第三話 気持ちの自覚
今回はかなり短いです
太陽が眩しいくらいに輝いて、俺の視界を光がさえぎる。
今日も絶好の自殺日和である。
どんな方法で死のうか。
思考を巡らせる。
…どうせ、あいつくるんだろうな。
おそらく、今日の自殺も春に止められて終わりだろう。そう考え 、今までの自殺や彼女との会話を思い出して…
…?
なんで俺は、笑っているんだ?
死にたいはずなのに。
いつの間にか彼女に止められることを考えていた。
止められたくないはずなのに。
なんでだろう。
最近の俺、おかしいな…
気づいたら、彼女のことを考えているし、彼女との会話を思い出して笑っているし、彼女といるとやけに心臓が騒がしいのだ。
…調べてみようかな。
物は試し。ネットでとても頼りになる、グー○ル先生に聞くことにする。
グ○グル先生によると、俺に一番当てはまるのは…
「…恋…?」
その感情自体は知っていた。どういう概念かも知っていた。なのに、気づかなかった。
「俺が…恋?」
あんなに人が嫌いだった、いや、現在進行形で大嫌いな俺が、生まれて初めて人を…
…いや、彼女は人間じゃなくて天使だった。じゃあノーカンか。
恋といえば確かにそうだ。なぜ気づかなかったのか。
「初…恋?天川に…?俺が?ははっ…」
なんだろう。おかしくないか?恋だなんて、さすがに俺でももっと早く気づきそうだが…
…俺にとってそれが『当たり前』だった?
まさか。彼女と出会ったのは最近だ。
…『最近』?
なんだろう、この違和感は…
まあ、どんなに気にしても、多分俺の思い違いだろう。
それにしても…
「そうか、恋か。」
そろそろ自殺するか。
無性に彼女に会いたくなってきた。
一番手っ取り早い飛び降りでいいか。
よっ…と
ガシッ
「こらーまた自殺かい?刃くんは本当に自殺が好きなんだから。」
「天川…またお前か。別に、自殺が好きなわけじゃねーよ。ただ死にたいだけだ。」
こうしてまた、今日という日が過ぎていった。
そして、その後、春が一人になったころ。
春は一人で、つぶやいた。
「刃くん、まだ気づいてくれないのかな…」
どもどもどもども!みんな大好き白神零鬼です!拍手でのお出迎えありがとう!ふりあげた拳を下げるともっとポイントが高いぞ!まあ、冗談はこれくらいにしまして。今話、めちゃ短いです。大人の事情です。嘘です。僕は子供です。この後に色々用意しているので、最後までぜひお付き合いください!では、また次話で!