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プロローグ

 ――新春。

 祈ヶ丘高校の入学式が終わった帰り道を1人の少女が歩いていた。

 少女の着ている真新しい制服からは新しい学校生活への期待と不安が伺える。

 そして、今年も校門への道は部活動の勧誘で溢れかえっていた。

 

 

「ねえ君。うちの部活に入らない?」

「――すみません。私もう入る部活は決めているので」

 

 少女は勧誘を聞き流しながら校舎の横にある部室棟へと入っていく。

 

「――ここが去年優勝した人達がいる場所ですか」

 

 少女が部室棟の通路を進みある部室を見つけるとその手前で立ち止まった。

 部室の中からは部員がいるのか声が聴こえてくる。

 

「もう入学式終わっちゃうから早く行かないと」

「え~。めんどいから3人で行ってきてよ」

「――最低でも1人勧誘出来ないと今年の大会が厳しくなるので希さんも手伝って下さい」

「わたくし達も次で引退するので、出来れば最低4人は欲しい所ですわね」

 

 少女が部室に入ろうとドアノブに手をかけると中の騒ぎは更に大きくなる。

 

「……あれ? 何か変な音がしない?」

「そういえばさっき調合してそのままだったよ」

「――希さん。早く取り出さないと危険なのでは?」

「あっ。どうやら錬金釜の様子がおかしいようですわ」

「みんな伏せて!」

 

 部室の中からドーンと凄い爆音と共に地響きが周辺に起こって少女はその場に倒れてしまう。

 

「――ケホッ、ケホッ。みんな窓開けて。私はドアを開けるから」

 

 突然少女の前の扉が開かれて、雑誌で見たことがある人が顔を出した。

 

「あれ? こんな所になんか用ですか? ――はっ。もしかして入部希望者とか?」

「はい。去年の大会を見てこの高校の錬金術部に入りたいと思ってこの高校を受験しました」

「そうなんだ。ささ、とりあえず中に入って」

 

 少女が部屋の中を覗き込むと錬金釜の爆発でかなり荒れ果てた部屋が見える。

 

「……と、思ったけどやっぱり他の場所がいいよね」

「私はここでも構いませんよ」

 

 少女は笑顔で答える。

 

「ま、まあ貴方がいいならそれでもいいんだけど――――コホン」

 

 扉から出てきた人物は軽く咳払いをしてから笑顔で続ける。

 

「ようこそ、祈ヶ丘高校錬金術部へ」

 

 

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