なんで?」「コイツ…!。」

俺はハゲに掴まれ、部屋に連れて行かれ、朝までガッツリ叱られた。なんで?

散々叱られた後、俺を領主邸に連れて行くと言いだした。

俺、何かやっちゃいました?

やったな。サーセンした。

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