いい加減な神様と死んだ男
初投稿
飯食ってゴロゴロしてたら突然体が光り神界っぽい所に送られた
神っぽい奴が居た。「え〜、ここは君からすれば異世界の神界で私は異世界の神です。貴方はさっき手違いで死にましたので色々と説明をして転生させます。」
唐突に死んで?転生チュートリアルが始まった
「あっ、はい。お願いします。」
「うん?何か慣れてない?まぁいいや、あはは。え〜と、うちは一部の君たちがよく知る剣と魔法の中世ヨーロッパ的なアレだから」
この神っぽいいい加減な奴、色々酷くない?
「神っぽいじゃなくて正真正銘神。心読んでるでしょ?じゃ、説明するから」
「ウッス。」
「とりあえず希望を言ってくれれば叶えられるだけは叶えて転生させるよ。」
コレはアレだお約束のやつだ。
「それじゃあ、不死か寿命が長い種族で病気とかになりにくいやつでお願いします。」
これならそこそこ強い種族で転生できるんじゃないかな?。
「不死で病気とかにそもそもならないのはアンデッド系とかゴーレム系になるよ。」
ザ・モンスター
「寿命が長いとか病気になりにくいならドラゴン系とかエルフなんかの一部の人型種族だね」
これはエルフしか選択肢無いんじゃないか?
骨とか石人形って人間に近づくだけで討伐されそうだし、ドラゴンなんて狩られるの確定みたいなもんじゃん。
「うん、勿論討伐されるよ。当たり前じゃん?モンスターだよ?」
ザ・モンスター
「因みにアンデッド系とゴーレム系ってバラバラにされたら何も出来なくなるよ?ドラゴンとエルフもたまに狩られて素材にされてるね」
ドラゴンは分かるけどエルフも?駄目じゃん超駄目じゃん
やはり、チートスキル人族が無難か、チートパワーでモテモテハーレムだぜ。
「それ何回もやってるから飽きた、他のして」
なんかもう色々いいや。
「じゃあ不死かそれに近くて素材にされない種族でお願いします。あと、体の欠損とかもしないのがいいです。」
手足吹き飛ぶとか考えたくないし、何かいい感じに見つけてくれるだろう。どうせなんやかんや理由をつけて要望を聞く気なんて無いんだろうし。
「う〜ん、居たかな?そんな種族」
居ないならチートスキルの人族で良いんだけどなぁ…。俺も爆乳エルフや激エロ獣人なんかとキャッキャウフフしたいぞ。
「あ、居たわ。殺されない限り死なないし病気とかあり得ないし体の欠損も無いし素材にもならないクソみたいなやつ。こいつでいいよね?」
ちょっと待って、今クソって…えっ?
「あの、因みにその種族って何ですか?」
「そういやあいつらって弱点らしい弱点も無かったねぇ。それ以前の問題なんだけど。」
話聞かねぇし、不安しか無い。
「じゃあ送るね。因みに言語の理解だとか魔法の理解だとかはなんやかんやでご都合主義だからね、鑑定スキルもつけとくね。じゃあね。」
色々すっ飛ばし過ぎじゃないかこいつ。
突然また体が光りだした。
「えっ?あの、これからどうすれば?」
ろくな答えは期待してないけど一応聞いておくか。
「特に使命も何も無いからさ、好きに暮らしなよ。あと、転生する地域は君がこれから生まれ変わる種族にとっては一番安全な地域だからね、じゃあ頑張っ」
神が話し終える前に体が光り、意識が飛んだ。