“いつも通り”と、当たり前。
その星では、誰もが毎日同じことをして過ごしていました。
ある子どもは、毎日同じ時間に起き、同じ時間に学校に行き、同じ時間にご飯を食べて、同じ時間に寝ていました。
ある大人は、毎日同じ仕事をし、同じようなことを怒られ、同じ額の給料をもらい、同じ量のお酒を飲んでいました。
誰もが、“いつも通り”に過ごしていました。
それが当たり前のことだったのです。
しかしその“いつも通り”は、いとも簡単に崩れ去りました。
その星は、他の星に突然侵略されたのです。
ある子どもは、毎日早い時間に叩き起こされ、長時間こき使われ、少量の食事が与えられ、時にはそれすらも与えられず、遅い時間に疲れきって眠りにつきました。
ある大人は、毎日重労働をし、意味もなく罵倒を浴びせられ、同じかそれ以上の税金をとられ、僅かな量の水しか与えられませんでした。
誰もが、新しい“いつも通り”に慣れていきました。
それが当たり前のこととなったのです。
――でも、その“いつも通り”は、本当に当たり前なのかな?
そう思う私達は、当たり前なのでしょうか。
疑問に思ったあなたは、きっと平和な世界を知っている人。その「当たり前」を、世界中に広めたいですね。