Aランクモンスターの値段
港に着いた俺達はギルドに向かった。なんでナインは俺を抱えてるの?
ギルドに入ると羽が近寄ってくる。
「お「シーサーペント殺してきた。」…。」また被ったよ。コイツ間が悪すぎない?
「ンンッ。お「アァ〜、ノルンちゃんだぁ〜。」もう!」かわいそう。さっきからおかえりなさいって言おうとしてる?
「…。「討ば」おかえりなさいシーサーペントの討伐完了ですね証明部位を出してくださいっ!」
「…はい。グミ、出してくれ。」スタンリーかわいそう。なんでスタンリーの時だけゴリ押しすんの?てかここでいいの?ギルド内パンパンになるぞ?
「ここで出したらすげー事になるけどいいの?」「あ…そうか…。」
「どういう事ですか?」羽が不思議そうな顔してる。今回は誰とも被らなかったな。
「残った体丸ごとアイテムボックスにぶち込んできた。」「残っ…ハァ!?」今ハァ!?って言った?
「グミちゃぁ〜ん、解体場にぃ、行こうねぇ〜。」
「ウッス。解体場どこ?」
「えっ?解体場は別の場所なんですか?」スタンリーが不思議そうに聞いてる。
「か「解体場はぁ、港にぃ、あるのよぉ〜。」ちょ「はぇ~。」……。なん「では、港…ノルン様、何か仰いましたか?」もう!勝手にして!」何キレてんだよ。
ナインに連れられて皆で解体場に行った。
マジで港の近くじゃん。てかお前詳しいな。え?ベテラン冒険者なら普通に知ってる?はぇ~。
どうやら海の街にある冒険者ギルドは海のモンスターの取引が多いからって事でどこも解体場だけ港に置いてるらしい。ぶっ殺したモンスターを即解体してなるべく鮮度を保つ為なんだって。魚ってすぐ傷むもんな。
解体場に入ると魚市場みたいな臭いがした。くっさ。
「ジョッシュちゃぁ〜ん!シーサーペントぉ〜!」ジョッシュちゃん?誰?そう思ってるとなんか頑固漁師みたいなオッサンが近付いてくる。ジョッシュちゃん厳つくね?てかシーサーペントぉ〜!でいいのかよ。
「おぉ?ナインじゃないか。お前が狩ったのか?ソイツらは?」知り合いかよ。てかシーサーペントぉ〜!で通じてるな。
「学園のぉ、冒険者部ぅ〜。この子たちがぁ、討伐したのぉ〜。」
「ほほぉ〜!すげぇなお前ら!んじゃ、出してくれ!」ジョッシュちゃんが出せって言ってるけどここも無理じゃね?部屋パンパンになるぞ?
「ここも無理じゃね?」「そうだな…。すみません、もっと広い場所はありませんか?」
「広い場所?あるぞ?お前らどんだけデカいの狩って来たんだ?」「ギルドで借りた船よりめっちゃデカかったぞ。」「おぉ!?なら親か!?ならこっちだな!ついてきてくれ!」親?
ついていくと造船所みたいな所だった。ここなら出せるな。
「ほい。」アイテムボックスから出すとジョッシュちゃんが焦ってる。
「頭吹き飛ばしてんのかよ!?何食らわせたんだ!?」
「極大魔法、崩天の雷槍で御座います。」「2発な。」
「ヒュー!極大魔法とはやるなぁ!」
「てか3割位消し飛んだよな?」
「そうねぇ〜。消し飛ばしてぇ、なかったらぁ、150m位じゃなぁ〜い?」
「マジかよ!?完全な成体じゃねぇか!?つか、こんなのよく入ったな!?」
「俺のアイテムボックスめっちゃ入る。」
「ちなみにぃ、私はぁ、手伝ってぇ、ないからねぇ〜?」
「お前海賊1匹殺しただけだもんな。」
「ほぉ〜!色々とすげぇなお前ら!」
ジョッシュちゃんテンション高くね?
あ、そういやアイテムボックスにどんだけ入るか試してなかったな。今度試そう。
「こりゃあ腕が鳴るぜ!おぉ〜い!手の空いてる奴は全員来〜い!大仕事だぞ〜!」ジョッシュちゃんが叫ぶと職員がワラワラと集まって来て解体が始まった。内臓を抜いて皮を剥いで切り分けてる。おいしそう。
あ、シーサーペントの肉は高級食材らしい。貴族とか金持ちしか食えない位高いんだと。
因みに内臓も食えるらしい。内臓はめっちゃ美味いけど日持ちしないからほぼ狩った奴位しか食えない物なんだって。
シーサーペントがギルドに持ち込まれると、何処からともなく美食家的な金持ちとかが来て内臓を売ってくれと言ってくるらしい。珍味系の魔物が運ばれてきた時に美食家的な奴が来るのは結構あるんだと。
魔王とかがやりそうだな。あいつ金持ってて暇だし。(悪いか?)やってんなコイツ。
ジョッシュちゃんが言うに、シーサーペントは白身魚に近い味なんだって。刺し身が最強に美味いんだと。白身魚の刺し身って美味いよな。そのままでもいいけど昆布締めにすると最強。
昆布締めにして食いたいなって言ったらジョッシュちゃんがすげー笑顔になって親指を立ててきた。
「お前…理解ってんな!」だって。お前も好きなの?昆布締め美味いもんな。
てかなんでジョッシュちゃんシーサーペントの味知ってんの?え?前にシーサーペント解体した時に出た切れっ端を持って帰って昆布締めして食ったことがある?それ横領じゃね?
