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エピローグ
小学校、中学校、高校これらすべてが家の近くだったことから、通学するときの風景は変わらない。
だからだろうか、この道を通るたびに明日香が僕の頭の中でよぎる。
小学校の頃から変わらない黒色のきれいな長い髪、ローズゴールドの細い金属のメガネ、美しいなんて一言では言えないかわいらしくもあるが、誠実で真面目そうな二重の瞳。
そう、僕こと佐藤淳は小学校の頃から橘明日香が好きだ。
でも、僕はこんなことを言う資格はない。あの日のころから…。
僕は未然に防げなかった、明日香としっかり向き合っていればこんなことにはならなかった。明日香の親友とも僕が周りに目を配っていればあんなことをせずに済んだ。僕だってそうだ。一途に、周りに流されず、自分の言うべきことを言っていれば、悲しませずに済んだであろう。
だから僕は、今までにあった長いようで短い、まるで夜の花火のようにはかない
「この物語をぼくは忘れてはいけない。」