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二話目です。
目が覚めると、僕は森の中にいた。
「ゲームの新機能か?まあそうか。」
「とりあえず、ステータスオープン。」
名前:白崎晋太郎
レベル:1
スキル:経営 ギャンブル
ステータスオープンとつぶやくと、この二つだけ出てきた。
「は?2年間育てたこのキャラのレベルが....」
「運営、何を四天王?」
どうやらシステムが変わったらしい。
今までは、魔法や職業、種族も表示されたのに、表示されなくなっている。
ミスもあるし。
ピコン!
「ん?メールが来ている?」
新しくメールという機能ができたらしい。
ふむふむ。どうやって読めと。
そう思ったら、勝手にメールが開いた。
差出人 神様
タロウ君、おめでとう。
君は、ログインガチャで異世界転移の権利を引き当てました。
パチパチパチパチ。
つまり、君がいる世界は地球でもなく、ゲームの世界でもありません。
わたしが管理する世界です。
君にはこの世界で暮らしてもらうことになりました。
裸で送るのもかわいそうなので、君が株で稼いだお金とフェンリルを一緒に送りました。
ほかにもプレゼントを散りばめたから探してね。
楽しく暮らしてね。
「フェンリル... どこ?」
「ぐわっ」
「うわ!かわいいぃ」
メールから目を離すと、そこに大きな犬がいた。
ここがどこかもわからないし、とりあえず、人を探そう。
フェンリルと戯れるのはそのあとでいいかな。
「がふぅ」
「ん?」
フェンリルが顔を近づけてきた。
「どうした?そうか、名前をやるのを忘れてたな。」
「お前は、今日からリルだ。」
「がふぅ!」
「ん?乗せてってくれるのか。リルは優しいな。」
「がふがふ」
「太陽の方向に向かって出発進行!」
「わん!」