あ、海の魔物は基本生で食えるらしい。
陸の魔物は寄生虫とかなんか変な病気がやべーから絶対に火を通して食えだって。ここは前世と似てるな。まぁ鹿刺しとかあるっちゃあるけど…。
そういやあの巻き込まれリーマンの世界だとモンスターは魚でも生食厳禁だったよな。まぁどっちにしろ俺はスライムだから何食っても平気なんだけどな。
てかあっちはネットスーパーでコーラ買って飲めるからいいじゃん。こっちはコーラ無いんだぞ?なんでコーラ無いの?作れる奴…あっ。
おい転生させる奴、コーラの製法知ってるやつぶっ殺して転生させろ。(馬鹿な事を言うでない。)あっジジイだ。お前が転生させてんの?(儂は創造神じゃ!転生神ではない!ジジイって呼ぶな!)ジジイブチギレ。(このっ…!)なんだよ。
解体が始まって暫く経ったけど全然終わらない…。早くしろ。肉傷むだろ。
あ、雷魔法で焦げた部分は廃棄するらしい。捨てるんなら頂戴って言ったらジョッシュちゃんがワナワナしながらくれた。お前また横領するつもりだったの?なんで他のギルド職員もワナワナしてるの?お前らも横領してんの?てか手ぇ止めんなよ。
味見するだけだから残りは勝手にしろよって言ったらなんか満面の笑みになって焦げ肉を箱に詰めてた。横領の現行犯じゃん。こいつら卑しすぎない?
食ってみたらたしかに白身魚っぽい。でもなんか違う。まぁ旨いのは確かだな。ちょっとだけあった生の部分はモチモチしてる。おいしい。普通に刺し身で食ってもいいな。でも昆布締めはする。これは絶対にする。あ、昆布買わなきゃ。
雷で焼けて火が通った部分はホロホロだな。フライにしてもいいかも。白身魚のフライ食いたい。手作りタルタルマシマシで。市販のより手作りタルタルの方が美味いんだよな。あ、ウスターソースだけもいいな。腹減ってきた…。なんで?
てかなんで食ったらビリビリすんの?え?雷魔法を食らわせた肉って半日位ビリビリすんの?そういや俺のアイテムボックスは改造してるから時間経過無しだもんな。なっとく。てか焦げた所も美味いな。あ、なら内臓頂戴?なんでまたワナワナしてんの?いいよ、半分やるからさっさと済ませろよ。うわすっげぇ笑顔…。
焦げ肉と内臓を横領してからジョッシュちゃん達のスピードが爆上がりした。現金な奴らめ。まぁそのおかげで結構早く解体が終わったからいいか。
「おし、完了!肉はそのスライムが全部仕舞うんだろ?素材と魔石はどうする?買い取りか?」ジョッシュちゃんがそう言いながらでっかい魔石を台車に載せて持ってきた。でっけぇなコレ…丸まった大型犬位あるぞ…。
「誰か、シーサーペントの素材が欲しい奴は居るか?あ、魔石は買い取りに出すからな。」スタンリーが皆に聞いてる。皆肉に興味があるみたいで素材はいらないみたいだな。まぁ高級食材だしな。
そういやシーサーペントの素材って何に使えんの?聞いてみよ。
「何に使えんの?」
「お前…くじ引きした後に教えただろ?」「そうだっけ?」
「おまっ…ハァ…。皮は防具や雨具、骨や牙は武器や鏃、目玉や脳…いや頭は消し飛んだからいいか…。」武器と防具?ならいらね。
「じゃあ俺もいらない。」
「ハァ…他は買い取りでお願いします。」
「おう、ちょっと待ってな。」ジョッシュちゃんが何処かに行った。
「あっ、このあと海で遊ぶんだよな?ナインも誘っていい?」
「良いのぉ〜?」
「い、いいですよ?」「ありがとぉ〜。」
「ゴリウーの…水着…ゴクッ…。」心の声が漏れてるぞ?お前わかりやすいな。今ゴリウーって言った…?この表現こっちの世界にもあんのかよ…。
そんな事を話しているとジョッシュちゃんが紙を2枚持って来た。買い取りの内訳の紙と解体完了の紙みたい。
解体費用が金貨80枚。
素材と魔石の買い取り金額は金貨480枚。魔石がぶっちぎりで高いな。金貨360枚とかヤバくね?円にすると…1800万!?ちょっとした家じゃん!?
