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少女と死神  作者: 綾崎翆
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プロローグ

私は自分では至って普通の女子高生だと思っている。

普通に友達もいるし平凡な日常を送っている女子高生だと。

でも他の人と一つだけ違う点がある。

自殺願望。

特にこれといって理由は無いのだが死にたくなる。

普通ならなんとなく生きていくのだろうけれど私は生きていく理由をとことん考えていく、そんな感じに変に哲学的に考える癖があった。

たとえば何故人はなんとなくで生きていけるのだろうとか、この人はなぜ生きているのかとか。

そして理由は見つからなかった。

そんなことを考えてしまうのは退屈で平凡な毎日、それから抜け出してしまいたかったからなのかもしれないし考え過ぎて人一倍生きるのが怖くなってしまったのかもしれない。

死ぬことが怖くないわけではないのだがそれより私にとっては生きる意味が見つからない方が怖かった。

こんなことを考えて生きていくのが嫌になった。

周りの友達は私が死にたいことなんて知らない。言ったら引かれるだろうし止められるだろうから。

この世には正義感ぶって説教する偽善者がたくさんいることも知っているし。

でも今まで死ぬに至っていないのはきっかけがないからだろうか。

生きたいと死にたいは紙一重。

平凡な日常、それが変えられる、あるいは希望が持てるなら生きていけるのかもしれない、そう思っているから?

きっかけがあれば自分は死ぬのか、それは定かではないが私の中に生きるのが退屈で飽きたという気持ちがあるのは本当だ。

だれしも持っているだろう退屈という感情、それが死にまで結び付くのは異常だということは自分でもわかっているつもりだ。

でも親に言っても精神科やらなんやらに連れて行かれるのは目に見えているし自分でもどうしたいのかわからない。親に申し訳ない気持ちもあるのはあるし。

色々悶々と考えている時にアイツが現れた。私をもっと悩ませるあいつが。

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