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ネグリジェ~東郷平八郎~

作者: 高山 一樹

はぁと


ため息を漏らす俺様を誰が想像しただろうか。いや神でさえも創造した俺様に対する愚行など世界の摂理が保たれている以上概念すら存在し得ない。


「どうしたんだよ、お前」友人の茂化 幸郎(もげ さちろう)が尋ねてくる。

彼は人気雑誌の看板モデルとして芸能活動をしている。最近は彼を応援する女達が増え映画などにも出演しているようだ。そのため、他校の生徒からも容姿を褒められることがあるそうだ。まぁ、世界のイケメン100人の中の97人分を独占した俺様からしたら、濡れせんべいと同じに見える。


俺様にも悩みがある。高校三年生として高校生ブランドを有している俺様は進路について、考えている。進路というと、進む道だから正確には異なるのかもしれない。俺様は道が俺様に歩いてくださいと菓子折りを持って頼まれるから、進んでやっている。


俺様が選ばなければならない道は多数ある。世界的に有名な企業からは毎日頭を下げて力を貸してくれと頼まれている。しかし、毎回私は即答でこう答える


「あっひょ」


私は最終的に二つの道で迷っている。一つは地球の核に基地を作りそこで芝桜(しばざくら)とともにイチャコラワイワイ夜の運動会に励むこと。もう一方はセロリになることだ。


どちらも常人の君らには不可能だ。一生かかっても為しえない。そうでしょ?ねぇ?ほら?お前はくだらないよ。


ただ、元から答えは出ていた。

私には大事な芝桜という雌がいる。


私はセロリになった。

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