スライムの可能性とこの世界の常識 その2
次に、国家と宗教、常識についてだ。
まず、国はこの大陸に6つあるらしい。
1つはこのフジイ王国。この大陸の南側にあって、海と山がある。この国の湖にだけ俺の同胞がいるらしい。
2つ目は西にあるボーケン国。どうやら、冒険者という概念と冒険者ギルドを作った異世界人が作った国らしい。ボーケンってそのまんまだな。この国とフジイ王国は同盟関係にあるらしく、盛んに交流が行われている。ここは海とジャングルがあるらしい。
3つ目はフジイ王国の北にある聖マルベア法皇国。ゴリッゴリの人間族至上主義の宗教国家らしく、亜人も獣人も魔獣も等しく穢れたゴミカスで神敵扱いらしく、浄化と謳って殺して回ってるらしい。ちなみに、カス以下のスライムも殺されるらしい。唯一の海無しの国。険しい山と緑豊かな大地と毒沼がある。
4つ目は魔王国。この魔王が作った国。法皇国の北側と後で説明するローゼンタール王国に隣接しているこの大陸最大の国だとか。海、山、砂漠、平原、密林とバリエーション豊富。魔王が引退？をする時に特に有能な5人を王にして、大体5分割して統治させてたらしいが、その内の1人が好き勝手やって引っ掻き回したから、魔王が行ってその引っ掻き回した奴とその子供なんかを皆殺しにしたらしい。ちなみに、その引っ掻き回して殺された奴は魔王の上の娘なんだとか。子と孫を普通にぶっ殺してて震える。その後は4人で統治をさせているが、何かあった時は魔王が行って決めるらしい。引退っていうのかそれ？因みに、残った王のうちの1人は魔王の下の娘の孫なんだとか。あと息子もいるが、食って寝てシコってたまに娼館に行くを繰り返して過ごしているらしい。ゴミめ、羨ましいぞ。
5つめは通称、亜人帝国。フジイ王国の東側で法皇国とも隣接していて、法皇国といつも戦争をしている。海と砂漠の国。なぜ通称なのかというと、すぐに帝王が変わるからなんだと。最初は亜人帝国って呼ばれるのを嫌がっていた様だが、よくよく考えるとスケールでかくね？みたいな感じで気に入ったらしい。たまに自分の名前が良いと喚く奴が居るのでそいつが付けたい国の名前と一緒に亜人帝国と入れる事で公式の書類として認めるようにしている。
帝王の最短在位期間は12秒らしく、その帝王をぶっ殺して成り代わった帝王は在位期間最短記録を叩き出した帝王の右腕だったらしい。新帝王の挨拶の時に後ろから頭をかち割ってバルコニーから投げ落としたんだとか。今の帝王は、5年位やってるので、なかなかの強さだとか。法皇国とバッチバチにやりあいながら側近に殺されたりして帝王がコロコロ変わるロックな国。
6つめがボーケン国の北で魔王国と隣接しているローゼンタール王国。この世界最古かつ、唯一の現地人が王の国。密林と平原とほんの少しの海がある国。王族はアホ、貴族はカス、国民は基本意地汚いと色々と終わっていて、魔王国とボーケン国にいつも集っていた国。鬱陶しくなって両国が支援を辞めたらブチ切れていたが、戦争を起こす金が有るはずも無く、喚くだけで何もしてこない国。なぜか滅びずに1000年続いている。法皇国に擦り寄っているらしいが、相手にされていないようだ。現地の人間族が王なのに。
大きな国はこれで全部だ。
後は、放浪している部族や未開の地でひっそりと暮らしている連中なんかもいるらしい。あのデカい絵の単眼娘は未開の地の部族で三毛猫とデカいオッサンは放浪民族なんだとか。因みに、ほとんどのエルフ、ハイエルフも基本的に秘境のような所に住んでいるらしい。あのキャベツはスライムを追いかけてこの国に来たんだとか。暇かよ。
あと、魔王は魔界から転移で逃がされた元王族なんだと。お前も異世界人じゃん。
次に、宗教についてだ。
メジャーなのは4つ、自然、女神、ドラゴン、人間族至上主義らしい。
他にも色々あるらしいが、自然が一番多く、女神は冒険者が多く、ドラゴンは獣人が多く、人間族至上主義はあの国の人間だけらしい。
あの転生させてきた神は、特に信仰されてないらしい。
そもそも信仰心すらない奴の方が大半なんだとか。獣かな？
最後に、この世界の常識だ。
簡潔に言うと、ナメられたら殺す、食える時に食っとけ、強い=正義らしい。俺、かなりヤバかったみたい。俺が話せなかったから、ゴリラが温厚な性格だったから、農民がヘタレだったから、激ヤバ受付嬢は興味を持ってたから、キャベツは研究対象だったから、ハゲと魔王は異世界人について詳しかったから殺されなかったようだ。普通なら、一般人でもキレて殴りかかってくるらしい。あのエルフがいた建物のかわいらしい受付嬢ですらだ。この世界ヤバくない？頭世紀末かよ。
