偽神崇める者達
今日も普段通り玄関をでて学校に足を向ける。
普段通りにメイは隣にいる。
いつの間にか俺の普通は変わってしまったらしい。
メイがそばにいることが普通になってしまった。
「今日は暑いね。」
真夏の月曜日、もうすぐ夏休みとなるちょっと前。学生はそれを楽しみに暗い顔で学校向かう。
「そうだな。」
そんな日常会話をしながら歩き続けると五人ほどの不良がいた、格好はまるで昭和のヤンキーだ。
そいつらが登校するための道に座り込んでいた。
メイはそれに気づき俺の後ろに隠れる。
怖がるメイなど想像できなかったが、メイでもビビることはあるらしい。
歩き続ける俺に対してメイが服を後ろに引く。
「ねぇねぇ、別の道行こうよ。」
「いや、大丈夫だ。」
「でも……でも……」
不良たちに近づいていく俺をどうしても止めたいらしく、どんどん引く力が強くなる。
そして、不良のすぐ横まで来た。
「おい!、お前なに見てんだよ。」
やはりというように絡んできた一人の不良。
しかし、その五人で一人だけ目立つ白色の特攻服を着るボスらしいやつが「やめろ。」と言った。
突っかかってきた不良はその一言で動きを止め後ろに下がった。
そして、白色の特攻服を来た男が近づいてくる。
「……そ、創馬……?」
相手に合わせるように前に出る俺に慌てたように止めようとするメイ。
しかし、それも無駄となり二人は対峙した。
「よう、元気そうだな!ソウマ。」
創馬の肩を叩きながら笑いながらジンは言った。
「久しぶりだな、お前は変わんねぇな。」
ジンの笑いにつられて笑ってしまう。
「へ?」とメイは呆然としていた。
「あぁ、言ってなかったな、俺とジンは昔からの………」
そこまで言ったところでジンが口を挟む。
「マブダチだろ!」
そう言って笑う彼の顔にはヤンキー感は全くない。
「いや~近くまで来ててな、お前が近くの高校に通ってるって聞いて顔見に来たんだ。…………そういえばそこの女は誰だ?」
そう言って俺の背中に張り付いていたメイは睨まれてビクッと驚いた。
「あぁ、コイツはメイで俺の友達だよ。」
「コイツがソウマの友達か………」
ジンはメイに近づいていく。
動かない俺に隠れるのを諦め一歩一歩下がっていくメイ、その逃げ場を無くすように追い詰めるジン。
そして、コンクリートの壁を背中に追い詰められてしまった。
俺に視線で助けを求めているが完全無視する。
今後起こることはわかっている。
ジンが急に特攻服の内側に手を入れる。
そして、勢いよく……特攻服の内側を見せた。
そこには……
我等永久不滅と書いてある。
「へ?」
「ソウマの友達ならオレのマブダチだ!よろしくな!」
予想もしていなかったことだったようでメイは口を開いたまま棒立ちをしている。
「メイ大丈夫だ、コイツが人を傷つけることは相当のことがない限り有り得ない。」
俺の言葉にジンは大きく頷く。
「オレは正義の番長だからな!」
ガッハッハと大口で笑う。
「で、お前は夢だった不良集団を創れたのか?」
「不良集団とは失礼だな……あぁ、創ったさ。」
「創ったのか、さすがだな何人位集まったんだ。」
「80人ぐらいだな。」
「80か、よく集めたな。」
「まぁ、オレにかかればこんなもんよ!まだまだ大きくすっから楽しみにしてな!」
「あぁ、楽しみにしとくわ………あっ!やばい遅刻だ!」
不意に時計を見ると短い針が8時を過ぎていた。
「じゃあな、ジン」
「あぁ、またなソウマ、メイ。」
ジンたちに背を向け俺達は走り出した。
その日の夕方……
今日は用事があるからと言って私は先に帰ることにした。
それは朝に送られてきた友達からのメールだった。
内容は「今日会いたい」の一文と指定場所のURL、私は「わかった!」と返信をして指定された場所へ向かった。
この世の闇は深い、それを消し去るにはこの世の根源から否定しなければならない………その力は有りと有らゆる運命を否定し、この世の理すら打ち砕く。
そんな力は在るわけが無い、在ってはならなかった。しかし、私はそれを求めていた。在ってはならないものだとわかっていながらもそれを求めることで自らを成り立たせていた。
………そして、ついに見つけることができた。
彼女は不完全だ、この世全てを否定するには力が足りない。
その不完全である原因は経験した絶望の無さ、それを補うには………
「神からの御指示だ、関凪創馬の命を奪え、そうすればお前たちの未来を確率しよう。」
大観衆が僕に頭を下げ崇めている。
いい、いい気味だ。
貶まれる必要はもう無い、僕の力こそ絶対、僕が神だ。
世界に貶まれ、世界を憎くんだ少年は世界を壊すため偽神となった。
物語の歯車は音を立てて回り始めた……
10月に入りまして、時間だけが過ぎていく(゜Д゜)……何かしなければ!
読んでくださった皆様に最大級の感謝を!




