冒険者の仕事をしよう
魔王の家に帰ってきたけど、セバスチャンが屋敷に入れてくれない。着替えをしているからなんだと。別に良くね?俺多分、女の裸見ても何とも思わないぞ?。てか、お前いつも扉の前に居るな。やっぱりここが定位置なの?執事なのに?机仕事は?
そんな事を考えていると、メイドが屋敷の横から洗濯物を持って出てきた。なんか馬鹿みたいにデカいブラジャーが見えるんだけど、あれモブ子のか?凄まじい胸部装甲だ。
そう思っていると、魔王とモブ子が出てきた。「おや、帰って来ておったのか。」魔王はいつもの黒いローブ姿だ。モブ子は…普通の町娘の格好に、眼鏡をかけている。コイツ性癖特盛セットかよ。すばらしい。
「では、朝飯を食いに行くかの、ヤナ。」「はい、大魔王様。」「なに?昨日はひいおばあちゃんって言ってたじゃん。賢者タイム?」「下郎が。」やっぱコイツ、俺に対して当たりキツくない?
「ヤナは現役の魔王じゃからな、外ではそう呼ぶ様にしておる。」「お仕事モードってやつ?。あのモジモジモブ子だとナメられそうだもんな。でも普通の町娘の格好じゃん。」「うむ。お主はどうする?」後半をスルーされた。
「冒険者の仕事しようかなって。金無いし。」「そうか。妾達は冒険者ギルドで朝食じゃ。」「貴様、昨日の事を外で話すと、消すぞ。」「サーセン。」
俺達は、冒険者ギルドに向かった。
入り口で別れて、俺は受付に向かった。
昨日、ヤバ嬢が立っていた辺りに、うっすらと血の跡がある。ワオ。
ヤバ嬢と、昨日ハゲに魔法をかけられていた受付嬢は居ないみたいだ。
とりあえず、受付に仕事が無いか聞いてみよう。
「おはようござい…ます?」「おい、なんか仕事ない?ゴブリンとか殺したいんだけど。」「あ、ギルドマスターの仰っていた、スライムの冒険者様ですね。はい、ございますが、1人で行かれるのですか?」「駄目なの?」
受付嬢が困ったような顔をしている。何だよ。
そう思っていると、「アァ〜、グミちゃんだぁ~。」と、アイツが出てきた。うわでた。コイツに聞くか。
「なあ、ゴブリン退治の仕事ない?」「有るよぉ。北門から出てぇ、しばらく進んだ先に有る森にぃ、ゴブリンが居着いたからぁ、討伐して来てってのがぁ。」「北門ってどこ?」「このギルドのある門のぉ、反対側の門だねぇ。」こっちは南側だったみたい。
ヤバ嬢が受付を跳び越えて、掲示板の紙を剥がして持って来た。最短距離を進もうとするNPCみたいな動きすんな。
「グミちゃんはぁ、そこそこ強いから大丈夫よぉ。はぁい、後は宜しくぅ〜。」
ヤバ嬢は先に話してた受付嬢に紙を渡して、隣の受付スペースに入った。
「では、依頼の説明をいたしますね。ゴブリン討伐は、討伐数で報酬額が変わります。ゴブリン一匹で、小銅貨1枚です。討伐証明として、ギルドカードをゴブリンの死体に触れさせてから、体の一部を切り取って持って来てください。あ、薬草の採集依頼は、いつでも受け付けていますので、見つけたら採ってきて下さいね。薬草は最低10本からの買い取りになります。」
ゴブリン、一匹100円だった。
「カード近付ける?なんで?」「ギルドカードには、魔法がいくつか付与されています。その魔法で、誰が討伐したかを証明する為です。」
「不正防止ってやつ?」「その通りです。」ギルドカード、ハイテク。魔法だけど。あ、俺ナイフ持ってないわ。ヤバ嬢に借りよう。剣2本持ってたし。
「なあ、ナイフ貸して?俺、切れるの持ってない。」「いいよぉ〜、1本あげるぅ〜。」そう言うと、ヤバ嬢は上着を開いて、内側からナイフを取り出した。なんか上着の内側がナイフだらけなんだけど…大道芸人かな?。まぁナイフくれたし、いいか。
「サンキューヤバ嬢。じゃあ行ってくるわ」「いってらっしゃいませ!お気を付けて!」「頑張ってねぇ〜。」
俺は北門から出て、森に向かった。