「サインしたらギルドに持って行って支払いと報酬の受け取りをしてくれ。お前ら大儲けだな!羨ましいぜ!」
「あわわわ…!は、はい!あああありがとうございます!」スタンリーがプルプル震えながらサインをした。よくよく考えたら解体が400万、買い取りが2400万だもんな…。Aランクの魔物を狩ったらこんなに貰えんの?
あ、でも半額は部の運営費で残りは人数で割るからそんなに取り分は無いか。
いや待て、討伐報酬が残ってるわ…。
スタンリーがサインし終わったからギルドに向かった。
俺は何故かナインに抱きかかえられてギルドに向かった。なんで俺を抱えるの?
スタンリーが羽と話そうとしている。やめとけ。
「おかえ「討伐ほっ…すみません。」……。おか「討ばっ…ッス…。」……………。お「とっ」ンギャアーーッ!なんでなんでなんでなんで!?ンギャアーーッ!」羽がブチギレてる。
「も、諸々の精算をお願いします!」あ、略した。
「フゥーッ!フゥーッ!フゥーッ!フゥーッ!」羽が目ぇひん剥いてフーフーしてる。怖っ。
ベチャッ!なんで投げるの?
「フゥー…。で「ノルンちゃぁ〜ん、早くしてねぇ〜。」…ギュギギゴギュギュゴギギギ!!!」羽から変な音がする。口イーってしてるし歯軋りの音か?怖ぁ…。
その後受付で精算をした。ドロシーはBランクに昇格だって。極大魔法でシーサーペント殺す様な奴がCはおかしい?そりゃそうか。あ、なら俺はAランクかな?
え?Aランク昇格は人柄とかも査定するからお前は絶対に無理?なんだよ。
討伐報酬は金貨200枚だった。ナインが肉食わせてくれたらそれでいいって言ったから金は部員達で分けた。いいの?
買い取りが金貨480枚で解体費用が金貨80枚、討伐報酬が金貨200枚だから合計で金貨600枚だな。なんかピッタリ。いい感じ。
半額は部費で残りを13人で割るから一人頭金貨13枚と余りの金貨1枚だな。残った1枚は部費に回した。ピッタリじゃなかったな…。ざんねん。
あ、討伐依頼を受ける金は1人金貨2枚だったから実質11枚か。それでも1人55万円の報酬かよ…。学生がいっぺんに持ったら駄目な金じゃね?案の定金を何に使うかで盛り上がってる。魔法の本を買うとか仕送りするとか色々言ってるな。フン、ガキ共め。泡銭の使い方がなってないぞ。
俺ならまずは高級お風呂屋さん…いや◯ん◯ん無いから行っても意味無いわ…。
てかこれだとナインは金貨2枚払っただけじゃね?いいの?え?シーサーペントの肉を食えば十分過ぎる位元が取れる?シーサーペントどんだけ高いの?
報酬を分配し終わったらスタンリーが「依頼達成!とりあえず呑みに行くぞーっ!明日はビーチで遊ぶぞー!」だって。
みんなギャーピー騒いで喜んでる。
その日はギルドの食堂で飲んで食って騒いだ。しこたま食って飲んだら二次会だって。前みたいに皆ベロベロでもう寝るみたい。付き合いの悪い連中め。俺は行くけどな。
てか二次会はスナックか?スナックだよな!?よしスナックだ!!行く!!え?ナインも来るの?いいけどお前歌えんの?マジで!?歌得意なの!?来いよ!!
食堂を出てスタンリーとドロシーと俺とナインでスナックに行って飲んで歌った。めっちゃ楽しかったな。
翌朝、食堂で朝飯を食ってから食材とかを買って船に乗ってリゾートの島に行く事にした。肉とかは港側で買うと安いんだって。節約思考だな。
あ、昆布も買ったぞ。めっちゃ大量に買った。高い所から塊で投げ落としたら人が死ぬレベル。
そんなに昆布買って何すんのって部員の奴に聞かれたからシーサーペントで昆布締め作るって言ったら、話を聞いてたナインが氷魔法と時間を早める魔法を教えてくれた。お前何でも知ってるな。あれ?お前氷魔法使えたっけ?あ、スキルに氷魔法が増えてる。いつ覚えたの?
あ、シーサーペントの肉は島でバーベキューしながら食うんだって。余りは部員と部員の家族のお土産にするんだと。全部食って…いやこの量は無理だな…。
てか焼くより刺し身の方がよくね?鮮度抜群だぞ?
あ、焼きもするけど刺し身でも食うんだ…。じゃあ昆布締め仕込まなきゃな。
船で昆布締めを仕込んでいると島に到着した。座布団位あった肉で作ったから足りるだろ。昆布を大量に買っといてよかったな。
あれ?なんか体から昆布の臭いがする…。
なんで…?




