誕生日ケーキいつ食べるか問題
家庭内でのローカルルールが一般常識だと信じていて、何気なく友人に話したら驚かれた、などといった経験がある人は多いのではないだろうか。
家庭内よりは大学や就職などで地域を出た先の違う環境でのほうが多いかもしれない。例えば厚焼き玉子はしょっぱいのか甘いのか。みそ汁の具は何なのか。麦茶には砂糖を入れるのか入れないのか。食い物ばっかだな。今まで当然と思っていたことが当然ではなかったと知った時のその衝撃たるや。
どうしたって育った環境でのローカルルールを当然のものだと思うだろう。ほかの環境を知らないのだから。これはそんな衝撃の一つであり、私の中で未だ納得のいかない最たるものである。
というわけで、誕生日ケーキである。別にクリスマスケーキだろうが節句のお祝いケーキだろうが記念日だろうが何だっていいが、説明しやすいのでひとまず誕生日ケーキとしておく。皆様の家では、誕生日ケーキをいつ食べるのだろうか?
誕生日ケーキなんだから誕生日やその前後に決まってるだろうって? もちろんそういう意味ではない。
誕生日パーティ、テーブルの上には主役の好物やその家庭お決まりのお祝い料理が並べられる。そしてその真ん中に鎮座するのが誕生日ケーキである。ホールケーキが一般的なのだろうか。とりあえずホールケーキということにしておいて、その上にはおめでとうのチョコプレートに歳の数のろうそく。このろうそくって結構邪魔だよね。うちでは割と早い段階で姿を消した気がする。それはともかく主役の前にケーキが移動しろうそくに火を灯し、明かりを消してお祝いの歌が捧げられる。ハッピーバースデートゥーユー。おめでとう、おめでとう。さあ火を吹き消すのだ。一回で全部消せると気分がいい。再び明かりを点けて、さあここだ。
この後、ケーキをどうするのか? これが本題だ。
我が家ではこの後すぐにケーキを切り分け、食べる。まずケーキを食べる。当然である、ケーキこそがパーティ料理の主役なのだから。大体8等分されたケーキの1ピースをそれぞれ食べて、食べ終わったものから他の料理に取り掛かる。これが我が家のケーキの食べる順番である。そういうもんだと思っていたし、それが当然だと信じて疑わなかった。
ところがだ。友人たちはそろって首を横に振る。「ケーキは後だ」と。まず他の料理を食べてから、最後にケーキを食べるのだと。
納得がいかなかった。だってケーキ出てるじゃん。存在感放ってるじゃん。食べなきゃじゃん。
確か友人の一人は「そもそもケーキを最初に置かない」と言ってただろうか。しばらく前の話なので記憶があいまいだ。
他の友人たちは、「一度ケーキはしまう」と言っていた。私は驚いた。だって面倒じゃん。折角置いといてさ、ついさっきまで主役の目の前で準主役張ってたのに、ろうそく消したら「じゃあ君はもうお役御免だからあっち行っててね」と片付けられてしまうのか? そのまま食べた方が楽じゃん。それに早くケーキ食べたいじゃん。
悲しいことに、友人たちの中で先にケーキを食べる家庭は一つもなかった。そして今のところ先に食べる派を我が家の他に聞いたことがない。誠に遺憾である。
先にケーキを食べる派は少数派なのか? いったん片付ける派が主流なのか? それとも他の派閥が存在しているのか? 私にはわからない。
こだわることじゃないだろうって? 納得いかないんだからしょうがないんだよなあ。