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“いつも通り”と、当たり前。

作者: 水連 真澄

 その星では、誰もが毎日同じことをして過ごしていました。


 ある子どもは、毎日同じ時間に起き、同じ時間に学校に行き、同じ時間にご飯を食べて、同じ時間に寝ていました。

 ある大人は、毎日同じ仕事をし、同じようなことを怒られ、同じ額の給料をもらい、同じ量のお酒を飲んでいました。

 誰もが、“いつも通り”に過ごしていました。

 それが当たり前のことだったのです。


 しかしその“いつも通り”は、いとも簡単に崩れ去りました。

 その星は、他の星に突然侵略されたのです。


 ある子どもは、毎日早い時間に叩き起こされ、長時間こき使われ、少量の食事が与えられ、時にはそれすらも与えられず、遅い時間に疲れきって眠りにつきました。

 ある大人は、毎日重労働をし、意味もなく罵倒を浴びせられ、同じかそれ以上の税金をとられ、僅かな量の水しか与えられませんでした。

 誰もが、新しい“いつも通り”に慣れていきました。

 それが当たり前のこととなったのです。


 ――でも、その“いつも通り”は、本当に当たり前なのかな?


 そう思う私達は、当たり前なのでしょうか。


疑問に思ったあなたは、きっと平和な世界を知っている人。その「当たり前」を、世界中に広めたいですね。

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― 新着の感想 ―
[一言] ちょっと哲学なお話ですね。まあ、良くも悪くも人間は「慣れ」ます。例えば消費税。10%になろうが、20%になろうが、いつかは当たり前になるのでしょう。そもそも若い人は消費税がなかった時代を知り…
[一言] いつかのテレビ番組で、末期がんのホスピスを営む医者が、病気で助かる見込みのなくなった人は「歩きたい」「海を見たい」「スシを食べたい」「家に帰りたい」など私たちが普段得られることを望むというこ…
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