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ジョニーの熱意

 ジェイルは空中でかぎ爪を出して、人を包み込むような形状へ変化した。そしてジョニーとヒメーカを捕えようとした! 

 ガシャンッ!

 ジョニーとヒメーカはジェイルを直前で蹴り上げた! ジェイルのかぎ爪は破壊されて、ジェイルは地面へ落下した。

「ふう……危なかったぜ」

「まだやられてないわよ」

 ジョニーは頭から、ヒメーカは口から血を流していたが生きていた。

「ジョニー! ヒメーカ! 大丈夫かっ!」

 金児が二人に呼び掛けると、二人はノールックで親指を立てた。

「俺たちをナメるのもたいがいにしろよ」

 パインはもう捕獲ではなく、殺戮をするような形相だった。

「うらぁああああ!」

パインは両腕を地面に突き刺した。そしてそれを引き抜くと、パインは両手に大きな瓦礫の塊を持った状態になった。

「いくぞ! オラアアアア!」

 パインは金児へ一直線に飛びかかった! そのスピードはさっきとは比べ物にならないものだった! パインは瓦礫の塊を武器替わりにして、金児の顔面を攻撃した! かわすのは不可能と判断した金児は腕をクロスさせてガードした!

 メキメキメキ……

 パインの瓦礫はフィーリングZにより硬質化していた。ガードした金児の腕は、曲がるはずがない方向へしなった。そして威力を吸収できずに、吹き飛ばされた! 金児は研究所のビルに激突した! ビルの破片が吹き上がった!

「我々も続くぞ」

 ピーチとライムも極太の両腕を地面へ突き刺した! そしてそれを引き抜くと、両腕についた瓦礫の塊が、武器の形に変形していった。ピーチは大剣の二刀流、ライムはハンマーの二刀流になった。

 ——ダンッ‼

 ピーチとライムはヒメーカとジョニーに飛び掛かった! ピーチは瓦礫の二刀流でヒメーカに切りかかった! ヒメーカの髪がバサバサと波打つ! ヒメーカはエネルギーの層で攻撃を弾こうとした! ピーチの瓦礫の剣がエネルギーの層と接触すると、放射線状に波動が出た! 

「くそっ」

 ヒメーカは表情をゆがめた。ピーチは背中を後ろへ逸らすと

「ハアアアアアアアアア‼」

 と口から咆哮の波動を放った! ヒメーカのエネルギーの層は一瞬で霧散した!

「しまった!」

 ピーチの大剣の打撃がヒメーカの肩にめり込んだ! ヒメーカは吹き飛ばされて、ビルに激突して瓦礫の下敷きになった。

「次はお前だ!」

 ライムは右腕の瓦礫のハンマーをジョニーの顔面めがけて、振りぬいた! ジョニーは体を逸らせて、鼻先寸前でそれをかわした! しかしその振りは凄まじく、風の斬撃がビルのガラスを破壊した! ライムは立て続けに、左腕のハンマーを振りぬいた! ジョニーは今度はしゃがみ込んで、それを交わした! 風の斬撃が地面を走っていった!

 ——くそっ!こんなのまともにくらったら……

 ジョニーの冷や汗が飛び散った。その時、ジョニーの死角から斬撃が飛んできた! そしてジョニーの足をかすめた! 

「グッジョブ。ピーチ」

 ライムはピーチの援護をもらって、ハンマーを振り上げた!

「くそが」

 ハンマーはジョニーの横腹にヒットした! ジョニーは豪快に弾かれた! ビルに向かってジョニーは飛ばされる! 

「粉々になれ!」

 ライムは口角を上げて叫んだ! ジョニーはビルに激突! ————したと思われたが、ライムの目の前で、ジョニーはビルに激突せずに、ギリギリで上空へ上昇した!

「ん⁉ なんだあれは」

 ライムが上空を見ると、ジョニーの両足の下にエネルギーの層が出来ていた。それは何かエネルギーの板に乗っているようにライムには見えた。

「こんなとこで……こんなとこでやられる訳にいかねぇんだよ!」

 ジョニーはエネルギーの板に乗ってさらに上昇した! ジョニーは口から血を流しながら

「いくぞ!」

 と自分に気合を入れて、一気に急降下した! 空気を切り裂いてライムに向かって一直線。

「こしゃくなっ!」

 ライムは急降下してくるジョニーに斬撃を飛ばした! 

 シュルルルン!

ジョニーは急旋回してそれをかわした! そしてエネルギーの板を思いっきりライムにぶつけた! ライムは片手のハンマーでそれを止めようとした! だが板はそれを破壊して、ライムの顔面にめり込んだ!

「ぐはっ!」

 ライムは吹っ飛んで、大きな街路樹を五本なぎ倒した。

「俺がフィーリングZと結びつけた熱意はサーフィンだ!」

 ジョニーは満身創痍だったが、エネルギーの板の上で誇らしく吠えた。


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